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「君の名は。」はニヤニヤするための映画である:映画レビュー【ネタバレあり】

公開されております「君の名は。」という新海誠監督の映画ですが

随分大ヒットしているようです。

僕も昨日にTOHOシネマズでみたのですが

平日の最終9時のかいでも満員というすごい状態でした

 

映画『君の名は。』公式サイト

 

この映画の何がいいって、社会人になって代わり映えのしない毎日を送る我々にとって

潤いを与える映画だってことです。

はじめから終わりまでニヤニヤしっぱなしの映画でした。

 

序盤で出てくるテッシーと名取二人乗りしているところに

主人公の三葉が「仲いいね」と声をかけるシーンでもすでにニヤニヤである。

 

三葉と瀧の入れ替わりがわかってからの

やり取りや、それぞれの生活(大都市と田舎町)の驚きも新鮮な感じがする。

大都市で生まれ育った自分には三葉の驚く様子が新鮮に見える。

都会では人と人がぶつかるよねーとか。

 

自分は大都市育ちなのでやはり田舎生活に憧れがある。

だがこの映画ではすごく魅力的かつ体育に映している。

ただの自販機をカフェと呼んでみたり

完全に顔を覚えられている三葉家と名取たちの家族関係なども描かれている

地方政治の町長と地元土建企業の関係など生々しい関係もさらっと描かれている。

 

すごく狭い暮らしで、代わり映えのない毎日を送っているわけだが

大都市で現実に住む我々もそうなのだ。

 

瀧と奥寺先輩の関係性もニヤニヤさせられた。

瀧(本人)の時はうまくいかないけど

瀧(三葉)の状態ではデートまで持っていけるという描写は

どちらもニヤニヤできる。

 

奥寺先輩は都会的に洗練された女性であるが

内心では瀧に惚れているような表現をされている。

中盤以降不器用に三葉を追いかける瀧にも

陰ながら協力しようとする中で、彼女はもはや自分が瀧の

瞳には映らない人間であることを確信する。

そこでも胸がキュンとなるのである。

 

岐阜飛騨での行動で瀧の友人たちは役割から消えていく。

三葉とその友人家族が中心となり物語の終盤まで進む。

岐阜飛騨市は僕も以前行ったことがあるんだけど

本当に良いとろこでした。

 

隕石が落ちる三葉の街は架空の街のようですが

似たようなところがありそうだ。

 

過去と未来を行き来するなかでの二人の「結ばれそうな」距離感は

じれったくもニヤニヤしてしまう。

テーマでもある「君の名」を覚えようとして忘れてしまう

そのもどかしさも本映画の魅力である。

 

三葉がもっとも距離を置いているのはその父親であろうが

最後はその距離を近めたことがやんわりと表現されている。

「あー、成功したんだね。家族関係も少しは修復したんだね」と思える。

街の人々も無事の未来が映され二人はうまく作戦をこなしたことが暗示される。

ここで視聴者は本テーマ「君の名は」どうした?というとこに集中する。

 

エピローグで僕の好きな奥寺先輩は就活中の瀧と会う。

そこでさりげなく左の薬指に指輪をしているのを見て

瀧と完全に離れるんだな、視聴者に思わせるのである。

ここもやはり心に風が吹くところであろう。

 

そこからは瀧が三葉と「結ばれる」までの葛藤の生活描写だ。

東京のどこかのカフェではテッシーと名取がいて、結婚をするという会話がなされ

気付きはしないが瀧もそのカフェに居合わせている。

そこで、視聴者はついに「その時」ならぬ「その結び」が来るのだなと予感させる。

まさに「起承転結」の「結び」がくるのである。

そして最後の最後に物語のテーマである「結び」が完成される。

 

この映画は、ここ5年間で映画を見た中でも随一の作品だと思います。

 

9点/10点