フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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冒険がしたかったんだ

2年前ぐらいからもう決まっていたことかもしれないが、ここ10年のキャリアで1年間に稼げる上限値というものが決まってきたのだ。簡潔にいえば中流層。もうこれ以上はないというぐらいのとこに来た。僕はこれ以上稼ぐことができない。もしそうしたいなら、ワンランク上のリスクを抱え込むことになる。法人化して社員を雇う。借金して投資する。貯めた金を投資に回す。どれもこれもやりたくない。

 

大航海時代というゲームがある。僕がやっているのはオンラインゲームの方だが、もう15年近く続いている長寿ゲームだ。3Dはショボいし、間延びしたコンテンツは山盛りだ。ずっとやっているわけではないが、思い出したように課金してちょっとだけやる。

 

僕が10代の頃に始まって、ベータの頃に参加した。初めに所属国家を選ぶのだが、僕はイングランドを選んだ。単に知っている国の中で強そうだったからだ。ポルトガルイスパニアも選べたが、なんとなくイングランドがカッコよく見えたのだ。思えばこの頃からイギリスへの憧憬があったのかもしれない。小さな船でロンドンを出て、ドーバープリマスといったイングランド南部の街に着くだけで感動したほどだ。15年近く前の感動を薄っすらとだが今も覚えていて、それでノスタルジーに浸るために課金するのだが、もちろん殆どのゲームと同じ作業感は否めない。

 

地図の狭くなっているところが好きで、例えばカイロがあるスエズ運河あたりの地形が好きで用もなく釣りをしたりしていた。世界を体験するという原体験なのだろう。今でも外の世界に憧れがあるのはこのためだ。金が大量にあれば大航海時代をテーマにしたゲームを作りたいし、輸入貿易商になろうと思ったことも何度もある。1級船舶の免許を無駄に取ろうとも思っている。10万ぐらいでとれるらしい。

 

そうか、僕は冒険をしたかったんだ。世界各地をまたにして名産品の売買に励んだり、まだ見ぬ景色を見たり、発見をしたかったんだ。だが今じゃiPhone一つで大体のことは済ませられるし、案の定中毒だ。今からでも輸入品の小売商でもやろうかと思うことはある。だが妄想だ。全てを捨てて新しいことをやるなんて無理だ。今の中流以上の暮らしができるわけでもないだろう。

 

そうして今もディスプレイの前でエクセルをいじったり、コードを書いたりして見知らぬ世界のことを考えては年を食うばかりだ。 こうやって贅沢な悩みを抱え込んでは、ヤキモキする。脱出してえよ!