フロイドの狂気日記

いつ走り出すか誰も教えてくれなかった、お前はスタートの合図を聞き逃したんだ!

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科学技術の衰退を嘆くよりも平和を祈れ

“科学技術強国”中国の躍進と日本の厳しい現実 |NHK NEWS WEB


中国と日本の科学技術の差をフィーチャーした記事がバズっている
スターを集めるコメントは日本の政府・官僚・経団連の罵倒だったり批判が多い


僕は自民党が好きではないが、この件については国民があれやこれやいう資格なんてないんじゃないかと思う。
まず第一に中国は14億人以上いて、高度な人材の数や天才の数では絶対にかなわない。
それにともなって、有能な人々に資金を渡せば当然世界最多の発見や論文を残せるだろう。


もともと人口が多いのだから、これが昔ながらの「新常態」というわけだ。
国粋主義をこじらせているのか、政府が金を渡さないからと怒る向きもあるが
金がいくらあっても有能な人材には限りがある。


中国の人口の1%が最先端の頭脳人材だと仮定しても1400万人
日本で換算すると人口の11%-12%になるわけで。
政府批判者に問いたいのだが、最先端の研究を行う頭脳をお持ちなのか?
金さえあればあなたは超難易度の研究で成果を上げられるのか?


中国に勝つか、あるいは肩を並べるには人口差を埋めるだけの割合で頭脳を輩出しないといけない。
はてブにたむろする天下国家論者は金を渡せば研究成果を上げられる人材だとでもいうのだろうか。
1000ブクマのうちの100人は世界に通用する頭脳をお持ちなのか。
ハーバードや清華大学のエリート達と肩を並べる自信がおありか。
もしそうでないなら資金があったところで中国に敵うわけもない。


ということを考えれば自民が好きでない僕も安易に日本の貧困だ、政治のせいだとは言えない。
僕には潤沢なお金があっても、No1をはれるだけの研究分野など持っていないからだ。


という風に理論的に考えて、まあ無理だろうな、これは政府の力でどうにかなるわけはないなと解釈した。


思ったより理論度外視の愛国者がいるようで、たぶんこれが開戦前の国民の雰囲気だったのではないかと思う。
きっと戦前の人々も「どうして我が政府は腑抜けでバカなんだ?」と声高にいったのだろう。
アメリカに妥協するなどもってのほかだと。


勝てないものは勝てない、と歴史は教えてくれる。
日米開戦の話になれば、勝てもしない米国と戦いやがってと批判できる人々も
現代になると、彼我の戦力差を論理的に考えることさえできないのだから不思議だ。


人口、経済力、そして何よりも一番を目指す意思がある国に負けたことに怒る精神は愚かだ。
今まで日本はアメリカを超えてやろうと努力してきたのだろうか。
どこか、アメリカに負けるのは仕方ないと思っていたはずだ。
停滞を受け入れてきたのだ。
高齢化もあって、それなりの豊かさを維持することを国民全体が受け入れたのだ。
だったらこの結果も受け入れなければならない。
それが嫌なら最初から闘争するべきだっただろう。
時期的にいうなら民主党政権を選んだ時が国民の闘争だったのだろうが。
今は自民でいい、安倍総理でいい、ころころ政権や総理大臣が変わるのはいらない。
そういう空気が流れているし、何だかんだそこそこいい状態が続いているのに満足しているじゃないか。


中国は日本を見ていない。彼らはアメリカを倒すために全精力をかけている。
止まろうとも思わない。国家の視点がもはや日本とは違う次元にある。
中国は登ろうとしていて、日本は政府も国民も休みたがっている。
というわけで、日本が追い越されるのは恥ではないし、政府がどうにかできることもない。
政府を安易に批判している人々は、おそらく心の中に中国軽視の感情を抱えていたのだ。
まさか彼らに負けるわけがないと。理論と数字はそう示さない。
プライドだけが現実に優先して口をついて出ているだけだ。


僕は中国がアメリカを超すということはちっとも意外でないし、
それが日本にとって極端に悪いこともないと思っている。
イギリスで出会った中国人は日本人である僕に親近感を持って接してくれたし
様々な便宜を図ってくれた。歴史観などで戦おうなんてする人はいなかった。
中国人が世界で優位に立てば、同じ顔をした日本人もそれ相応に対応してもらえるのかもしれない。
例えば、イギリスで差別を受けたら、中国人のコミュニティと共闘して戦うとかね。


ところで中国が本格的に日本を影響範囲の傘下にしようとしたら現代日本人はどう対応するのだろうか。
日米で対抗できないか、アメリカがアジアを諦めざるをえない日が来たときやっぱり戦おうとするのだろうか。
もしそうなら歴史は反省されないということかもしれない。


戦力の差を見てコウモリになったり膝をつくことができないなら
やはり今の日本も、戦前の日本も変わらないかもしれない。
現実問題として日中韓は似たような人種としてくくるなら世界最大勢力にさえなれるほどの地域になりつつある。
日本というくくりをこだわらなければ東アジアは世界をリードする地域になったともいえる。
あとは中国の完成を待つばかりというわけだ。


日本国民のチンケなナショナリズムが和らいで東アジア領域が発展すること望むよ。