フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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いらすとやを巡る独占への絵師界隈とIT業界の認識違い

togetter.com

 

興味深いリアクションだなあと思った。観測範囲ではいらすとやが日本のクリエイティブを殺すという意見に対して批判をする人がかなり多いように見える。

もともと個人で絵を描いて生業にする人が多いからだろう、言いかえれば多様性のある業界だからこそ、多少の独占でグダグダ言うなという意見がでてくるのかもしれない。

 

IT業界は違う。もともと勝者総取りな業界ゆえに局所的な独占はしょっちゅう起こる。そのため独占に対する批判というのはすごく多い。FBでもAmazonでもGoogleでも昔はマイクロソフトに対してもすごく批判者が多かった。

 

ちょっとぐらいの独占がなんだ、なんて誰も言わない。このままでは独裁が始まるぞ!と警鐘を鳴らしそれに対してエンジニアが起業して立ち向かうみたいな構造があって、おまけにそれがクールみたいに思われる。

 

いらすとやが日本を支配して何が悪い、無料だし癖なくていいじゃん!という意見が目立つ世界とはかなり違っているなあと思った。

 

Googleのサービスはほぼ無料だが、それでも奴らはイービルだ、プライバシーを考えてないと延々と批判を受け、制裁金を科そうとする勢力は絶えない。寡占という言葉とは無縁な統合の取れていないイラスト業界だからこそ、いらすとやの独占に対してもあまり驚異を感じていないのだろう。

 

だがGoogleのように一度独占的な地位を得てしまうと、それが当たり前となり、やがていらすとやみたいにタダで使えねーのかよ、という意見が標準となるだろう。

 

使う側からすればタダでハイクオリティなら最高だ。だがそれはIT業界のひとびとが最も恐れる事態でもある。浸透するということは好むと好まざるとにかかわらずそれが標準となり皆が受け入れ始めるということなのだ。

 

その恐ろしさを「クリエイティブがなくなる」と表現したのは中々良いかと思った。

リアクションを見る限り下位層のイラストレーターはきっと駆逐されるだろう。

そしてそれが当たり前になってから個性とビジネスチャンスがなくなったことの気づくのだ。