フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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2019年大阪の選挙と握手の対価。あるいは何故大阪府民は維新を支持するのか。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190407/k10011876221000.html

大阪ダブル選 維新の2人が当確 知事選・吉村氏、市長選・松井氏 - 毎日新聞

 

4月7日は大阪のダブル選挙の投票日である。騒がしい選挙週間がやっと終わるのか、明日から選挙の風物詩的なスピーカー音も聞こえなくなる。このブログで投票先を明らかにするのは少々勇気がいるし、無用と言えば無用なのだが、ここは一つ政治を語ることも多いブログの責務として明らかにしようと思う。僕は本日、1人を除いて大阪維新の会の候補者に投票してきた。叩かれる前にその理由と心持の揺らいだ事について語りたい。

 

昼頃に起きて風呂に入り、選挙用紙を持って近所の小学校に向かった。僕は何度も投票しているので裏口から入れることを知っているが、さすがに数年に1度の日であるからすっかり忘れて正門から入り、長い運動場を歩くのだ。そしてそう言えば裏口から入れたじゃねーか、と投票前に思うことがお決まりとなっている。

 

今日は4つの箱が用意されていて順番に一枚ずつ書き、投票するを繰り返すものだった。まずは市議の投票だが、選挙スタッフが丁寧に案内してくれて、緑色の紙を渡してくれた。テーブルには候補者の名前が書いてあったのだが、思ったより多いなというのが最初の感想であった。5-6人はいるのに1人しか書けないのである。そこで候補者をズラッと見てさらに迷う。維新の会の候補者が2人もいたのだ。僕はとりあえず維新に入れとくか、という気持ちでやってきたのだが、2人いると困る。どっちがいいのか、と。もっと言えば市議府議などはあまりきっちり調べる気がなかった。だいたい党の言うことを聞くのが仕事なんだから、まあ党派による違いぐらいしか出ないだろう程度に思っていた。2人いるとなると、どっちがいいかぐらい検討すべきだったな、と思った。そこで候補者を見ると無所属の人の名前が目についた。

 

この人は僕の毎日利用する最寄り駅でちょくちょく演説していた人だな、と思った。そして僕は彼の名前を書いた。ある時その候補者が夜に演説をしていて、駅に入ろうとした僕に握手をしてきたのだ。丁寧に両手で握手した手は温かかった。そんなことを思い出して市議の席ぐらいなら、まあいっか、と率直に思った。維新の会の顔も思い出せない候補者よりも名前を思い出せる候補者の方が良い、と思ったからだ。よくドブ板選挙が効果あると言われるし、小沢一郎氏が特にそういうことを重視したようだが確かにそうだろうな、と思った。残りは予定通り維新の会に入れた。松井一郎氏に投票するのは実はそんなに好ましいとは思えないが、彼が落ちて泥仕合になるともっと困る。吉村氏についてはtwitterなんかを見ているとやはりやり手だなあと思っていた。彼ほど積極的で目的意識がはっきりしている政治家も少ないのではないかと思う。後は開票速報を待つばかりだ。

 

ところで大阪以外の人には、維新の会がなぜこうも支持されているかがわからないようだ。大阪都にするぞ、などという目標が東京に対抗意識のある大阪人には受けるのだ、などという安易な解釈が蔓延しているらしいが、それは違う。

 

単純シンプルに、その他の政党の目的意識のなさやメッセージ性のなさ、それに実行者の不在が効いているといえる。大阪維新以外の対抗馬が何をしてくれるのか、というのは選挙期間を含めてついぞ伝わらなかった。しかも政治の問題か対抗馬が無所属というのもいただけない。自民なりから素晴らしい対抗馬を出して大阪を良くする方法論をちゃんと伝えてくれれば維新に投票しなくたっていいのだ。結局の所彼らは維新に反対という理由だけで選挙にでている。

 

もう一つは候補者の活動の少なさだ。僕が見たのは緑のジャンパーを来た人たちの活動ばかりで、一度反維新の演説をしている候補者とボランティア達を見かけたが、彼らが言うのはようするに維新はダメということだけに聞こえた。彼らや彼らの支持者は恐らく維新の会によって割を食らう人たちなのだろう。だから反対するというだけで支持できる。だが大半の人は大阪のとりわけ経済が良くなってほしいと思っているのだ。

 

他の地域の人は大阪を衰退していく地方と見ているかもしれない。だが実感として維新の会は大阪の経済を上向けたというのは大抵の人が感じていると思う。数字として現れているのはインバウンドと、GDP成長率だろうか。それに世界で最も暮らしやすい都市もついに東京を超えて世界3番目までに評価されている。あべのハルカスとてんしばの整備や地下鉄のホーム自動ドアやトイレの改装など、市民に見える形で実行してきた。大阪の借金は減っていっている。

 

サンフランシスコと従軍慰安婦像での決裂は、結果として大阪の経済に何らかのダメージを与えたようには見えない。ようは失点として見られてはいないのだろう。実際に吉村市長の支持率は圧倒的なようだ。今回の選挙でも難なく当選すると伝えられている。政治運営能力で言えば恐らく橋下徹時代よりもうまくやっていると思う。彼は実務家として優れていて、橋下元府知事のように煽り倒すことをしない。僕は維新の会というよりは彼が優れていると見ている。

 

維新の会を支持する大阪人ときたら、という言説はいただけない。そもそも小池都知事が有能だったり、その前の石原長期政権は上品な政治家だったとは思えない。おまけに最近では東京のGDPはマイナス成長らしいが、データを公表しなくなったことも良いこととは思えないのだ。大阪維新は少なくとも、借金減らしや子育て支援などかなり見えることをしようと奮闘して実際に成功しているのだ。

 

チンピラみたいな連中を支持していると揶揄されるが、松井一郎府知事と橋下徹元市長らのおかげなんだろうな、とは思う。しかしながらもともと大阪なんてヒョウ柄パンチパーマのチンピライメージしかないのだから、いまさらだろ、とも思う。長々と書いたが維新の会の政策で割を食う人よりも、得をする市民が多い限りは彼らが負けることもないのかもしれない。だけど松井府知事はそろそろ別のやり手と交代したほうがいいと思うのだ。あまり優れているイメージもないので。

 

そんなわけで維新の会を落としたければ、もっと大阪を良くするための手法と顔を準備するべきだと思う。対立候補があまりにも弱い印象すぎる。これって自民支持と野党不支持で国会が自民一強状態の衆参院の状態と同じ理屈なんだろうなと思う。