こうして僕らは腐る

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歴代の流行語大賞に見る日本の貧困化

なんか流行語大賞のサイトをペラペラめくってたらこれがこんな昔だったの?とか思って感慨深くなった。対象に限らずTOP10とかにノミネートされたものをみると日本の貧困がドンドン深刻になっていることが伺えます。

 

新語・流行語大賞

 

2015年

大賞に「爆買い」でしたね。これは比較的景気のいい言葉です。一過性のものだとしても。2015年は比較的、貧困に関するワードが選ばれていないので、やはりアベノミクスの効果があったということなのでしょうか。

政治枠として「SEALDs」と「アベ政治を許さない」がありました

 

2014年

大賞に「ダメよダメダメ」「集団的自衛権」芸人枠と政治枠が大賞受賞しました。

気になったのは「壁ドン」2年も前の言葉だったのですか。

それに「危険ドラッグ」これもそんな前だったのかと思いました。

この年も貧困ワードはないので、やはり景気の良さを実感していたのでしょうか。

 

2013年

大賞は「今でしょ」「おもてなし」「じぇじぇじぇ」

「おもてなし」で盛り上がった五輪も今やトラブルまみれです。

TOP10に「ブラック企業」がノミネートされています。ついにブラック企業というワードがお茶の間に認知された記念すべき年というべきでしょうか。薄給でこき使われる仕事は未だに問題になり続けてます。

ヘイトスピーチ」もノミネート。嫌韓嫌中が猛威を奮ってから問題になり、この年ぐらいから差別団体がドンドン衰退していっております。

 

 

2012年

大賞は「ワイルドだろぉ」杉ちゃんがはやったのはもう4年も前って信じられない。

LCC」もノミネートされています。これもやはり格安航空会社が流行らざるを得ないご時世だということを象徴している感じがしますね。

 

 

2011年

大賞は「なでしこジャパン」5年前に流行ったなでしこも今や弱体化して話題にもならないです。澤選手が偉大だったということでしょうか。

TOP10に「スマホ」が入っているところを見るとアンドロイドやiPhoneが若者だけのものではなくなってきた年だったのですね。ぼくは2009年から購入したのですがそこから7年も経っていることに驚きです。

「3.11」「絆」「風評被害」と震災関連がありますが、意外と大賞ではなかったのですね。「ドヤ顔」「帰宅難民」と今でも使うワードもこんなに古くからある。

震災から5年経っていることもなんというか感慨深い。

 

 

2010年

大賞は「ゲゲゲの」水木御大夫婦のドラマ化が流行したのはこの年でしたか。

「いい質問ですねえ」「AKB」「女子会」と2016年度でも廃れてはいないワードが続くところに歴史の流れが緩やかに思えます。

かと思えば「食べるラー油」「〜なう」など懐かしの言葉も。

無縁社会」高齢化が目の前の危機として認識されていることが感じられます。

 

2009年

大賞は「政権交代自民党でなければ日本は復活すると、沢山の人が希望を抱いていた時期でした。僕もその一人です。結果は皆様の知っての通りです。

「草食男子」これが流行したのは7年も前ですか。

「派遣切り」小泉政権時代から派遣を拡大させて、ついにネガティブな存在ということが人々の共通認識となりましたが、2016年においてすでに派遣はスタンダードな存在となり、派遣切りも流行ではなく普通のことになってしまいました。

 

2008年

「アラフォー」「グー!」エド・はるみは完全に消えましたが、「アラフォー」は通常の言葉になった気がしますね。

名ばかり管理職」「蟹工船」「後期高齢者」貧困問題がピックアップされ日本は貧困化していっているということが切実になった年です。蟹工船はこの歳リバイバルブームが起きた名作です。実はこのぐらいのとき、僕は小説家になりたくてしかたがなかったのです。なので貧困問題というテーマや雰囲気はよく覚えています。この年が分水嶺だったような気がしますねえ。

 

2007年

「どげんかせんといけん」「ハニカミ王子」懐かしいフレーズです。このチョイスは完全に一過性のものを選んだようですね。

消えた年金」「ネットカフェ難民」これもかなり深刻な問題と捉えられていました。お金がない人々がネカフェで寝泊まりすることがクローズアップされました。ネカフェの拡大とともに社会問題化し、貧困が浮き彫りになりました。

消えた年金」は自民党政治にトドメをさすこととなりました。

 

2006年

イナバウアー」「品格」ココらへんが、日本の終わりの始まりを意識したチョイスなのではないでしょうか。落ちぶれて行くことを前提とした「品」を問うた、そんなふうに思えます。

格差社会」10年経っても解決していないどころか拡大した問題です。「格差社会」の中でくらしつつも「品格」をもてと、ここは過去の栄光と目の前の貧困を対象的に映しているようなところでしょうか。

 

2005年

小泉劇場」「想定内」懐かしの小泉政権そしてライブドア。この時は確か景気がよかったと思います。我々はこのときからの格差拡大した未来を生きているわけですが、「富裕層」という言葉がノミネートされているところを見ると、「ライブドア」とともに金持ちがピックアップされた年なのでしょう。

こう見ると2005年の反動が2006年に来てますね。「品格」に「格差社会」ですから2005年にかなり富裕層と品の無さがクローズアップされたということでしょう。

気になるところでは「萌え〜」という言葉が、オタクが緩やかに社会の中に溶け込んでいった歴史が垣間見えます。

 

2004年

「チョーきもちいい」この頃僕はまだまだ学生を謳歌していました。社会のことなんて予想もできませんでしたよ。

「自己責任」こんなころから言われていたのですね。ただこれはイラクに行ってテロリストに捕まった人々に対しての責め句ですね。僕が思うにこの事件後、ありとあらゆることに責任を求める風潮が表面化した気がします。

 

2003年

「毒まんじゅう」「なんでだろ〜」「マニフェスト」あまりいうことはありませんね。

「年収300万」これが貧困の象徴のように捉えられ警鐘を鳴らしていたとは今では懐かしいことです。2016年においては「年収300万」はまあ悪くはない、やってはいける的な扱いを受けております。これは今見ると本当に衝撃的です。

年収100万や200万がもはやあたりまえのようになってきているご時世ですからね。この頃は「年収300万」が貧困の扉のように扱われていたということは、まだ実感がわかかったということなのですから。

 

2002年

「たまちゃん」「W杯」日韓ワールドカップがありましたからね。のんきな感じがあります。僕もまだ子供で、CDもミリオンヒットがまだでてたころじゃないでしょうか。

「声に出して読みたい日本語」というのは今やtwitterでネタ枠として使われていますがこの年代からだったのですね。

「拉致」「ムネオハウス」「ベッカム様」と時代を感じるワードもちらほら。

 

2001年

米百俵」「聖域なき改革」「恐れず怯まず捉われず」「骨太の方針
「ワイドショー内閣」「改革の「痛み」」

全て小泉劇場の話題です。それだけ支持率があって、まだ明るい展望があった時代なんですねえ。ため息がでます。

明日があるさ」が流行した年でもあり、ものすごーく明るいワードが並びます。

 

2000年

「おっはー」「IT革命」もはや解散するとは想像できなかったでしょうSMAP香取慎吾氏が受賞。この年は貧困ワードがありません。

「パラパラ」という言葉がありますが、この時17歳だった女性も今やアラサー。

 

さて、2000年以降の流行語を振り返りました。

90年代も見たのですが、退屈そのものです。なんだかんだいってノーテンキなんですよ、全体的に。みんなスポーツとかお笑いとかが中心でいましたし。気になったのをいくつかピックアップします。

 

1997年

TOP10入りした「郵政三事業」この時厚生大臣だった小泉元首相が受賞してますが、このときから言うてたんやーってすごくびっくりした。

 

1996年

大賞「排除の論理/友愛」後の総理・鳩山由紀夫氏がこの頃から友愛っていってことに歴史の続きを感じます。

 

1995年

安全神話」「無党派」は今でも使われていますね。神戸大震災があった年です。

 

1994年

「価格破壊」「就職氷河期」この年はバブル崩壊の影響が出たことを思い出させます。

 

1993年

「清貧」この言葉は強がりではなく、この時代誰もが金満主義だったようで、そのアンチテーゼとして作家が本をだして流行したというようで隔世の感があります。

 

1988年

「5時から男」5時の終業時間を過ぎたら、遊びまくる的な意味で流行ったようですが5時が終業時間やったんか!って驚きました。

 

1985年

「キャバクラ」コレの歴史が30年ってのは異例の長さというかスタンダードになったんだなあと関心します。

 

 

終わりに

84年以降全て確認しましたが2005年ー2008年で日本の貧困化が完全に一般市民にも伝わったということがわかりました。2003年には貧困になっていくぞと予想されていましたが「年収300万」と非常に甘い予測でしたね。予想を裏切る貧困が日本にやってきたということが流行語を通じて伝わりました。