フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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「労働ガチ勢」をどう規制するか

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「死んだほうがましですか」壮絶パワハラで女性自殺 「現代版の奴隷制度」で社長提訴 - 弁護士ドットコム

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またパワハラと過労のブラック企業がつるし上げられている。
大いに結構。


日本ではもはや日常となっているわけだが、これに関していつも思うことは経営者のサイコパスっぷりと労働ガチ勢のガイジっぷりのコラボレーションがなせるわざだな、ということである。


労働ガチ勢と僕のようないかに工夫して労働を減らすかばかりを考えてる「サボりガチ勢」とは相いれない存在、水と油だ。


労働ガチ勢は経営者じゃないにもかかわらず経営者目線で語ることもあり、そうでなくても長時間労働が自分の成長を促すなどとのたまう。


僕なんかは空けた時間で人生を楽しんだ方がいいと思うが、彼らは仕事が好きで仕方がなくなる薬を静脈注射しているのでそもそも労働=エンジョイタイムという式が成り立っている。


一人で勝手に働けばいいのだが、周りに同じ水準を求めたりすることもあるし、人間だから定時帰りの人間にあいつは頑張っていないなどというクソマウントを取るケースもある。


ところで「労働ガチ勢」に向いていないのにそれを求める会社に入ってしまう哀れな人々がいる。
ブラック企業経営者は一日30時間労働という矛盾のみを条件に存在する会社のトップなので、本当は「労働ガチ勢」に向いていない人々が間違えて入ってしまうと悲惨である。


経営者やそこでの労働が向いている人々は構わないが、向いていない人が入ると不協和音が奏でられるようになる。
仕事「僕を倒してからいけよ」
みたいな。

 


「労働ガチ勢」は素直に疑いなく「お前なんで働かんの?やるきあんのか?」みたいなことを言うだろうし、言われている方はそれが正しいと洗脳されていき、しかし心も体もついていかないという状態になる。


心が先に白旗を上げれば自殺を、体が先に白旗を上げれば過労死という状況に陥る。
不自由な二択ってやつだ。


たぶん「労働ガチ勢」はパワハラをしてやろうというわけではなく、心の底から「こいつ働かなさすぎだろwww」ぐらいのことは思っている。そして中世の神官よろしく、本気で改心させてやろうと思ってパワハラてきな追い詰め方をするようになるのだ。パワハラで追い詰めてやろうではなく、きつく言ったらやる気をだすだろう、追い詰めればその気になってこちら側と同じように働くようになるだろう、と。


ガチガイジである。


経営者がサイコだとしても、ついていく人が誰もいなければ会社は成り立たない。
だから中小企業の有力ポジションに複数「労働ガチ勢」がいなければ過労死・自殺が出る会社なんぞ存在しえない。


経営者を叩きのめすのは当然として、そこの会社には「労働って空気でしょ?」みたいなタイプがいたはずである。ブラック企業がつぶれても彼らが野に放たれれば違う企業が徐々にブラック化していくだろう。


優しい経営者でも「労働ガチ勢」が入ってきて今までより利益が上がれば「あいつのように働け」という呪文が心に浮かんでしまう。「労働者に無理させれば金増えるじゃん!」という黒魔術を使う誘惑にかられる。そんなわけで「労働ガチ勢」をどうやって規制して始末していくかが平成の次の時代に求められる価値観なのだろう。


「労働ガチ勢こそ社会を蝕む寄生虫!いや、寄生獣か…」


とまあ、ブラック経営者ばかりが批判されるが善人顔をしたそれらの先兵についても語られるべきだ。
中世の魔女狩りにもマッカーシー赤狩りにも頂点だけでなく末端の協力者が山ほどいたのである。


経営者に対するバッシングに対して「労働ガチ勢」たあまりにも見逃されている気がした次第である。