フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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映画「グリーンブック」いかにもハリウッドなポリコレ作品

アカデミー作品賞をとったと聞いて見てきた。

gaga.ne.jp

1960年台のアメリカニューヨークで暮らしているイタリア系のトニーが失業中に知り合いからの紹介で受けた仕事は、黒人ピアニストを各地域の演奏会場まで送り届ける運転手だった。

 

という設定から大体の人が想像する展開、筋書きをいかにもハリウッドなテイストでラストまで疾走する作品となっている。前評判とか、評論家の解説とかそういったものを一切見ないで、フラっと映画館で見た映画は久しぶりだった。

 

イタリア系白人のトニーは、学がないが腕っぷしが強く家族思いで粗野。黒人ピアニストのドンは博士号も持つ秀才でピアニストとしても一流、我慢強く上品。トニーはその当時の平均的白人程度には黒人に対する差別意識を持っている。そんな二人がニューヨークから南部の州をドライブしながら過ごすというロードムービー。詳しくは書かないけれどありとあらゆるポリコレ要素がふんだんに演出されており、かといってコメディ調のため重くなりすぎないエンタメ作品に仕上がっている。

 

字幕は戸田奈津子氏ということを最初に知ることになるため身構えたけど、まあめちゃくちゃという感じには見えなかった。ただ英語のリスニングが多少できると、翻訳に工夫があるな、というのは理解できる。たいていの作品がそうなんだろうけど。

 

大体の人が楽しめる作品には仕上がっていると思う。本国では主に黒人中心に批判の声もあるらしい。トニーのキャラがあまりにも「白人の救世主」的であるため、という理由だそうだ。白人の救世主という言葉は初めて知ったんだけれど(wikiで調べてくれ)これが差別をテーマにした作品では常に問題になっているらしい。

 

まあ主人公のトニーがいいヤツすぎて、これ作り話にしてはご都合主義によりすぎていると思ったんだけど、最後に実在する二人の関係を描いていることを明かされた時にマジなんかと驚いた。

 

もちろんハッピーエンドだし、伏線はほぼ全部回収するし(ドンの兄貴については忘れろ)コメディ、シリアス、クラシック、ポップ、ジャズ、家族愛、南部北部、ありとまあハリウッド全部盛りみたいなお手本的作品だなあと思った。

 

見て損はないんだけど、人生のど真ん中にドンピシャくる映画というわけではない。

 

 

7.5  / 10点