フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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ピンク・フロイドを知らない人に聴いてほしい曲5選

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高校生ぐらいのときからピンク・フロイドというイギリスのバンドが好きだ。

今でもたまに聴く。

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2014年にアルバムを発表したが、現在のリーダーのデビッド・ギルモアが、これが最終アルバムだと明言して以来、特に目立ったニュースはない。

 

ピンク・フロイドは70年台に凄まじいヒットを出した圧倒的なイギリスのバンドだが、ビートルズセックス・ピストルズほど日本人に知られていない。

 

主要メンバーの一人が死に、ネットではこれで4人そろっての再結成はありえないだろうなあと言われていたが、上の記事ではイスラエルに対する抗議のために再結成したらしいということが書かれている。

 

全盛期を主導した元メンバーのロジャー・ウォーターズという偏屈じいさんと、メインボーカルやメロディ部分の構成でバンドを支えたデビッド・ギルモアの二人の仲は悪く、80年台に入りバンドは分裂した。それ以来ギルモアがバンド活動を継続させている。

 

主に彼ら二人の圧倒的才能によりバンドは評価されていたといえるが、二人が決裂したため、その後のメンバーは素晴らしい評価を得てきたとは言えない。

バンドを継続させた3人のメンバーはアルバムを数枚発表したが、どれも評価はぱっとしない。フロイド名義だけあって売上はそれなりにあった。

 

ソロ活動に向かったウォーターズもそれほどの評価は受けていない。

というより70年台のフロイドがすごすぎたのである。

ロジャー・ウォーターズの作詞やコンセプト、構成力。

デビッド・ギルモアのハスキーなボーカル、圧倒的な「泣き」のギターテクにポップなメロディラインが相まって、素人にも玄人にも受けた。

 

再結成した今から、新しいアルバム制作に取り掛かるとは思えないし、うまくいきそうにもない。せいぜいライブをするぐらいだろうか。

そんなピンク・フロイドの名曲達を一度でいいから聴いてほしいものです。

 

1.TIME

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フロイドの中で、僕が最も好きな楽曲。マイケル・ジャクソンのスリラーの次に売れたとも言われているアルバム「狂気」からの1曲。

最高のギルモアのギターが聴ける素晴らしい曲です。

まるでニートを刺激するような詩的な歌詞も良い。

 

2.Wish You Are Here

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バンドの最初期にシド・バレットというリーダーがいました。彼は今でもカリスマ扱いをされることもあります。是非ググっていただきたい。凄まじいイケメンです。

ドラッグのやり過ぎで頭がおかしくなり、バンド活動さえできなくなり隠居しました。

その後はソロ活動に移りましたが、やはり長くは続かず再度隠居。2006年に死去するまで表舞台には立ちませんでした。

前述したメガヒットアルバム「狂気」の成功からしばらくして作成したアルバム「炎」ではシド・バレットを偲ぶコンセプトとなり、今ではフロイド史上でも2番目に評価されているアルバムです。(1番はだいたい「狂気」)メンバーそれぞれがフロイドのアルバムで最も好きなアルバムとするほど思い入れのあるアルバムのようです。

 

そんなシド・バレットを想うかのように歌い上げる名曲「あなたがここにいてほしい」(邦題)。この最高のバラードはフロイドの中で最も人気の曲でもあります。

 

3.Not Now John

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事実上のラストアルバム「Final Cut」からのロックな1曲。

このアルバムはロジャー・ウォーターズのソロ作品と言われるほど彼が主導したアルバムです。その制作過程でバンドの対立と分裂が起き、解散とも言われましたが、ロジャーがバンドを出ることで決着。

ファンから人気にあるアルバムとは言われていませんが、この1曲はポップでキャッチーなメロディにギルモアの最高のシャウトが聴けるお気に入りの曲です。

 

4.Another Brick In The Wall , Part 2

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「狂気」の歴史的ヒットにより、バンドの周囲は騒々しくなります。ライブに来た客も曲を聴かずに騒がしいだけ。そんな状況にうんざりしたメンバーを反映したかのようなコンセプト・アルバム「ザ・ウォール」。疎外感を「壁」に例えてアルバムを構成しております。

このアルバムはバカ売れし、とりわけアメリカで2000万枚を超えるメガヒットになりました。2枚組みのアルバムなので色々と素晴らしい曲も入っているのですが、特にこの曲は人気であります。子供たちの声が印象的な音楽です。

 

5.Echoes

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20分を超えるインスト曲です。全盛期フロイドの形式が決まったとも言える名アルバム「おせっかい」からのラストソング。

洗練された楽器のアンサンブルが環境ソングとして極めて秀逸です。

フロイドは10分を超えるインスト曲がたくさんあり、エコーズ以外にも優れたインスト曲があります。是非色々とアルバムに手をつけていただきたい。

 

まとめ

フロイドはコンセプトと重厚なインスト曲、そして時折見せるギルモアのシャウト混じりのポップソングでアルバムが構成されています。

こうして見直すとやはり、4人揃ってのピンク・フロイドなんだなあと感じさせますね。ロジャーとギルモアが死ぬ前に再度アルバムを作って欲しいですねえ。