フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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金欠に大阪万博

大阪万博が決まった。大阪府民としては喜ぶべきところなのだろう。これすなわち2025年までは末端の僕のような者にも食い扶持が回ってくることを意味しているわけだから。

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祝杯を上げたいところだが金がない。

 

僕の父は全く貯金だとかの金計算に疎い男だったが、燃費は良かった。贅沢らしい贅沢をせず、あまり働かずに読書をしていれば満足という男としてはやや魅力に欠けたような人だった。母は過剰とも言えるべき貯金魔で、保険も大好き。彼女の力あって家族はやっていけたようなものだった。クレジットカードを嫌い、株も信用せず、せっせと現金を溜め込んだ。だが使うときは極端に走る。家とかその改装だとか旅行だとか。

 

母は貯金をしっかりしなさいと僕に常日頃から言い聞かせたかが、僕は両親の悪いところを引き継いた。つまり父に似て金勘定ができず、母のように金を大きく使うのだ。そんなわけでフリーランスになって金はそれなりに稼げるようになったが、月末になると常に金がない。月の初めはえらく無意味に贅沢をし、そのおかげで月末には外に出られないほど懐が寂しくなる計画性のなさだ。金が少しできたら父に似て働くのが本当は好きでないので、海外に行って散財し、帰ってきたらカツカツという有様。

 

この三連休はすぐに飲みに誘ってくる友人たちには風邪をひいて寝込んでいると伝えて、余計に心配させて、僕はと言うとほとんど家で寝て過ごすかNetflixを見るか、行くとしても近所の喫茶店という三連休らしからぬ侘しい時を過ごしていた。

 

大阪万博誘致を成功させた維新の会を見て、僕は母親のようだなと思った。常日頃から金がない金がないと言って、子供ながらに家は貧乏なんだと思っていたが、唐突に花火を上げて、お金がなかったんじゃないのかと疑問を抱く。ここ10年の大阪府政は金がないんや、という言葉に集約されるに思う。そうして大阪で維新の会が盤石になったここに来て、パーッと行くでえ!とやり始める。コストカットの対象になったグループからは顰蹙ものだろう。

 

個人的にはええやんけ、である。公務員でもない僕は維新に目をつけられている部族ではないし、芸術関係の仕事もしていないのだからコストカットで切られた側ではない。むしろ地下鉄のキレイになったトイレを使えるようになった受益者である。

 

東京オリンピックに対して鼻持ちならない心境だったが、我のこととなるとよろしゅう頼んますと言える僕は俗物だ。みんな金がない。そして受益者になりたがっている。大阪万博が決まった後ではてな界隈はバッシングに次ぐバッシングである。いかにもな理論を振りかざしているが、彼らの心は一つだ。

 

「俺たちの金で大阪人どもが酒を喰らうことが決まったんだ、気に食わねえ。」

あざーっっすww

 

僕は2025年までこのやっかみとも言える口撃に反論しないでおこうと思う。なんせ少なからぬ税金が再開発に使われ、多少でも近畿の景気が維持することは決まり、キレイになった大阪で暮らすのだからええことですがな。誰だって他人の金で飲む酒はうまいのだ。

 

2025年。順当に行けば日本はさらに貧乏になっていて、地方は特に疲弊していると予想されているし、消滅する自治体も出てくる。そんな中で大阪の夢洲で長蛇の列に並んでいる大阪人どもをテレビで眺めねばならぬ地方市民たちの心境はいかばかりか。

 

売上が入るまで後1週間は絶えねばならぬ。貧乏とはかくも辛いものか。と何度も感じながら、月初めになると算数のできない愚か者になって無駄に金を使うのだ。

 

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