フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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キングダムハーツ3は知り合いばかりの居酒屋に迷い込んだような気まずさを感じる作品

僕の週末はだいたいダラダラすごしてしまうのだが、金曜の夜に一人で飲みに行き、案の定無駄にけっこうな金を使ってしまうという事態に、我ながら深い後悔をしている。

 

またしても土曜日昼頃に起きて、このままでは何事にもならない休日になってしまうなあなどと思って外に出た。近所にゲームと本のショップがあってのぼりにキングダムハーツ3のイラストとno on saleの文字があったのを見た。そういえば何年振りかのナンバリングで評価の高いゲームらしいとは聞いていた。これを機にやってみようかとすぐさま購入したのだ。8000円もしたので、なかなかのお値段だなあと思った。しかしながら、僕は一本買えば1か月ぐらいの土日が埋まりそうなので、意外とコスパがいいのかもしれない。

 

さて、家に帰って早速PS4をつける。実はFF15以外のソフトをもっておらず、そもそもゲームをしなかった、記念すべき2本目かつ2年ぶりのソフト購入だ。まず画面の美しさは驚愕だ。FF15もすごい映像美だったが、キンハー3はもっとかもしれない。

 

だがその驚嘆もつかの間、まったくもって気まずい思いを繰り返すことになる。なんせこれは独立した作品ではなく1、2からの3なのだ。僕はキンハー初体験なので、以前のシナリオを全く知らない。一応3につながる物語を知るムービーがまとめられてあって、ゲーム内でそれらを見ることができる。かなりネタバレしまくったムービーなので1,2未体験の人は見るべきではないだろう。僕は今更過去作品をやるのも怠いので予備知識を入れてからプレイし始めた。

 

1作目からの主人公ソラが力を失ったのでそれを取り戻すために旅に出るって感じの始まり。青いローブに青い帽子のディズニーキャラのじじいが当たり前みたいにソラとパーティメンのグーフィーとドナルド相手にご指導して、とりあえず思うように進めや的なことを言い出す。そこですでに手配された宇宙用飛行機に乗りこむ。

 

「いやーなんも思いつかねえわ」的なことを言い出して、ディズニーライクな茶番をドナルド達とやりあった後「思いついたわ!」的にオリンポスとかいうステージに向かう。キンハーはそれぞれのステージみたいな感じで用意されていて、古代ギリシャ的ステージに向かう。

 

ついた早々、ハデスとかいうディズニーキャラに出くわすんだけど、ソラたちも「おーハデス、何やってんの、また悪巧みかよ?ヘラクロスどこよ?」みたいなノリで話しかけんのよ。

 

そしたらハデスも「俺とヘラクレスのクソをコンビみたいに扱ってんじゃねーよ」みたいな幽助・桑原コンビの空気感出しよる。「おめーが悪巧みしてても俺が”また”ぶっ潰してやんよ」みたいなことをソラ言い出して、過去作知らない僕は「いや。その話しらねーよ」みたいなことをつぶやく。「とにかく忙しいし、全宇宙の支配者になるイベントが待ってから」とか聞き捨てならないセリフを吐いてハデスがどっかいく。そんでまた茶番が始まって「力失っちまったよー」とかソラが言えば「いつものことだからねー」とかダックが言い出す。

 

やめろ、いつものこととか言うな。知らねーんだよ。

 

ヘラクロスと再会してまたもや「おひさー」的なムービーが始まる。

やっぱりお前らも深い仲なのかよ。知ってたさ。

 

「力失っちったんだけど、ヘラクロスはどうやって取り戻したんだっけ」とかソラがナチュラルに言い出すんだけど、だからその以前の話を全然しらねーんだよ。

「彼女が川に投げ出されたときに、助けたいって強く思ったんだよ」

アバウトなアドバイス&ネタバレどうも。

 

そんでオリンパスの街がバンバン炎上してるんだけど、ヘラクロスは「御覧の通り、いつものことさ」とか言い出しよる。なんでそんなにいつも炎上しているかはわからんが、いろいろと嫌われているらしい。

 

で、途中でディズニーキャラのマレフィセント(アンジェリーナジョリーで実写化している)とピート(アメリカのハイスクールでジョックになってそうな犬)が出てきて、またしても「うっす、おめー前より弱くなってんな」みたいなことをほざく。お前らもジモティかよ。敵同士でなれ合うな。

 

「どうするマレフィセント、今の内に処す?処す?」みたいな空気から「いや、今は忙しいし他に用事あるがな」とアンジェリーナジョリーが制するという、倒さない動機づけを展開して、運よくぶっ潰されずに済んだ弱体化ソラ一行。

 

なんだかんだで炎上しているオリンパスをどうにかした後、アバウトなアドバイスが功を奏して、「オレ取り戻すわ!」的なノリで別のステージに行くんだが、そこでも「よっす」て3人のガキが出てくんのよ。そしたらソラが「おひさー」とかいうけど3人の陽キャは「この前あったばっかじゃんかー」ってかみ合わねえ。だけど、やっぱこいつらも知り合いなんだなってことはわかる。

 

「あれれー、おかしいぞー」と思うソラに「とりま写真みればわかるかも」と陽キャが2枚の同じ写真撮りだすけど、一枚はソラの心の半分みたいな過去作の主人公が写っていて、もう一枚には写ってないと言い出す。その流れだけで、僕以外の奴らは納得するんだよな。どうやらソラの心の片割れが消滅したかなんかでソラにも影響がでてどーたら、記憶がないとかどうとか。笑えるのは写真の内容で、4人が写っているけど左にソラのコピー右に女、下に陽キャ1がしゃがんでてその後ろに陽キャ2が立っている。もう一つの写真は左にコピーのソラだけが写ってなくてバランス悪い感丸出しである。どうやらそれだって過去作やってたらわかるらしいネタなんだが、なんのこっちゃわからん。

 

とりま幽霊屋敷いくべって流れになってわけわかんないまま行くんだけど、幽霊屋敷は街の外にあって、そこに行くには下水道を通らないといけない。どうなってんだ街の設計は。下水道はいちいちリアルな感じで汚くて、ダックも「早くでよーよ」とかブツブツ言うから、僕が道を間違っているのかと思った。

 

外に出たらアンセムという過去作と今作の黒幕がしれっと出てきて、「おめー心の半分取り戻そうとしてんのかよ」みたいに絡みだす。なんでさらっと知り合いのおっさん感だしてでてきてんだよ、おめーもジモティか。

 

というかディズニーキャラでまくりだから少年向けRPGかと思いきや、スクエア特有のファルシのルシがコクーンでパージみたいなストーリーで、これ絶対理解できんやろ、と言わざるを得ない。ラスボスのアンセムからして、心と体を分離して心が実態を持ったアンセムと体が動きだしたゼクロムに分かれている。その二人がさらっと出てきて、弱体化主人公が力を取り戻すなら邪魔はしねーよ、みたいに親切なことを言い出す。過去作で何回も邪魔されているのに寛大なんだな。親戚のおやじみたいな親切さ。なれ合いは辞めろ。敵らしく最後に出てくるか、潰しに来い。

 

幽霊屋敷でゴーストと戦うんやろなと意気揚々と入ったのはいいけど、コンピューター室みたいなのがあって、陽キャの一人のピッツとかいうデブが実はコンピューターの大先生だったことが発覚してそこでとりあえずもう一つの世界のデータ分析してみようとかやりだす。いや、メルヘンチックな話じゃなくていきなりサイバーパンクみたいなことになるんだ、と動揺を隠せないが、過去作でいろいろあってソラの半分の心はデータ化されているんだとかどうとか。何それ怖い。

 

そしたら青ダンブルドアから渡されたすごくダサいスマホに連絡がきて、青髪の男か女かがわからないキャラが出てくるんだけど、これまた「おひさー」みたいな入りでくる。こいつがスーパーハッカーでなんやかんやでソラの片割れのデータを取り出すのをがんばってくれるらしい。待っている間、好きなワールドを探索できるようになる。

 

他のワールドに行こうとすると回想が入って、FF7のタークスレノとザックスを足したような陽キャFF8のリディアの子供版みたいなのが、まーたなれ合いをする。おめーらなんなんだ。よく知った二人の関係だからか、説明も不足しててなんでおめーらは海岸でいるのかさえわからん。途中でタークスレノがアイスキャンディをどっからともなく出して、ウソだろ、アイスをそのまんまポケットに入れてたのか、ポケットべちゃべちゃになるけど大丈夫か、ていうかそれ食べるのか、という余計な心配をしたり、過去の出来事思い出して泣き出して、一口も食べずに地面に落としたり、お前らなんなんだ。

 

ラプンツェルのステージからはようやく知らないキャラが出てきてイベントが始まるんだけど、そこまではカメラ目線で「おめえー知ってるよな」と目くばせしてくる展開で辛みが深い。出るキャラ出るキャラ過去作で「いやあ、そーゆうのありましたよねえ」みたいに入ってくる。仲間外れ感半端ない。

 

ローカル系居酒屋で自分一人が一見さんだった時の気持ちを延々と味わうことができるのでおススメのRPGです。

 

 

キングダム ハーツIII - PS4