こうして僕らは腐る

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そもそも中流層の没落を防げている国家があるのかという話

2年もぼちぼちブログを書いていてバズったのはこの記事が初めてで嬉しくもあるけど、リアクションの波に恐ろしくもあったり。

 

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コメントはだいたい読んだ感じ、ある程度納得された反応が大半で良かった。

中には多少の反発コメントもあったが、概ね冷静なコメント欄だった。

 

僕が上の記事を書いたのは、本当に格差拡大を食い止めている国家なんてないんじゃないか、と常々思っていたからだ。

 

はてブ界隈ではヨーロッパでは、北欧では、という記事がバズることが多々あって納得したりしなかったりであったけど、英国に来ることで「実体験を伴った出羽守」になれると思った。

 

実際のロンドンは良いところもたくさんあるが、日本よりも図抜けて良いとは言えない場所なのだ。特に電車関連は日本以上に不快だし、住居関係は高い割にスペースがなくウサギ小屋どころかウサギ部屋だし、道端は常にゴミが転がっているという環境だ。

 

「これだから日本は」と言いたくても、毎日いたるところで寝転がっているホームレスを見るとそんな気になれない。

 

日本よりも優れているところも多々あるけど、差し引くとどちらで住みたいかは好みの別れるところだ。極端に悪いとも言わないが。

 

近年の日本のバッドニュースが出てくる度に、我が国のクソさ加減を嘆くコメントが見られるが、日本以外の先進国もどっこいどっこいじゃねえの、と思い始めている。

 

実際に様々な国からやってくる移民達の話を聞くと、自国がクソだから英語覚えてロンドンで暮らしたいという人がほとんどだ。

 

それでも話を聞く限りはイタリアやスペインよりはマシのようだし、景気も今が最低というわけではない。30年イギリスに住んでいる日本人男性によると、ジョン・メージャー政権の時がどん底だったらしい。

 

「あの頃は最低だった。今は色んな所で建設工事があるけど、あの頃は工事なんて全部ストップしていた。僕も必死で営業にまわったよ」

と以前語っていた。

 

政治のグタグタ具合だってそうだ。威勢よくBrexitしたはいいが

「EU相手にタフに交渉しとるで」といいつつ

EUでの会議で英国側の交渉担当にはペラペラの資料しかなく、EU側は分厚い辞書みたいな資料を持って参加している姿を取り上げられ

「実は何も考えてへんやろ」とマスコミに指摘される有様である。

 

なんだか日本の政治姿を見るようでツラミがある。

それでも仕事はあるし、世界各国から人を集められる英国であることには違いない。

 

だが日本はクソと言い切れる先進国はどれくらいあるのだろうか。

 

例えばアメリカは未だに有能な人にとっては頭一つ抜けた国だろう。ビッグに稼ぐならどのジャンルであれアメリカに違いない。

 

だが肺炎にかかれば100万単位でお金がかかる国とも言われる。中流下流にとっては日本以上に厳しいというのはよく知られている。だからこそRust Beltの救済や移民排除を掲げたトランプが勝利したのだろう。中流以下にとっては割りと地獄な国である。

 

以前書評もしたヒルビリーエレジーという書籍に詳しい。

 

日本のマイルドヤンキーなんぞ草野球レベル。メジャーリーグ級の糞田舎を知れる一冊となっている。

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フランスはウルトラネオリベマクロンが政権とったはいいがあっという間に支持率が急落して、そもそもドイツの影程度の存在感しかない。詳しくはわからないが、最近話題にならないことを考えても際立ったことはないのだろう。

 

スペインはBBCで連日カタルーニャ独立運動で持ちきりだ。これだって豊かな経済をもつカタルーニャがスペインという重荷を切り離したがっていると聞いている。経済的な裏付けがあるから独立の意思も持てるというものだ。

 

(余談だがスコットランドのUK独立は有名だ。学校の先生に「コーンウォール地方というところも独立の意思があるって知ってた?」と聞かれたことがある。知らなかった。「インポッシブル。ナッシングエコノミック(嘲笑)」という顔から、いつも穏やかな先生の英国面が見れてよかった。)

 

圧倒的なパワーのドイツだけがEUの旗振り役として君臨している。だが彼らとて比較的マシという程度でしかない。

In Germany, Blue-Collar Jobs Provide Bulwark to Populism - The New York Times

 

ニューヨーク・タイムズの記事では、ドイツでもブルーカラーの仕事がここ10年で減少し、極右とも呼ばれるAfdの台頭について論じている。少し前の選挙で遂に極右勢力が議席を得るに至った。メルケルの勝利は揺るぎないが、中流層の没落と右翼の台頭はここにもある。ドイツでさえもこうなのだ。どの国が中流層以下を救えているというのか。

 

スウェーデンはその筆頭かもれいない。(余談だが、SwedenのUK発音はスウィーデンである。ウクライナはユークライン。メキシコはメクシコ)

 

スウェーデンフィンランドデンマークノルウェーの北欧四天王。

(北欧四天王は右翼の台頭を完全に押さえ込んだ)

永世中立国スイス。そしてオーストラリア、ニュージーランドオセアニア

良き米国ことカナダ。こういった国だろうか。

 

だがカナダでさえ3600万人という中型国家であり、その他は1000万人以下の小国。北欧は給料の七割が税金で取られる。

 

スイスに移住したスペイン人の友人は

「最高や。ここで永遠に住みたい。ウェイトレスで給料30万とか最高かよ。(意訳)」

と言っていたからもしかしたら理想国家かもしれない。しかし国民投票で移民の受け入れ停止が決まったので、移住するハードルは高いかもだ。

 

スウェーデンに留学していた日本人に感想を聞くと

スウェーデンは40点」と言っていて、どこか北欧アンチになっていたので多分嫌なことがあったんだろう。

 

そう考えると、日本を出ればきっと救われるという考えはどうも眉唾だ。もちろん数年ほどの移住経験は絶対に素晴らしい体験になると言えるが、永住となると日本で良くない?とも思えてしまう体験談ばかりだ。

 

英語圏でクビにならずに仕事ができるなら、日本で無双できるんじゃないかというジレンマもある。本当にブラック企業でやられまくっている人ぐらいならメリットもあるかもだが、英語圏できちっと主張できる人なら、そもそもブラック企業なんかには長居しない気もする。

 

有能な人なら国境を跨いで楽しくできるだろう。だけどそれをできる人がどれほどいるというのか。日本のハードワークも地獄だが、慣れない英語でハンディを抱えて仕事し日々の書類作業やVisa更新のプレッシャーを与えられ続けるのも別の地獄だろうとも思う。

 

そしてそれらを調べ実体験を重ねる内に

「みんな死ぬしかないじゃない!」

とつぶやきたくなる。

 

なにも僕は日本の未来が暗いと思うのは、お前が悪い、自己責任だと言いたいわけではない。

 

格差縮小は政府の仕事だと思う。だがいったいどうやってこの大型高齢国家の未来を照らせるというのだろう。どんな国もそれができていないのだ。

 

もしかしたら無理なんじゃないか。

 

何にせよ、海外体験をするのは絶対にオススメだ。留学できるなら留学するといいし、働けるなら働いてみると良いと思う。その結果で自分の将来を判断するべきだとは思う。

 

長々と書いたが、格言でこの記事を閉めよう。

 

海外で暮らしたまえ、君は後悔するだろう。

海外で暮らさないでいたまえ、君は後悔するだろう。

 

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