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日本は一人負けではない気がする。少なくともイギリスも負けてそう

面白い議題がはてブホッテントリに入ってました。

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日本は一人負け? | MechaAG

 

日英実質GDP比較

 

イギリスの経済について少し調べたところ、経済成長率は特段いいといわけではありません。2010年からは概ね2%前後で成長しています。悪くはないでしょう。マイナス成長はリーマンショックのあった2009年のみでその後は微増

 

イギリスの2017年の実質GDPリーマン・ショック後の2010年から1.14倍程度に拡大しております。

日本は2017年と2010年度の比較で1.07倍程度に拡大。

この差をどうとらえるかというところでしょうか。

 

10年スパンで見ると微妙な差ですが、1997年と比較すると

イギリスは1.28兆ポンド->1.9兆ポンドで1.5倍程度に拡大

日本は534兆円->546兆円で1.02倍程度とほとんど0成長ということになります。

 

1997年の円ベースの経済規模と2016年の経済規模がほぼ同じなので、安倍政権が始まって4年程度の経過でも過去の日本とほとんど代わっていないと言えるでしょう。

(下げ止まって微増程度にはなったと表現することもできます。)

 

数字で比較するとここ10年ほどのイギリスも成長幅が大きくないので、ここから20年後にすごく差がついているとは思い難く、今イギリスで住んでいる実感としてもめちゃくちゃ豊かとは思い難い。これはBrexitの影響ではなく、むしろこの低成長の10年代の帰結がBrexitというように言えそうです。

 

イギリスは1997から2007で1.33倍、しかし2007から2017では1.11倍程度しか成長できていません。日本よりはマシとは言え庶民が大幅に幸福を実感できるほどのレベルではないように思います。

 

負けているというのは、貧困が増えているという実感のことを指しているとして、一体何が貧困か、という定義が必要なように思います。食事が満足に取れて趣味にお金が使える豊かさというのが庶民的なレベルでの豊かさであるなら、日本もイギリスもある程度実現できているとは言えるのではないか。

 

日本のGDPの推移 - 世界経済のネタ帳

イギリスのGDPの推移 - 世界経済のネタ帳

 

イギリスは移民を入れ続けても成長しなくなった

Migrants in the UK: An Overview - Migration Observatory - The Migration Observatory

 

上記のデータによると外国生まれは合計

1997年 約400万人

2007年 約650万人

2017年 約860万人

 

10年スパンでは移民増加はゆるやかになっているものの、ここ10年のイギリス社会は移民を入れている割には低成長という実態があります。移民に仕事が取られているが低成長だと、社会摩擦の分だけ損したと思う人が増えてもいたしかたないのかもしれない。

 

大阪とロンドンの生活感の差としてはどちらも極端に悪いとは思えないという感想になります。例えばイギリスにはgiffgaffという会社のSIMは20ポンド(3000円程度)で通話とネットが使い放題というプランがあるので、ネット環境は日本よりも豊かといえるのではないでしょうか。治安も中心部だけならほとんど安全ですし、夜はあまり歩かないほうが良いのはどこの国でも同じでしょう。

 

外食の安さは日本が抜きん出て安いでしょう。なので外食が趣味の人は日本の方が素晴らしいかもしれません。PCの安さはイギリスの方がスペックにしては安い気がします(Mac , Surfaceを除く)。Currys PC World(ヤマダ電機的なとこ)で売っているPCでも500ポンドでi5/8G SSD256程度は当たり前ですが、日本だと7万程度でメモリ8G積んでいるPCの選択肢はあまりなさそうです。

 

食べ物の素材はUKの方が安い気がします。果物なんかもイチゴが1パック20個入りぐらいで1ポンドで置かれていたりするし、パン、ハム、チーズ、肉と同じ料金でも日本の倍ぐらいの量がありますので自炊が好きな人には良い街でしょう。

 

家賃ははるかにロンドンが高い。大阪は少しはずれに行けばワンルームキッチンバストイレありで4-5万程度でなんとかなりますが、ロンドン中心地から電車で20分程度のところでも1周間150ポンド(1ヶ月で8万程度)で、キッチンは共有、コインランドリーで洗濯するという学生寮でもその程度はします。おまけにそういう地域は黒人率やイスラム移民率が高く(彼らは無害ですが)、朝起きて外に出るとゴミがちらかっています。(専用のゴミ集めの人が昼までには片付けます)

 

僕は英語の勉強で来てるため妥協できますが、キッチン洗濯機ありの場所をロンドンで選ぶと1ヶ月1200ポンド程度は見ておかないといけません。そういう意味では生活をかなり圧迫することになるかと思います。

 

労働はどんなもんかと誰でもできそうな仕事で調べて

Front of House Receptionist job - iBrow & Beauty - Stratford | Indeed.co.uk

west london の受付係で1時間8.5ポンド + 毎月ボーナス + 社員割引サービスなどがついた仕事がありました。マンスリーボーナスは日本ではない感じです。

Types of Bonuses - Salary.com

上のサイトによると給料の2.5-7.5%で、まれに15%ほどつきます。

ここで1時間8.5ポンド1日7時間労働かつ20日勤務7.5%の月額ボーナスがつくとすると、1279.25ポンド。

 

はっきり言ってまともな家の家賃も払えません。しかも勤務するために乗る地下鉄は比較的家賃が安い地域であるZone3からロンドン中心地のZone1まで1ヶ月乗り放題で150ポンドかかります。学生割引なら100ポンド程度ですみますが。

 

家賃を月800ポンドに抑えて、定期を150ポンドで購入すると残る手取りは330ポンド程度。だいたい5万円程度で生活をやりくりすることになりますから、税金どうなんの、私立の病院には絶対行けないって感じだし、シェアハウスで共同生活を送るしかないでしょう。そりゃBrexitで移民排除して給料上げろーってなるでしょうねえ。

 

日本は人口減少局面が来たので今後どうなるか、という点が問題です。今までのところ経済成長はせずとも人口のピークはごく最近すぎたところなので、経済規模の維持はできていました。イギリスが人口減少するということはなさそうなので、差がつくとすればその点でしょう。

 

巨大公園の有無、博物館の充実度などは大阪東京とは比較になりませんから、そこでの生活満足度などは違ってくるかもしれません。極端な残業などはないでしょう。イギリスはバカンスが取りづらいそうなので、その点の実態はわかっておりません。

 

季節感は夏でも涼しく、エアコンつけなくても良い日もあります。地下鉄は蒸し暑く、エアコンはないし、客用トイレもありません。値段の割に圧倒的に低品質です。

 

ただ肉体労働者階級にとっての楽園ではないということがわかりました。家賃がめちゃくちゃ高い分日本の方が住みやすさは上じゃないかなあと思います。

 

もし現状の日本が敗者なら、イギリスも敗者の内に入るかもしれません。イギリスは早い段階で移民ブーストをかけての現状ですから、今後の切り札は存在しません。

 

先進国共通の問題として、単純労働者に優しい国家は存在しないかもしれないということが今回のロンドン留学で思ったことです。

 

日英同盟は不滅やで。