こうして僕らは腐る

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マストドンに見る「オタクの理想」と「大衆の要望」の壁

何かとバズっているマストドン関係の話題

 

cpplover.blogspot.jp

技術大好きおじさんが、ものすごく食らいついててはてブっぽいなあと思わされる話題です。結論から言えば、彼らの持っている理想はほとんどの技術に疎いパンピーが求めているものではないと思います。

 

オタクっぽい人たちは巨大すぎる会社や規制をしきまくる存在があまり好きではないところがあります。当初はクールなアプリだとか、イカしたハードと思っていたものが大衆化されるにつれて敵意を向けられたりするケースもあります。twitterなんかは今では女子高生さえ使っていますが最初はオタクのおもちゃでした。今やtwitterはインフラとして利用される一方、マストドンの登場でtwitter代用品になって欲しいと思う人もちらほらいるようです。twitterは手放せないが、今のtwitterは邪悪だということなのでしょう。なので中央集権的ではないマストドンの思想にものすごく興奮している。

 

ですが大衆というのは中央集権だろうが、運営者のTOPがザッカーバーグだろうがジョブズだろうがどうだっていいのです。

「便利かどうか」「みんなが使っているかどうか」これだけが大衆の意識と言っても過言ではないと思います。

 

twitterは邪悪だという人がいるかもしれませんが、ギークでない方々にとってはそれは全く意識されていないようです。「みんなが使っているから」連絡手段としてアカウントを取っている。鍵垢にして友人同士和気あいあいと投稿できるから便利だ、とかその程度の認識。

 

そこに運営方針というものやAPI提供がどうとかいうお話さえでてこない。ギークでない人々にとっては、現状こそがベストであり、流行らなくなったら次の流行に乗りに行くだけの存在なのです。

管理が分散できるからマストドンは素晴らしい的な発言が多々あるようですが、大衆は無秩序で登録手順が複雑な状態そのものをクールとは見なさないでしょう。めちゃくちゃ手軽に操作できるという前提プラス便利さが加わって初めて流行になる。

 

マストドンは大衆化とはかけ離れていて、一部のギーク思想に沿った素晴らしいアイテムでしかなさそうです。強力なリソースと管理者がいなければ、秩序だった状態にはなりません。それが実現できなければ、小規模な集団で自然秩序に従ったブログのような何かで終わってしまうように思います。サーバーの向こうの話など、アプリを使うだけのユーザーにとってはよくわからない難しい話ですから。

 

そう思うと、一般市民にとってはGoogleMicrosoftFacebookの支配下にいるほうが秩序立っていて住みやすく、善良と言えるでしょう。法人格ではないギークな誰かがお手製で管理するTwitterもどきは果たして彼らが思うような邪悪でないサービスと言えるでしょうか。

 

どれだけ素晴らしい技術を持っていても、企業でなければ限界があります。大規模な管理はできず、不便でセキュリティホールを製造する「善良な人々」こそが僕には邪悪に見えなくもない。

 

マストドンに希望があるとすれば、その仕組みを利用して集団ごとに別れた複数のインスタンスを完全にコントロールできる企業が現れるかもしれないということかもしれません。

 

インスタンスがそれぞれのルールに従って(それらは1つの企業がルールを振り分けて管理する)しっかりした秩序をもたらすことで、分散twitterとしてビジネスができるかもしれないし、特定のルールを受け入れるかどうかを選ばせることが出来たなら今よりは自由度が高いとも言える。

 

例えば、ポルノOKインスタンスと差別発言OKインスタンス。2つをフォローするかどうかは個別に決められる、ポルノは見たいが差別発言は嫌いだという人はポルノインスタンスのみをフォローすればよい。1つのアカウントでポルノインスタンスを収集したいということであれば、複数のポルノインスタンスを取り込む、というような形を取れれば、今のtwitterのように無数の人々の全く統合されてないtweetを読むよりも効率的かもしれません。

 

今のtwitterは個人フォローですが、ルールフォローをするというのは斬新なアイデアだと思います。例えば科学者の科学の話題は読みたいがプライベートのつまらない話は聞きたくない、というようなカスタマイズの仕方が可能となるかもしれません。

 

つまり管理から逃れるのではなく、管理のあり方が変わっていく。これは一般ユーザーにとっては利便性があるように思います。そういう実装をするため、ギークの技術を大衆向けに統合できるマスターの存在が待たれます。