こうして僕らは腐る

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ブラック労働はだいたいマネジメント失敗と人間軽視によるもの

ブラック労働中です。フリーランスだからある程度は仕方ないのだけど、案の定炎上案件にジョインすることになった。

 

2ヶ月前。ロンドンからの帰国後に久々依頼を受けたわけだが、説明を一通り受けて僕はちゃんと言った。

「これは開発工数が足りませんから、絶対間に合わないし炎上しますよ。」

 

だけど結局開発工数を伸ばすわけには行かず(4月リリースであるため)こちらも金ないしで、引き受けたけどブラック大爆発した。

 

僕はフリーだから3月仕事休もうって感じだけど、同じプロジェクトにいる人々はみんな正社員だったりパートナー会社の社員だったりするわけよ。3月になったらオフるぞー、みたいな具合にはいかんわけで。よく生きていけるなあと関心する。

 

そしてなぜ炎上が起こったかというのは、最初から理解できていた。

 

どのクライアントも仕様を決めてから開発するということをしない。こちらが疑問をだしたり、開発を進めて途中経過を見て、初めて本当に必要なことに気づいたりする人々が多いのだ。そうなると、僕らは予定された仕様がわからないまま進めるか、手を止めるか。どちらにせよ納品日は決まっているから地獄パーリーナイッが始まるのである。

 

今の現場で主に苦しめられている呪いの言葉は「仕様は元々ありました」というエンドユーザーからの姑息な主張だ。設計書に反映されていなくても、仕様はそこにあったのだ。読み取れるわけないだろ。少しずつアップデートされていく設計書の差分をチェックするだけでもうんざりするほどの時間がかかる。

 

結果、馬車馬になる。リリース日を遅らせるわけにはいかんからね。

 

なんでこうも意思の疎通が測れないのか。絶対必要な仕様を洗い出しておけば、事細かな要望をもっと詰めておけば。言っても仕方ない。常に日本のどこかで起こっているマネジメントの失敗だ。そして尻拭いは下請けがブラックな労働環境で帳尻を合わせる。

 

どうして実務を行う我々を気遣ってくれないのだろうか。結論から言えばそのようなミスをしたところで責任を取らなくても良い立場だからだ。彼らは仕様変更や抜け漏れが当たり前かのように振る舞う。なんせダメージはない。

 

仕様を決めるのは彼ら、それを実装するのが僕ら。彼らが残業してでも完全な仕様を作ってやろうとする義理はない。彼らにしてみれば抜けてれば他の連中が指摘してくれるだろうぐらいのものだ。

 

彼らはプロジェクトの失敗した時のみ詰められる。その時初めて責任の言葉を知ることになるだろうが、それがくることなんて想像できまい。実装者が帳尻を合わせるだろう程度の理解でしかないのだ。

 

悪いことに金を払っているのは仕様を決める彼らだ。彼らは金を払っているんだから、そのくらいの無茶を言う権利があるとナチュラルに思っている。日本人的お客は神様理論である。そして往々にして実装者たちを雇う会社は失注するよりは労働者を奴隷にすることを選ぶのだ。

 

この構造をどうすれば解決できるか、である。間違いなく労働基準法で社長を懲らしめる、ということのみが正しい道だ。

 

この日本に蔓延している悪い考え方がいくつかある。雇用者は「偉い」と思い込んでいることだ。彼らは偉くない。ただ雇用者であり利益を得ている。それだけだ。被雇用者を無制限に使えるわけではない。労働者を合法の範囲で労働させ、利益を得られる立場というだけだ。なので違法労働をさせるような状態はマネジメントの失敗であり、社長の責任なのだ。だが彼らは契約させればこっちのものだとばかりに仕事を押し込んでくる。僕らのプライベートなんぞ知った事ないと言わんばかりだ。

 

だがそれはエンドユーザーの依頼主も同じで、開発企業がどうなろうと知ったこっちゃない的な態度で仕事を投げる。エンドユーザーの思いつきの発案をねじ込んでくるのもうんざりだ。なんでそんな非人道的なことができるんだ。人間じゃねえ。

 

IT業界は日本社会の縮図となっているんだよ

 

だがそんな時、この記事で書いたような考え方が頭をもたげる。僕はこのように発生するマネジメントに失敗したどうしようもないプロジェクトでしか利益を得ることができないのではないか。

 

そもそも炎上しないプロジェクトなら優秀な正社員だけで回すわけで外注を雇う必要なんてないし、炎上しないなら計画も立てられているのだからあまり必死に外の開発者を探す必要はない。そういうところに僕の出番はないのかもしれない。

 

やべえ炎上案件になって、どうしても社外の人間が必要でしかも期間限定。そんな条件でしか僕のような3流には需要がないのかもしれない。最先端の技術で研究開発できるわけじゃないんだから。

 

今月は1/3から仕事が始まり、今や土日さえも休めなくなった。少なくても今月末、もしかしたら来月末までひどい状況が続きそうだ。

 

僕はまだましだが会社員で同じプロジェクトに入っている人たちは何を思って働いているんだろう。定額制働かせ放題とはよくいったものだ。

 

この国の、金を払ってしまえば(安いはした金だ)お前らがなんとかしやがれという考えがマネジメントの失敗や契約の詰めの甘さの原因なんだろう。そして最底辺である僕は、それらの全ての苦しみを引き受けるのだ。

 

出よう。この国を出よう。