フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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映画「クワイエットルームにようこそ」

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素晴らしいというからNetflixで探したもののなかった。だがAmazon primeにはあった。普段僕はアニメを除く邦画はほとんど見ない。というか映画館でみた邦画とかシン・ゴジラぐらいしかないんじゃないかって思えるぐらいだ。ハリウッド映画好き邦画嫌いにありがちな、スケールや予算の違いで避けていたのだろうか。この映画を見て僕が邦画を見ない理由がわかった。ハリウッド映画で黒人差別が描かれたとしても、それはどこか遠い国の出来事であり、なんだかんだ見えざる壁がある。だから作り物として楽しめたのだ。字幕ならなおさら知らない世界の物語に思えるし、吹き替えならその特徴的な声がフィクションを強化する。

 

だが邦画はそうはいかない。演技がうまくても下手でも、その特徴は理解できてしまうし。演技の意図も、ハイコンテクストなやり取りも、残さずに全部理解できる。これが僕の脳みそを刺激しすぎて疲れてしまう。演技の内容によっては共感羞恥が発生して鳥肌がたったりする。シン・ゴジラ石原さとみの演技なんて顔真っ赤になったわ。この映画も30分に一度ぐらい休憩を挟んでようやく見終えた。内容自体は面白い。邦画と洋画は楽しみ方の方向性が違うだけで、楽しめることには変わらない。

 

映画の内容は、仕事に忙しくしている主人公が隔離病棟で目を覚まし、なぜそうなったかが徐々に明らかになっていくというスタイルだ。内田有紀が美人すぎるので少々悲壮感に欠けるように見えたが、コメディシーンではマッチしているように思えた。

 

蒼井優は最初名前が出てこないぐらいだったが、やはり個性がありつつも美人なんだなあと思わせる特徴を再確認できた。宮藤官九郎も名前は知っていたが、勝手にイケメン俳優だと思い込んでいたので、後から役者を調べた時に驚いだ。

 

実を言うと僕は日本のドラマも映画もほぼ見ないので、役者の名前と顔が全然わからないのだ。クドカン蒼井優も名前は知っていたが、役者メイクをしていると途端に見たことあるな、程度しか思い出せない。

 

特筆すべきは、精神病棟にいる憎たらしいキャラクターの西野だっただろう。鼻につく演技だな、と理性では思っていたのだが、その視聴者のヘイトを一身に集める役割を完全に果たしていて、僕自身もこいつ腹立つな、なんでこんなイラつく演技なんだ、と終始イライラしていたが、要するに狙い通りだったというわけだ。後から役者を調べてこれがあの大竹しのぶなのかと感動した。有名な女優には有名なだけの理由があるんだな、と思った。

 

細かいところで気になったことはある、精神病棟で飲んでいるお茶のコップがガラス製品に見えたけどそれはありなんだ、とか。ただやはり邦画だとハイコンテクストを自動的に脳が処理する成果、細かいところが気になったり、過剰にのめり込んだりして案の定疲れた。

 

起承転結もしっかりしていてコメディも社会的テーマもある。良い脚本だと思う。だが大いに疲れた。救いがないわけではないが、あんまりない。ちょっとダークな気分に浸りたいならおすすめする。

 

8.0 / 10点

 

 

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