フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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映画「アナと雪の女王2」トランプと白人ネトウヨを殺す映画

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ネタバレあり。

アナと雪の女王2|映画|ディズニー公式

 

見所まとめ

・エルサのいきみ顔、ガニ股

・ヤクやってるだろってぐらいのテンションのオラフ(声優はピエール瀧ではなくなってた)

・アナのクソメンヘラ女感

・エルサはメイク落として寝ない。もしくはエルサの紫のまぶたは自然なやつ

・CGの美麗さ

GLAYみたいに歌うクリストフ

 

 

海外の人がエルサに女性の恋人を!みたいなことを言っているとニュースであったけど、そういうことはなかった。それよりも別の意味で社会的なアプローチをしていて、つまり人種というか国家民族主義なところでサラッと否定的なことをしている。

 

トナカイや金髪碧眼のキャラ、フィヨルドなどからしてアレンデールは北欧がモデルなのだろうけど、今回の2ではエルサの秘密に触れる過程で、かつてアレンデールが騙し討ちをして戦いを仕掛けた民族がでてくる。

 

この民族は頬骨がでた顔にテント暮らし、トナカイを世話して乗りこなす、音楽もエキゾチックな感じの連中なのだが、エルサ姉妹の母親がこの民族の女性で、ようするにアレンデール純血ではないという話が出てくる。モンゴルとインディアンが混ざったような国との間の過去の罪を認めるというような筋書きになっている。

 

これは白人メインの国がかつて滅した国家の問題を明らかに意識しているし、アレンデールではこの問題は敵のせいというふうに教えられてるが、姉妹が真実を明らかにしようというストーリーが展開していく。

 

アレンデールのネトウヨが発狂するような真実である。天皇の母親が在日韓国人ぐらいの感じであろうか。まあ天皇の血筋は実際に朝鮮系ではあるが。

 

ともかくしてアレンデールという国が無垢な国ではないということを示して、金髪碧眼のエルサはレズビアンではないものの、純血白人のキャラではないんだよ、的なことをさりげなく諭したのではないかと思われる。森で暮らす民族があからさまに頬の骨が出っ張って黒髪のキャラで、おまけに自然崇拝。それがだいたい全員そういう感じなのは、ディズニーからの露骨なメッセージを感じる。

 

前回の自分の解放とかいうテーマよりはもうちょっと社会的というかアレンデールを取り巻く歴史をからめて、姉妹の内面より外の話がメインとなっている。

 

もちろんエルサが出自を知るシーンは音楽と共に壮大な自分探しの終焉を演出しているのだけれど、その後女王を辞めて民族側の暮らしへと入っていくラストは自分探しを辞めた元王女が民族間の架け橋という役割の中に入っていく、言わばエルサが社会の役割を持つというわけで、自由とか自分らしさの物語だった前回から大きく変化したといえる。

 

イケメン王子とのラブストーリーを捨てた!と話題になった前回に続いて、今回はLGBTが来るんじゃないか、テーマにすべきだ、という外部の声は無視して、おそらくディズニー的には白人至上主義や、トランプの壁を作るという昨今の社会情勢を批判していると思われる。

 

エルサは初登場時からあからさまに白人的なキャラ造形ではあったが、至上主義者に嫌われるような設定を大胆にいれてきた。それに物語終盤で壁というかダムをぶち壊すシーンが入るが、これは多分、エルサ達が口にする架け橋という言葉とともに、壁を壊すという象徴的な意味を持たせているとみる。

 

民族不詳の造形ともいえるアナではなく、白人的すぎるエルサを女王から下ろして、王国の真実を明らかにし、テント暮らしの民族とともに生活させるというところに、昨今のトランプ主義、フェイクニュース、国家間に壁をつくる、白人至上主義や自国ファーストをこれでもかと批判していると僕は思う。

 

ディズニーはLGBTの期待を無視して、ディズニー至上もっとも成功したヒロインに最近蔓延る分断社会の批判をたくした、そういう風に思える内容だった。

 

CGは超美麗で、音楽は前回ほどキャッチーではないけれど、演出はさらによくなっている。とくにオラフの狂ったテンションは良いです。

 

 

8.5点 / 10点