こうして僕らは腐る

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イキイキママが嫌われるのは日本人に奴隷根性が染み付いているから。

産休・育休制度を巡ってイキイキママとその他の社員達が随分と増田で言い争っている。そこで僕が住んでいるロンドンでは同じような問題を抱えているかと思って調べてみた。

 

イギリスにも産休制度があり制度は整っている。

Shared Parental Leave and Pay - GOV.UK

 

大雑把に言うと最大52週分の休みと39週のマタニティ給付がつく、といったもの。

 

さてここのところ、イキイキママと仕事を押し付けられる哀れな社員らしき人々の間で論争が起こっている。だいたいマネージャーのせいだ、いやそもそも産休じたいが不平等だという話になる。

 

まさにイキイキママが産休を3回取ってる間に10年が経ち、こっちは独身

産休育休取得率100%のホワイト企業女子社員だけどはっきり言うと、産休育休..

この問題の原因は、今の日本では他人のせいにする人間が多すぎなとこ

 

日本は間違いなく先進国だし、制度もEU諸国と引けをとっていない。

しかしどうやら国民は先進国水準の権利意識を持っていないんだなあと感動すら覚えた。

 

As a boss, maternity leave is a nightmare for employers - Telegraph

この記事は「ボスから見て産休は悪夢だ」という挑発的なタイトルとは裏腹に、産休後の仕事のカムバックについて提言している。

 

イギリスでの産休取得数から始まり、筆者の体験だなどを交え結論としては少しだけ法律を変えようということだ。

 

There is one small change in the law, though, that I think would make for less employer hostility. Right now, it isn’t legal to ask a pregnant woman whether she’s even thinking of coming back to work. There’s no imperative for her proactively to tell you proactively – never mind before the birth, but right up to the time that the 52 weeks of maternity leave are up. And my observation is that’s partly what makes it so hard to plan, and accommodate, a woman who’s on maternity leave.

 

要するに「強制じゃないし、生まれる前は気にしなくていいけど、もし戻る気があるなら相談して欲しい」ということのようだ。タイトルから肩透かしを食うぐらいの、弱々しい主張に、釣りタイトルってのはイギリスでもあるってことを知った。この筆者は過剰なほど、妊婦に気を使った表現をしている。

 

 

産休差別というような話題でもたくさんの記事があって、そのための期間などや相談サイトがたくさん。

 

Discrimination during maternity leave and on return to work | Maternity Action

ここに書かれているのは具体的な差別の内容と相談連絡先である。

 

  • all employees have the right to 52 weeks maternity leave with the right to return to work.
  • you are entitled to all your contractual terms and conditions during maternity leave, apart from your pay.
  • you have the right to be offered a suitable alternative vacancy if you are made redundant during maternity leave.
  • you have the right to ask for flexible work.
  • you are protected against unfair treatment, unfair dismissal and discrimination because of pregnancy, childbirth and maternity leave.

 

・52週の産休と職場復帰の権利がある。

・産休中の契約期間と職位を維持する権利がある。

・欠員補充を受ける権利がある

・柔軟な働き方を要求する権利がある

・妊婦、出産、産休を理由とした不公平な扱い、不当な解任、差別から保護される。

 

これらは強力な宣言だ。まさに産休は完全な権利であり、それを侵害する人々は許さないという確固たる国家感がある。妊婦にとっては頼もしい限りだろう。

 

企業の取り組みはどうか、TESCOという格安スーパーがある。日本でいうセブイレとイオンと業務用スーパーを足した感じの最大チェーンだ。

 

格安スーパーというと給料が安くて粗悪なブラック企業という感じがするが、そんなTESCOの妊婦用ページのTOPを見て欲しい。

Maternity - Our Tesco

 

社員のみのページでログインすることができないが、産休を取る前、産休中、職場復帰、TESCOの福利厚生、妊婦のガイドラインと企業が率先して産休についての情報発信をしているでないか。

 

 

ちなみにはてブではイキイキママで検索すると産休そのものへのヘイト意見がうじゃりんこ出て来る。

 

Googleで検索しても産休関連はUKだと保護や推奨意見で埋め尽くされていて「文句ねえのかな」とか「マネジメントどうしてんだろ」と思うばかりだった。

 

こうなると文句言っている人の意見の一つでも探そうと思った。

 

How to manage maternity and paternity leave as a small business

 

ここでは小さい会社のビジネスオーナー向けに産休中のマネジメントについて語っている。各段落の詳細は割愛する。

 

・Keep communication open
Swot up on your legal obligations
・Sharing the burden
・Dealing with the absence
・Think about yourself
・Getting back on board

オープンな会話をしろ

法律の義務を学べ

負担を分け合え

不在に対処せよ

自分で考えろ

組織に戻せ

 

最後は小さな会社はでかい会社ほど会社復帰のオファーをしないみたいだが、ちゃんとしろ、ということだ。

 

これだけ政官財も、人権団体もがっちり権利保護しているので、マネージャーがー、イキイキママがー、みたいな意見がでないくらいには社会が回っているということのようだ。もちろんそれでも違法な扱いはあるのだろうが、日本のように下っ端同士で争っていないところを見ると、先進国の住民だなあって感じがする。

 

結論を言うと、会社の最トップと政府の責任であって、中間管理職や妊婦や末端社員の責任ではない。きっちり仕事していない政府達の責任が重いのだろうと思う。

 

結論:日本では権利意識の低い労働者と無責任政府と、ブラック企業の悪魔的トライアングルが完成されていた。