フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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かんぽにできることはまだあるかい?

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NEVER

NOTHING

 

かんぽ、書類偽造し契約も 「親しい客なら許されると」 [かんぽ不正]:朝日新聞デジタル

かんぽ生命、悪質な二重徴収は組織的詐欺。なぜ政府は販売中止・資格剥奪をしないのか?=今市太郎 | マネーボイス

 

ビジネスは信用だという。犯罪的な行いに妥当な処分がくだらなかった時、世間はどう思うんだろうか。端的に言ってこの会社終わってるな、と思うんだろう。この場合、顧客にならなければOKなわけで、ごく普通の人々は保険を買うにしたって他の会社で済ますなり、ネットで自分なりに調べるにした時、かんぽ生命の保険を買おうなんて思わないだろう。そうすると、保険のような信用売りが全ての会社はどうなるか。ぶっちゃけ潰れるのではないかと思う。

 

若ければ若いほどネットなどでチェックするだろうし、特に保険を買う層というのはリテラシーがそれなりに高いわけで。保険なんて買わない層はそもそも貧乏で買えないというのがある。証券会社でさえ、窓口売は信用ならないという意見をよく聞く。証券だとか保険などは、ただの信用だ。iPhoneや車のような実態はない。食べ物のように消費できるものでもない。何かあったら金を払うとかの契約であり、信用の上に成り立っている。それを売っている人たちが不正な契約書を作っていたなど、どういい訳するのだろう。短期的に潰れるかはともかく、長期的には崩壊するだろう。売れない、売上が確保できない、縮小のためのリストラ、派遣化みたいな流れを延々と繰り返すことになる。

 

僕がここで言いたいのは天気の子の東京よろしく、沈没する覚悟はできたのか、ということだ。ごまかしてきたのだ。日本という国は。郵政の民営化というのは小泉政権で出てきた話ではある。その時の影響がどれほどのものかはわからない。だが何の影響もないとは言えないだろう。四国や北海道の鉄道を民営化したのと同じで、不打算部門を国が精算するために使われたのが郵政民営化だったのだろうとは思う。15年以上前から郵便局が役割を終えていくことがわかっていたのだと思う。もちろん民営化して公務員気質の経営状態を変え、成長を促したと言い換えることもできるかもしれない。

 

それから15年。

変わるわけねえ。

ずっとその体質でやってきた連中が生きている限りは変わるわけがない。その当時の古い人間総入れ替えでもしなければ、古い企業の蛙どもが大海に出たからサメになれるわきゃねーんだぞ。結果どうだ。ハガキや手紙を出す習慣がなくなり、かんぽの宿みたいなものは精算され、保険は他者との競争にさらされた。パワハラとノルマと自爆営業の果てが犯罪。政府はお目こぼしするかもしれないが、犯罪じゃねえか。

 

だがこれだって国民も政府も官僚も、当事者たちも目をつぶってきた事実がある。売れないものは売れない。競争に破れたらクビにして縮小していくしかないとい現実だ。景気が悪化しているだとか、民営化は失敗だったとそしられたくない政府が、クビになると露頭に迷う社員や経営者たちが、不打算部門を潰しやすくしたり、終身雇用がなくなることを恐れた国民が見て無ぬふりをしてきた現実がこれ。

 

売上がないのに、給料がでるわけがない。だから売らないといけないが、国営でのほほんとしてきた経営陣と社員たちに百戦錬磨の保険会社と戦う体力があるわけない。商品もない。ところが民営化法で保険の販売が義務づけられている。メガバンクが窓口を減らす社会情勢で2万件の郵便局が全国にはある。人を雇って維持している。

 

今でも金融庁が強く出ないということは、やはり郵便局はお上の一員みたいなもんなんだろう。だから緩慢な死しかないのかもしれない。日本国民と国家機関が見たくなかったものがここにある。この先は高齢者から文字通りむしり取った部分の売上はなくなるのだ。解約もたくさんされるだろう。正統で正常な状態になった時、誰が一体割を食うのか。間違いなく雇われている人たちだ。本来ならもっと早く解雇されたり整理されたりしていた人材を、騙し騙し延命していた。かんぽの今までの(不正な)売上が吹っ飛んだとして、一体どうやって売り場の人材を維持できるというのか。

 

かんぽ叩くべきというのは正しいかもしれない。道義的に、法的に全く正しいだろうさ。だが、我々が見たくなかった現実から目を逸し続けてきた結果でしかないとも思う。民営化が始まった15年も前から、対処すべき問題を放置した結果、ガバナンスをかいた経営。民営化したのに大株主が政府であるが故に、甘い対応。

 

個人が犯罪に走るほどのプレッシャーがどこからやってくるのか。お財布事情がそれだけ辛いから売ってこいとプレッシャーを与えるんだろう。だがしかし露頭に迷わないように、仕事を失わないように、やり過ごしてきた20万人の社員に運命の日がやってきたようだ。

 

それが露呈して、いよいよ人員整理に取り掛かった時、我々国民は正義をなしたと歓声を上げ涙を流すべきなのだろう。羅生門の老婆のごとく延命してきた悪辣かんぽ生命に天誅を下すことができたのだから。