こうして僕らは腐る

ロンドン留学生活、社会批評、英語勉強などの雑記ブログ

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書評:「THIS IS JAPAN -英国保育士が見た日本-」著者 ブレイディみかこ

最近発売された新書なんですが、

少し前に買ったものを積読していて

先程読み終えました。

 

 

著者のブレイディみかこ氏は時折はてブのホットエントリーにも上がります。

つい今日もホットエントリーに上がってました。

synodos.jp

 

この方は左派的な人で、以前から英国やEUの貧困について色々と

記事を書いていらしました。

個人的にも好きな方です。

 

ただ英国に長いこと住んでいらしているので

今回のように日本の貧困について取材をして

著書をまとめるというのは非常に意外でした。

 

今作のテーマは日本の貧困と保育やその現状などです。

保育士だけあって日本の保育について英国のものと

比較しつつ記述されてて興味深いです。

 

英国の保育では児童20人ほどに対し、

保育士5人ほどがつくのですが

日本では20人を2人で対応しているというとあり

それによって教育や遊具の違いさえでているのだと。

 

ただし、保育料の負担は日本の方が安く

イギリスは相当負担が大きいようです。

やはり安くて良い対応なんてのは難しいのでしょう。

 

イギリスの保育士の給料は最低賃金ギリギリらしいので

あんまり高給取りになれるようなものではないのでしょう。

日本の場合、労働時間を考慮するとひょっとしたら最低賃金以下かも?

と思いました。まあ日本ではよくあることですが(絶望)

 

もう一つの大きなテーマは貧困に対しての民間の運動です。

イギリスと違って日本では民間運動がうまくいってないというか

アンチ貧困団体が声を上げると、普通の人々が批判する

なんていう構造があり、実際にネットでも貧困叩きは過激だったりします。

 

イギリスでは貧困をなんとかしろ、と声を上げるのは

そんなに変なことではなく市民からの理解があるようだというとこは

率直に羨ましくもありますね。

 

著者の分析は過剰に英国を持ち上げるものでもなく

日本の良い部分も見出しており、

純粋な比較をするように努力をしておられるようです。

 

国際比較というのは本当におもしろいなあと

感じさせる本でした。

 

早くイギリスに行ってみたい(笑)