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「アラバマ物語」:映画レビュー【ネタバレあり】

なんでこの映画をチョイスしたかというと、少し前に「フォレスト・ガンプ」を鑑賞してレビューしました。レビューにも書きましたが、ガンプの出身がアラバマ州で、作中の印象的なセリフ「ジェニーが帰るのはグリンボウだ、アラバマだよ!」というセリフがあり、吹き替えだと「アラバマだよ!」が物凄く特徴的な言い回しだったからでしょう。

 

アラバマ物語

アラバマ物語

 

 

floyd0.hatenablog.com

そうしてNetflixのオススメ映画リストにアラバマ物語が出てきて、まあ名作だって言うしってな具合で見てしまうことにしました。

僕は洋画を吹き替えで見る人なのですが、スマホをいじりながらでもそれなりに楽しむことができるので、今回も吹き替えでみました。

そしてなんというか今回は失敗した気がした。

 

主人公はアラバマ州の優秀な弁護士アティカス。冷静沈着で差別をせず、女性のレイプ容疑をかけられた黒人を弁護するというのが物語の本筋。

語り手は成長した娘のスカウト。スカウトが子供時代を回顧するというスタイルで語りが入ります。

 

成長したスカウトの吹き替え声はいいのですが、子供時代のスカウトの声は率直に言ってキンキン声で頭が痛くなります。アティカスが面倒を見る子供は3人います。どの子供もイケメンでスカウトはめっちゃ可愛い顔です。

 

そんなスカウトと父親アティカスとの親子関係も絡みつつ、無実の黒人を弁護する法廷での大審問が見どころです。1962年の映画で黒人差別を主題としているのですが、以前レビューしたベン・ハーと同じようにあまりにも特定の属性に偏っている気がします。白人を悪く書いていて平等性にかけるという感じが見えてしまうんですよね。まあ出てくる主な黒人は被告人だけなのですが、それ以外の村の白人達はグルになって黒人を犯罪者に仕立てるように証言するのです。

 

そこで冷静沈着なアティカスが矛盾を鋭くつき、無実を証明していく。

そこは素晴らしいのですが、そこ以外の何とも言えないわかりきった展開に全然のめりこめずに、スカウトのキンキン声も手伝って半分スマホいじりに時間を使ってしまった。

 

劇中でレイプされた女性は被告人の黒人を誘惑したことがあり、それがこの時代ではあってはならない禁忌だそうです。それでその恥を隠すために村ぐるみで被告人排除に乗り出したと。被告人の無実は法廷で証明されましたが、護送中に逃亡したため護衛に射殺されました。なんだその展開は。あくまでアティカスへの報告としてされるため、射殺シーンはないのですがモヤモヤしましたね。

 

さらに実際のレイプ犯は報復にアティカスの子どもたちを襲いましたが、隣人の無口な大男によって救われます。その時は村の祭りで、スカウトがハムの仮装という意味不明な仮装をしていて、めっちゃ可愛い。仮装していてうまく走れず逃げ切れなかったという展開なのですが、スカウトは村の人たちに無条件で優しいので、ブーという男が助けてくれたわけです。結局レイプ犯は死にますが、真面目なアティカスはこれをどうするか真剣に悩みます。保安官がアイツは事故で死んでしまった、そうするほうがブーにとってもよいという話に丸め込んでしまいます。

 

まあ勧善懲悪の物語になっていて、村人から気味悪がられたブーという男が最後めっちゃいい活躍したり、悪人のレイプ犯も死に、子どもたちにも特別ひどいことは行われていないので、子供が見ても問題の内容な作りになっています。

 

ただ複雑なストーリー展開が好きな自分としてはあんまりのめり込めなかったです。

見るなら字幕の方がいいんじゃないでしょうか

 

5点/10点