フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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孤独なプログラマ

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ハードワークだとわかって引き受けた仕事だ。わかっていたがPMがプロジェクトを掛け持ちし、完全にコーディングのコントロールを外注に任せるとは思っていなかった。命名規則さえない状態で進めていて、いやそれはまずいでしょ、そんなことするとえらい目見るでしょ、とか思ってファイル名の規則と、共通関数ぐらいまとめましょうよ、って提案したんだけれども、社内にいるパートナーも自分の担当分に必死で全然乗り気じゃない。

 

プログラマの中心人物が元請けの人でないと指揮命令権がよくわからないし、パートナー同士であれやこれや言うと負担の押し付け合いになるので、みんな沈黙してしまった。先行してプロジェクトに入っているプログラマも自分はパートナー企業の人間だぞ、って言い始めて、共通関数作れそうなのはそれぞれでやって共有してくれよ、みたいな感じになった。

 

このプロジェクトは割と大きいのだけれども、設計仕様がFIXせず、色々と変わるし特にDBが変更されるので、データも作れない。結局の所、自分の持ち分をコーディングが汚くても上手くやれよみたいなところになってきていて、2-3ヶ月乗り切ったら抜けるしかない。

 

何度も見てきたことだが、船頭が事実上存在できない短期間で機能を仕上げるプロジェクトは外注も社内も、最も効率的な方法を考え出す時間がない。兎に角仕上げろとなりがちだ。しかしその後、バグFIXの期間や結合テストでどうなるかは火を見るより明らかである。結果として、共通の作りを考えなかったツケが2倍にも3倍にもになって返ってくる。

 

ところで僕は集中力がないにもかかわらず、自宅勤務を許してもらった結果、ここ2日ほとんど仕事をせずにいる。自宅勤務ってやつは向き不向きがある。僕は向いていないタイプだ。ダラダラと仕事をするタイプは向いていない。僕は会社員になりたくない。毎日遅刻せず出社するのが嫌だ。にも関わらず自宅でパフォーマンスを出せないとなると、残るは死ぬことだけだ。他の仕事をするったって、プログラマほど時給がでないので、それはそれで嫌になるだろうな、と思っている。仕方ないのでサボった分は日曜日にでも代替する。

 

プログラマというのは永遠の勉強なので、人生からプログラミングの時間を除くと案外手持ちの時間が残らないものだ。なおさらフリーランスとして束縛される。法人を持たないフリーランスなら、仕事を数ヶ月休むというのも可能だ。その間に自分の好きなことを消化する。そうやって生きていければいいのだが、40代になってそんなのらりくらりとしたやり方をできるだろうか。

 

今のクライアントの元にはそれなりに経歴のある人達が集まった。酸いも甘いも噛み分けた人たちなんだろう。その人達は何も言わず、最低限の会話だけで自分の仕事にフォーカスしている。クライアントのその後の人達が残ったソースコードを引き継ぐことなんて知ったことではないのだろう。

 

たった3ヶ月の仕事のために余計なことをする、というのはプロじゃない。少なくとも利益をとるのがうまいプロフェッショナルではないだろう。だとしても、共通できるものをきちっと作って周知していく最低限の理想を求めずにはいられないのだ。

 

適当にこなして動けばいいものを作ったとしても金はもらえるし、グダグダ言わない分評価されるやもしれん。依頼主だってこの短期間の無理難題を苛つかせずに処分してくれる爆弾処理班として雇っているのかもしれない。

 

ただ僕はこの孤独で不毛な仕事に心を消して取り組むということに、徹することができないでいるんだ。