こうして僕らは腐る

ねえ、秒速100Usersなんだって、このブログがバズる速度。秒速100Users

PR

「ゼロ・ダーク・サーティ」:映画レビュー【ネタバレあり】

 ハート・ロッカーで作品賞、監督賞などを受賞したキャスリン・ビグロー監督の作品です。ウサマ・ビンラディン殺害に至った経緯と裏舞台を描きます。

 

2時間40分程度と長めの作品です。悪名高いアブグレイブ刑務所についてやそこで行われたテロ容疑者や協力者達への拷問、いかにしてウサマ・ビンラディンとその協力者を捜査するか。

 

だいぶ暗い映画です。キャスリン・ビグローハート・ロッカーなど戦場を描くのが得意なようです。今回はパキスタンに駐在するCIAのマヤとそのチームが、捕虜を水攻めなどで拷問をし、ビンラディンの側近に関する情報を手に入れようと躍起になり、その過程でテロなどを受けながら糸口を見出します。

 

印象的なのは拷問を繰り返したからと言って簡単に情報が手に入るわけではないということでしょうか。911後、各国家からの提供情報も数百万件にのぼり、分析するCIAメンバーはせいぜい数人。

 

拷問で得た情報も古かったり、勘違いだったり、意図的な嘘だったりします。テロ容疑者でさえ重要人物のアブ・アフメドについての情報をその兄弟の情報と取り違えていたりと、無駄ではないものの簡単ではないということを伺わせます。

 

女性CIAは尋問のときもベール的なものをかぶって配慮していたりするんですよね。効果があるんでしょうか。中東での常駐もいいものではなく、外国人向けのレストランに行くとテロがあったりします。特に悲惨なのは有力情報提供者を基地でもてなそうと思ったら、爆弾を仕込んだテロリストを送り込まれ、複数のCIAメンバーが殺害されたという事件でしょうか。意外に無防備だなあと思いましたが、実在の事件です。

 

とにもかくにも、粘り強くアブアフメドを追いかけ、遂にパキスタン内にあまりにも厳重な施設を見つけます。オバマはデータ重視の大統領なので、証拠がない限り襲撃をさせません。証拠をみつけようと躍起になりますが断定できるものは見つからず、とにかく理論で攻め立てて承認されます。かくして特殊部隊によるビンラディン襲撃が実行された。

 

 

というようなお話。細部に渡って泥臭い交渉や捜査が延々と続きます、特殊部隊の突入も夜襲なので地味で、エンターテイメントちっくではございません。

 

決して楽しい映画とは言い難く、こういったジャンルが好きな玄人向けの映画と言えるでしょう。

 

ドキュメンタリーよりの映画となっており、戦争映画を期待すると肩透かしをくらいます。

 

テロ戦争の裏舞台を知りたい方は是非。

 

6.5点/10点