フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

PR

「俺が令和最初の大量殺人鬼だ」と考える精神異常者

PR

ふいに思ったことなのだが、令和最初に重大な殺人行為を犯した人は間違いなく歴史に名を残すだろう。令和の終わりに歴史を振り返るとき、令和の始まりにとんでもない事件が起きました、とニュースになる。それが20-30年に一度の日本限定での歴史の節目となると普通の殺人とは決定的に違う気がする。

 

もし5月1日の改元のパレードやらお祝いに湧き立つ群衆で起こったなら、もはや語り継がれる大事件となるだろう。こういうプロットで小説を書けるんじゃないかな、と唐突に思ったのである。令和が1ヶ月前に発表ということなので、事前にそういった小説を書いておいて、「令和元年のマーダーライセンス」などと万延元年のフットボール的なタイトルで改元までの一ヶ月以内で発売できたら売れただろな、と思ったのだ。

 

もし僕が小説家をしていたなら、すぐさま担当に電話をして、これなら絶対売れますよ、と売り込んだだろう。思いついたのがここ2-3日のことだったし、僕は小説家でもないのでできることはないのだが、なんだか惜しいことをしたなあなんて思ってしまうのが可笑しくなった。

 

まあ遅かれ早かれ殺人事件は起きるし、誰かが犠牲者になるのだが、誰が「令和最初の」という称号を得るのだろうか、などと妄想が捗る。そしてもし福男のごとく、歴史に名を残す改元チャンスと認識されたら、改元とか元号そのものが無くなる方向に行ったりはしないだろうか。なんせ改元で良い時代への幕開けと、建前でもしたいところが、失うもののないサイコパスが「令和最初の」という称号を得るために張り切る日に変わるとなると、これはなかなか大変なことだと思う。

 

そういう風なことを考えている異常者がもしかしたら、全国に10人ぐらいはいるんじゃないかと思って、ゴールデンウィーク都心部の道路やターミナル駅には近寄らないでおこうと思った。

 

以下は僕が考えた小説のプロローグである。

 

=======

Xはワーキングプアであり、バイトで生計を立てる貧しい男だ。恋人もおらず将来の展望もない哀れな貧乏人であるが、誰も彼に同情をすることはない。世論はもっと弱い人々や貧しい子持ちを憂いてはくれるが、働ける体を持ち、学のない若い男を助けようとは思わない。そんなことを理解しているXは日本を恨んでいたし、大地震や戦争で国が滅んでも良いと思っているような、他人任せの破滅願望を持っている。

 

2019年の4月の始まりの日に、官房長官が新しい元号を発表した。新しい世の中になるんだと日本全土が湧き立つが、彼にとっては年を重ねてすり減るばかりのことでしかない。

「何が新しい時代だ!」

彼は吐き捨てるようにつぶやいてテレビを消した。早く寝ないと明日のバイトも辛い。意識が消えて夢の中に入るまでの間に、不意に彼の脳内で閃いた。

 

もしも、もしも、改元の日に日本全土を揺るがす何かが起こすことができたなら?どうせ不遇な生活から逃れられないなら、この日本の最大レベルに優先されるメンツにドロをかけることができたなら?日本を恨むものここにあり、というメッセージを未来永劫残せる手段があるとすれば?

 

「トラック、ナイフそれだけがあれば十分じゃないか!」

男の瞳に邪悪が宿る

 

追い詰められた男が引き起こした事件で、フォーカスされる日本の失墜と貧困。そうして議論される改元不要論。吹き上がる天皇不要論と激怒する保守派、しかし無敵の人を死刑に追いやったところで、一度起こった世紀の失態は消えることがない。傷を負った日本の権威は、天皇を神と崇める人たちによって支えられていたことが明らかになる。神を失った日本の至高の儀式は、拡散するSNSと意識を持った貧困な庶民によってその外壁が破壊されていく。

=======

 

とまあこんな妄想をしたりして。僕は追い詰められた人材でないのでこんなことはしませんけども。こういう小説を書けたら、元号発表から改元までの間に一財産築けたのではないかと思った。

 

まあお蔵入りですけどね。