夜の7時に起きた。もう昼夜逆転を戻さないといけない。そう思ってとりあえず夜が明けると難波の方面に行く。そこでいい加減読み終えたいと思っていた「US VS THEM」という英語の本を喫茶店で読む。日本語では「対立の世紀」として翻訳されている。喫茶店で後から来て目の前に座ったじいさんが電話をし始めて、煩わしさが半端なかった。席を移るか?いやあと20ページで終わる、と思いながら英語だと20ページを読み終えるまでも結構な時間がかかった。この間の悪さよ。
僕は英語勉強のために最近は英語の本だけを読むように心がけている。読み終えて思ったのは意外にも読めるな、ということだった。大雑把な内容は把握できるし、読みづらいところを飛ばしたとしても概ね理解できた気がする。英語力は進歩しているんじゃないかな、と感動した。これは別途書評に書く。
さて7月以来の献血をしようかと思った。財布の中に献血カードが入っていてちょうど頃合いだったの行こうと。地下鉄の改札前で看板で献血お願いしますと言っている男性がいて、難波にもちゃんとあるんだ。献血ルームは広々としていて、平日の昼間だからかあまり人はいなかった。おもしろいことにお抹茶を出すというイベントをしていて、茶道の人らしきお婆ちゃんが抹茶をだしてくれた。タダで和菓子とお茶を飲めたのだから良い。
それよりも良かったのは本棚にあった手塚治虫の「アドルフに告ぐ」だろうか。新装文庫が5冊。待ち時間に読み始めたのだがこれがスラスラ読める。恐ろしいほど読める。さすが漫画の神と呼ばれるだけあって圧倒的なストーリーテリングだ。戦中から敗戦、戦後に至る3人のアドルフの人生を書くのだが、これやべえな。多少のご都合主義はあるんだけど、ミステリーと歴史と陰謀論とが混じり合ってて楽しい。ヒトラーユダヤ人説は根拠がないのだが、このポップな陰謀論を利用した物語展開はうまい。手塚治虫は鉄腕アトムとかよりも、「きりひと讃歌」とかみたいな大人向けの作品の方が面白い気がする。昼一に来て、何としても夜まで家に帰らずに時間を潰そうと思ってたところに集中できる作品があってよかった。おかげで夕方に帰ることができた。そしてちょうど24時間起きていたことになるぐらいで、眠気も相当来ていた。次の日の朝3時に起きたのは少々早かったが、それでも夕方だとか昼に起きるより覇権前な感じでよろしい。