フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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山月記の虎としての東大准教授

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僕は思うんですよ。話題の准教授は東京貴族集団の中にいる内に自分を見失っていったのではないか、と。経歴をざっくり見るだけでも福島の田舎から、高専を卒業し、筑波の広い田舎で学を積んだ後、東大学閥に入ったいわゆる叩き上げのようだ。東大で幅を利かすのは、やれ開成だ、やれ灘高だ、鉄門倶楽部だのと、親の年収が高く大企業や官僚務め、昔からたくさんの競争を勝ち上がった子息ばかり。そんな中で、福島の片田舎からやってきた俊才が、「東大貴族」の振る舞いを身につけることはなかったようだ。

 

きっと彼だけの苦悩もあったに違いない。「最年少の東大准教授」なる売り込みをさせられる、許諾するというところを見ても、周囲の人々は宣伝マスコットとして祭り上げたのだろう。数年前まで外国人について日本人の差別を批判していた御仁が、現代中国人を差別するその変化はきっと東京が為せる技だ。

 

彼の差別にまつわるツイートは、現在の権力者達が喜びそうなものばかり。きっと長く東京の空気の中で過ごし、保守的な権力者に迎合する思考を身につけたのではないか。大学の予算をどんどん削っていく政権が、選択と集中だ、稼げる研究をしろと圧力をかける中で、きっと彼自身が生き残りの処世術を身に着けた結果に見える。

 

安倍政権とその取り巻きは、一方で税金をやすやすと手に入れる人もあり、彼のようにマスコットとなりながら企業の寄付で研究せざるを得ない立場の人あり。戦前の日本の歴史を捏造する百田御大が首相と食事できる東京ですぜ。そりゃあパヨクに文句言うでしょ。元々の血筋が良ければ、彼がtwitter炎上をしないといけない立場になるとは思えない。彼はきっと、追い詰められて保守的な人々から注目を集めようとして、政権の金脈に食い込もうとして、戦略的にtweetしたと思う。結果は散々だが。

 

彼は結局、その田舎の傍流からやってきたことで、東京の振る舞いを身に着けられず、かといって、稲田議員や杉田水脈議員のように失言しても許される立場にもなれず、百田先生のような、捏造をものともしない圧倒的な力も得られず。古くからの東大エリート貴族がぎょっとする振る舞いをして失脚したピエロだったのだろう。本物の東大エリートはくだらない保守層と付き合いながらも、馬脚を現すこともなく、東京ジャングルの政・官・財とうまくやっているように見える。竹田平民をみろよ、彼の数十倍は差別的な振る舞いをしているが、天皇家パワーでなんともないぜ。

 

きっと准教授は根っからの差別主義者なのではないと思う。自身の臆病な自尊心、尊大な羞恥心が彼をそうさせたのだ。緑色のアドレスバーが安全の証拠として扱って、ありとあらゆる専門家から指摘を受けた結果、彼の自尊心が爆発した。

 

都会で生まれ、エリート街道に乗れる人は孤立しないままに、良きエリートでいられるが、気高い田舎者はそりゃあこうなるでしょ、時間の問題でしょ。彼がどれだけ頑張ってもITは起業成功が全てに勝る業界で、医療や物理の研究とは違う。大学の准教授という立場でいても、将来的にはクビがしまっていくようにみえる。会社の良い研究機関で自由と給料を得るか、クールなアイデアで世界を取るか、それだけが巨大すぎる自尊心を満たす唯一の手段だろう。

 

親がエリートでない田舎者が東大学閥の中に入って行く事自体、生半可ではない。どれだけ能力があっても、毛並みの良くない僕なら御免こうむる。内閣から文科省を経て、お金を授けられる立ち位置がどれほど窮屈で、どれほど見えざるマナーがあるか、想像するだけで寒気がする。ことによると証拠を抹消して、自分を滅する精神が必要に思える。

 

twitterなんぞせず、東大学閥に入ることもせず、ガレージで起業すればよかったのではないか、僕はそう思う。