フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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アニメーターの待遇改善には「傭兵化」するしかない

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なんか薄給で働きまくらざるをえないアニメーターが同情を買う事が多々あるが、この業界10年以上あるいはもっと、変化がない。金を稼ぐというのはシビアだ。仕組みは単純でモノやサービスを作り売る。一つあたり、時間あたりの単価が高いものををたくさん売れば儲かり、そうでなければ儲からない。

 

どうしてアニメーターが薄給かといえば、ひとつあたりの作品の稼ぎが少ないからだ。特に深夜アニメはその質、その収益、全てにおいて最低クラスだったりする。なんせアニメ制作会社88社で1700億円という売上規模なのだ。

アニメ業界は二極化が加速 市場活況も「現場」はブラック 進まぬ利益還元 (1/4ページ) - SankeiBiz(サンケイビズ)

 

しかも制作会社は版権を持てないから、製作委員会の下請け以外の何者でもない。これはIT業界でも言えるが、下請けというのは決まった金額で制作することだけが仕事なので、リスクは少ないが売上も少ないものなのだ。だがアニメのヒットは水物で、作ってリリースするまで結果なんかわからないし、広告費を含めれば巨額の先行投資が必要だ。ジブリでさえ相当カツカツらしい。

 

下請け会社でアニメーターをするというのがそもそもの判断ミスだ。下積み経験を積んだら2-3年で離れるべきだし、アニメもドラマも本来ならクオリティの高い作品をだして長期的に収益源にすべきなのだ。そのためには版権が必要だし、長期的にファンを惹きつける世界観を持った、時間に耐えうる脚本が必要だ。

 

原作と権利と表現力の3つが備わって初めて商売になる可能性を持てる、と言えるかもしれない。ただしヒットができるかどうかはまた別問題だ。ヒットができなければ経営もできない。アニメを芸術と見るか商品と見るかは個人の考えの違いでしかない。金がなければ映像化は不可能だ。なのでアニメ業界は離散集合を繰り返して、ヒットが出るまで放浪するのが一番という形になるかもしれない。

 

だがそれだとアニメーターの旨味がないのでは?そのためフリーランスとして十分な単価を保証してもらうよう要求せねばなるまい。ちょうどITエンジニアのフリーランスみたいに。それなら残業があってもその分はもらえるし、作品がリリースされたあとの負担を版権会社が考える必要もない。

 

ようするにアニメ制作会社という業務形態がふさわしくないのだ。個人個人が合従連衡できる人材であればありえないほどの残業で身を滅ぼすこともない。言うなればアニメを作るときだけお呼ばれされる傭兵のような仕事スタイルのほうが、会社もアニメーターもリスクなども含めるとあっているのではないか。

 

そんなことを思った次第だ。