こうして僕らは腐る

ねえ、秒速100Usersなんだって、このブログがバズる速度。秒速100Users

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ウルトラ監獄国家ニッポン。だが高度に発展した監獄は楽園と見分けがつかない。

日本とは監獄国家である。

 

強力過ぎる見えざる幾重ものルールによって、歩く場所から思考にいたるまで制御されている気さえする。

 

何故そう思うのか。

僕の住む英国と日本にどのような違いがあるというのか。

そこまで日本はひどい国なのか。

 

例えばネット環境。

僕の住んでいる場所はロンドン中心地からそう離れていない。

Zone2と呼ばれる場所だ。にも関わらずネットがブチブチ切れる。

最初はwifiルーターの性能かと思ったが、wifiが切れるタイミングで携帯のネットの電波も悪くなるから、おそらくネットを引いている会社が一緒なんだろうと思っている。

 

せっかくHulu契約してBBC流しっぱなしにしようとしても、やったらブチブチ切れる上に、読み込みも遅い。ブルーになるよ。

 

ただただDocomoってすげえんだなあと思う。だいたいどこ行っても安定いているよな。極端な地下でなければ通じる。

 

その他にも住居環境は最高に高い。ロンドンは10万払ってもシェアハウス的なところに住まないといけなかったりする。散々文句を言っているが、他の人のイギリス滞在ブログを見ると、自分よりもっとひどい。部屋にウジが湧いたりする体験をしていたりする。

 

まだ下があるのかよ。

 

日本はいつだって快適にするために異常な努力をする。

 

ロンドンの地下鉄はほとんど空調がなくて、あれだけ人が乗ってて売上もあるんだからつけろよと思うが、ほとんどついていない。線にもよるが妙に臭い。

 

日本なら100%ついているものが、当たり前ではない。

 

食事だってそうだ。素材は確かに安い。だがどうしようもない味のサンドイッチしか置いていないTESCOやSainsburyなど、お前ら調理スキルちっとは磨けと言いたくなるが、彼ら的にはうまいうまいいいながら食べているものなんだろう。

 

毎日道端はゴミだらけだ。そこら中にリッターと書かれたゴミ箱があるのにもかかわらず、その辺にゴミを捨てている人が多い。

 

発音の幅広すぎる言語。出身地で発音違いすぎるだろ。

英語のネイティブでないとわかると途端にそっけなくなる店員達。

いきなりタバコあるか、と聞いてくるちょっと目がおかしい白人おっさん。

ケミカル臭をまとい、絶対ヤバイ薬物を吸っている中年。

 

だがここには自由の空気ががある。

ゲイ、イスラム、黒人、ラテン系、アジア人。

何一つ気にしなくても良い場所。

 

世界で最も住みやすい都市はロンドンらしい。

その空気を吸うだけで高く跳べると思っていたのかなあ。

 

ひるがえって日本はどうだろう。

 

日本の労働環境は全くウンコだが、それ故圧倒的なサービスを享受できる。

携帯電波、道端、トイレ、食事、エンターテイメント。

 

だがそれ故にノンビリした人間にはとても厳しい。

 

「何でそんな作業が遅いんだ?」

「言ってることわかる?」

「もういいわ、こっちでやるわ」

 

こういうことを言われている人はたくさんいる。

順応せよ、という圧倒的同調圧力

連休をとることもなく働き続ける人々。

その上どことなく漂う「俺達の国って最高だろ?」という空気。

 

少しでも海外を賛美して日本をこき下ろすと、どこからともなくイナゴのようにやってくる愛国心をむき出しにする人々。

 

監獄内のルールを破れば、死ぬまで叩く性根。

「お前は囚人側だ」と認識されれば決してルールの外には出さない。

 

人の目、世間の目、法より人情。

謙遜しながら、自分たちを最高だと思い込み

英語を覚えなければならないと言いながら、日本語を至高とする。

不幸だと口にしながら、実は世界で最も優れている国で生きているとさえ思っている。

変革が必要だと言いながら、何一つ変わらないことを望んでいる。

 

絶えず行われる二重思考(ダブルシンク)

 

そんな監獄に嫌気がして抜け出したはいいが、結局のところ

逃げ出した先に楽園なんてありゃしねえのさ

 

英語力のせいで日々さらされるストレス。

努力しても手に入れられるのはかつての監獄以下の暮らしだろうという予感。

 

そんな時、気づくのだ。

もしかしたら監獄だと思い込んでいたのは楽園ではなかったか。

僕の望みは過ぎた願いではなかったか。

そんなはずはなかったのに。

 

日本に戻って日常をおくれば、知らず知らずのうちに「再教育」されていくんだろう

 

そのまま1年が過ぎ、2年も経てばすっかり最適化された日本人になるんだ。

今度は完璧に。

 

そうして自分の理想を徹底的に打ち砕かれ、日本の思想を受け入れ、経済破綻する日を想いながら“心から”日本を愛すようになるのだろう。

 

 

一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)

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