フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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不動産よりも個人能力に投資する時代ではないか

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そもそもがZOZOの上役になれる人たちがタワマンだの資産価値だのというのはポジショントークで、五輪を控えて都心のマンション購入が下落し続けているという現実があったりする。

 

7月の首都圏マンション発売戸数、35.3%減 7月では43年ぶり低水準 :日本経済新聞

 

老後の資金2000万に恐れおののいている層としては、4000万だろうが8000万だろうが雲の上の話である。そもそもが右肩上がりの成長を遂げていた時代の、将来は給料が上がるのだから一国一城の主になれ、という遠い昭和の神話を今でもありがたがっているというのも恐ろしい話だ。

 

僕が思うに家があるかないかよりは、いつまでも勉強と実践を繰り返せるかという方が重要に思う。もはや定年まで安泰と言える時代でもないのだし。そしてローンを組める信用があるのは素晴らしいが、そこそこの家を賃貸して、残りは子供の教育や体験にかけるほうがクレバーではないかと思う。つまるところ今でも日本人は土地と家の神話に縛られているというわけだ。

 

気楽にタワマンでも買うか、というならその他のことにも金を使えるだろうが、いっぱいいっぱいになりながら家を維持する層には辛いものがあるだろう。しかも逃げられない。少なくとも日本のように台風地震に湿気大国だと家の劣化が早く、人口減少社会であるため投資物件としての魅力のある土地は少ないように思う。価値が下がらないからお得というのもよくわからない。価値が下がらなければ転売しやすいかもしれないが、大幅に上がるわけでないなら結局賃貸暮らしになるのだから意味ないのではないか。

 

今やどんな成金でも「今から東京の土地はどんどん上がるぞ」とは言わないわけで上がらないなら、賃貸暮らしが嫌かどうか一国一城の主になりたいかの違いでしかない。ZOZOの田端氏の言う格差の固定というのは、カリフォルニアぐらい家賃が高騰していて、土地持ちが無限に搾取できる環境でなければ成立しないだろう。もう日本の不動産の長期下落傾向はほぼ確定で、商売の旨みがある土地は大企業やビリオネアが抑えている。そして転売して儲けるなどという話もとんと聞かないし、プロでさえ建てた家を値下げして売れないが、かといってキープし続けるわけにもいかないというチキンレースに陥っている世界で土地が極端な格差を生むとは思わないのだ。

 

土地と家による格差は縮まっていて、むしろ個人的に頭がいつまで使えるか、体が丈夫かという方が今後の日本では重要度が高いように思う。動けなくなったら終わりの社会で、ローン付きの不動産は転売も難しい負債でしかない。ローンにせよ家賃にせよ、一括で支払える富裕層以外は、毎月の出費であることに変わりない。

 

むしろ遊牧民のように、草が潤沢でなくなった地域を捨てられるような立場を得なければ、その土地ごと死ぬことになるではないか。地震が起きても、不況が起きてもその土地を一時的にでも離れて飯を食う能力がなければ、一蓮托生で苦しむ羽目になる。職も住処も、その時々の最適解を得られる準備が必要なんじゃなかろうか。

 

なので土地や家を買うよりは、能力を鍛える時間を得るためにお金を使ったほうがいいし、金が余って仕方ないなら日本の不動産を選ぶ必要もないよね、と思った。地方であれ都心であれ、圧倒的なサバイブスキルとインテリジェンスを与えられないならどこで住んでもハードな生活が待っていると思う。