SF映画の歴史をたどると必ず出てくる代表的な映画だ。
僕はSFマニアというわけではないが、有名作だし教養がてらに見ておこうと思った。
最近FF7をプレイし直したこととは無関係ではないだろう。
予想通りというか、ブレードランナーの世界はFF7のミッドガルっぽい感じだ。
あらすじは、レプリカントと呼ばれる人型ロボットが4体逃げ出した。それを始末する役割の人間をブレードランナーと呼ぶ。ハリソン・フォードがそのレプリカントを退役(レプリカントを処分することを劇中でこう呼ぶ)させるというのがストーリーだ。
ハッキリ言うと映画としてのテンポは悪い。残念なことに凄腕のブレードランナーとして知られるデッカード(ハリソン・フォード)は映画内でそこまで強い人間として描かれていないのでそれが迫力を失わせているように思う。
世界観は完全に日本の近代都市みたいな感じだ。映画内でも日本語の看板がたくさん出てきて、食事もウドンだとかだし、おまけに強力わかもとの宣伝まである。
デッカードが4人のレプリカントを捜査、始末する過程が描かれるが2人を始末するところでそれぞれ死にかけている。それが凄腕にしては弱くね?と思わせるのに致命的で、最後の1人についてはデッカード自身が倒すのでなくレプリカントの寿命で死んでいる。
SFアクションというよりは、哲学的な命題で話が進むし、雨ばかりのセットと相まって暗い雰囲気しかない。レプリカントは自分たちの寿命が短すぎることに不満を持ち、産みの親を探している。
死の恐怖を感じながら生きることを人間達に問いかけるところはこれぞSFって感じがする。
まあぶっちゃけ楽しめる作品ではないかな。ただその空気感が後の世代に影響を与えたことは理解できる気がする。
SF好きだったら見てもいいんじゃないだろうか。
5点/10点