フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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円高の方がいいと言える理由と日本人がガチャに失敗した事実

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安倍政権が始まって以来、ネットでは円高を放置した奴らの批判する人が多かったように思う。僕は心のなかでずっと円高になってほしいと今でも思っている。端的に言うと民主党のミスは色々あったにせよ自民党の政治よりも遥かに良かったとも思っている。まず円高について。

 

1.日本はレアメタル原油天然ガスがない

一番大きい理由に日本は加工産業の国であり、水と木を除けば資源があまりない国である。レアメタルはないし、原油天然ガスもほぼでない。そんな国なので当然買い付けてきてはそれを高度な製品へと加工し、輸出している。円安になれば輸出産業が捗るぞ、と言っていてTOYOTAなどは良い売上げを維持している。だけれど僕はそれがTOYOTAの営業力のおかげであって、円安でもNISSANはだめだし、MAZDAもイマイチ。それに東芝もシャープもあのざまである。円安になれば完成品の値段は海外からみて安くなるが、レアメタルなどを加工する原材料が上がる。他にもインポート事業者の利益は目減りするだろう。これはゼロサムであって、一部の輸出企業はそれでよしとしても、別の企業は損をするようにも見える。

 

そして原発を停止せざるを得ない日本人は火力発電に頼りっぱなしであり、燃料はほぼ輸入である。そのためガス電気の値段も上がるし、車なども少々使いづらくなる。僕はこれを企業優遇の政策なんじゃないかと解釈している。

 

2.インフレだから給料が上がるわけではない

多分、市民が円安を支持しているのは、インフレ目標を設定して物価上昇をもくろむ。それにつれて企業収益が改善して、給料が上昇していくみたいな筋書きだったと思う。ところが、現実期待した以上にインフレしていないし、給料もそこまで上がっているように見えないし、生活費が上がり、輸入製品が上がり、税金が上がって庶民は貧しいままだ。そして円安だから日本企業が順調になるというわけではないということでもある。この8年で嫌というほどわかったのではないか。

 

今や日本は高齢化による経済や生活への打撃が実体化していると言っていい状態だ。今後も増税は続いていくのだから、円高で少しでも生活費防衛して、内需でほぞぼそとした暮らしを維持するほうが庶民にとってはありがたいように見える。こんなときだから、世界に討って出るべきだ、という人もいるだろうが、はっきり言って日本人そのもののメンタリティが欧米のルールで勝つための素養をもっていないように見える。経営者だって英語話せないし、世界を俯瞰して見れないと高度産業で勝つことなんて不可能だと思う。メルカリのような新進気鋭の勢力でさえアメリカのマーケティングはできてないし、楽天も完全に国内専門になっているし、安い製品の大量生産でさえうまくやれないというクソさ加減だし、政府は談合で必要な人材に金も回さないのに、反社には気前よく渡すし、国民はそれでOKという精神だし、これはね、詰みっていうんですよ。

 

自由主義陣営でテックサービスを強化しつつ戦いに行くなら、欧米のそれぞれの個人情報の取り扱いとNGについて企業は当然知っておくべきなんだけど、今ニュースで賑わすのはリクルート系の学生情報の売買とか、ハードウェアの処分が適当だとかで、頭悪すぎワロタ。

 

日本人そのもののメンタリティが古臭すぎるくせに、肥大化した自尊心が、世界で通じる国家だ、みたいな傲慢な幻覚を見せているようで、いい加減国民がこそが、どうしようもない国家と企業を生み出しているって気づけよな。いや気づいてるけど、そんなの言ったてどうすりゃあいんだよ、気分が暗くなるから江戸しぐさビールで夢見てようぜってなもんなのかもしれない。というか仮にGAFAなみの企業が日本から出てきても、庶民はほとんど益がないだろうなっていう諦めもある。ああいう企業はエリートには破格の金を渡すけど、その割に庶民ができそうな仕事は増えないって結論が出ている。でてくるのは一部のギグ・エコノミーだけ。

 

思えば00年頃あたりが日本の分岐点だったように思う。氷河期世代がまだ若く、高齢化率もマシで、予算もとれただろう。その時に福田康夫的なザ・平凡みたいな総理大臣が長くやってくれればよかったように思う。実際に出てきたのは変人・小泉純一郎。日本人が積極的に支持したとはいえ、総理候補ガチャに失敗した例だろうと思う。この構造改革氷河期世代の人生は露と消えた。これだって日本人が織田信長好きが多いようなカリスマ変人好みのメンタルしてたからの結果なんだろうけど。

 

その後のリーマンショックからの政権交代でも日本人は運命に見放された。率直に言えば民主党政権時期の経済成長率も、日本人の懐具合もそこまで悪くなかったと思える。ところが震災で経済成長が下がった。これは本当に、本当に、日本の運命を決めたと思う。それに中国が日本の総GDPを上回ったのも2010年ごろで、この当時の日本人は今よりももっと自己評価が高かった。少なくともネットでは日本人がやればできるんだみたいな意見を言い続けていたし、中国経済崩壊論も今よりずっと期待されていた。

 

民主党政権はやっぱりそんなに、数字的には悪くなかったのだが、震災からのゴタゴタが日本人の精神を傷つけたし、日本人が一番見たくない見苦しい姿をお茶の間にさらしたことで、無期限の野党嫌いの空気ができてしまった。ドルベースでのGDP野田佳彦政権時の2012年が日本史上最大で、円ベースなら今年が最大なのだけれど、自国通貨ベースのGDPを豊かさ指標にするなら、ジンバブエとかベネズエラとか豊かになっちまうじゃん。

 

2000年代の小泉ブームと、民主党政権の無能印象が日本を破滅へ導いたと思う。今でも無能日銀総裁と言われる白川元日銀総裁だって、僕はまともだったんじゃないかと思っている。だって黒田日銀総裁はインフレ2%だ、って言いながらちっとも達成せずに、ずっと毎年がんばるがんばる言い続けているんだぜ?本人だってできないってわかっているんだろうし。約束を守れない社会人ってどうよっていう。できないならできないで間違ってましたって言うべきだろうけど、口が裂けてもそれは言えない。今でも黒田日銀総裁がその地位にいるのは、多分彼なりの責任なんだと思う。この先経済が落ちて日本人がひどい目にあったときに、つまり彼の方針が否定された時に、矢面に立つためのものではないかと思う。彼の方針が狙い通りにいかなかったのは言い逃れできない事実だし、それを後任の総裁と責任折半するよりは、本人が受けようとしているんじゃないか。任期は2023年までで、安倍政権よりはおそらく長持ちするだろう。ありとあらゆる指標が、安倍政権の終わりから日本をどん底に落とす予兆に見える。都内のタワマンも売上が落ちてたり、米中貿易戦争も終わらなさそうだし、少子化も予想以上に早まっている。消費税増税前の駆け込み需要さえない。

 

今後どうなるかなんて見当もつかない。日本の短期的な運命を決定づける瞬間は3つあって、安倍総理退陣後、オリンピック終了後、首都圏、阪神圏、東海地方の大震災だろう。震災はいつ起こるかわからないからなんとも言えないけど、これが一極集中を是正する気のない東京に起こったら、かつてのポルトガルのように一等国の地位に復帰できなくなるかもしれない。

 

少なくとも、安倍政権とオリンピックの終了は確定した未来なので、その後の日本は緩やかな衰退を維持できるかどうかが焦点になると思う。さんざんっぱら反社を優遇して科学研究さえ疎かになった日本と株価を日銀が維持するという構図のツケがどの程度のものか、予測さえできないけれど。

 

だけども、一つ言えることは、それはどれもこれも日本人が招いたことで、もっと言えば高度経済成長とバブルが育てた「日本人の傲慢な自意識」のようなものが原因ではなかろうか。自分たちは素晴らしい、変わらなくてもいい、そんな意識が今になってクビを締めているんじゃないかと思う。