フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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自分がコントロールできることをしよう

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虫歯ができていると言われたのは2月の初め頃。1年に一度でいいと言われたレントゲン撮影をすると、結構大きいのができていると告げられた。冗談でもない。2ヶ月に1度は歯石除去をしているし、銀歯を白の歯に入れ替えてほとんど2年は歯医者に断続的に通っていた。忌々しいが仕方がない。世間のてんやわんやの中、電車に乗ることも億劫になって、自宅からかなり離れた歯医者にバイクで向かった。

 

治療の前にアルコールを手に吹き、プールの水みたいな味のするうがい薬を与えられたことは今までと違った。担当の歯医者は新型肺炎を全然気にしていない。ある程度の食料を買いだめして、トイレットペーパーも多めに買った僕は間違っていたのか。

 

備えあれば憂いなしですからね、と歯医者は優しく言う。

 

久々にバイクに乗ったのだが、帰りの内環状線は混み合っていた。一部道路で、200m進むのに10分はかかった。先に進んでみると左車線で追突事故があったらしく、そのせいで帰宅ラッシュ時間でもないのに凄まじく渋滞していたのだ。

 

時折妄想する。良い車を買って、気ままに一人旅をする人生でもいいんじゃないか、と。そこで色々な車種を調べては妄想して、日本の風景をドライブする様を思い浮かべる。走ればわかる。都市には馬鹿げた渋滞があって、颯爽とした想像とは違ってイライラすることもある。こんな渋滞に引っかかった日は、車じゃあなくてよかったなと思うのだ。そうしてしばらく旅の人生を想像しなくなる。

 

想像と現実は違う。姉は僕の買いだめを愚かなことと思っているらしい。子供がいるんだから備えればいいのにと思うが、デマなんかに振り回される方がおかしいという考えらしい。母も独り身なのに心配しすぎだという。だから僕は何も言わなくなった。時間だけが解決するもんだ、と。未来のことは見通せない。僕も心に浮かべた予測が何度も外れることがあった。あの時考えていたことは、今思えば間違っていた、ということは結構ある。今回もそうなのかもしれない。

 

今を見ろ。未来はわからない。自分が作れる範囲でしか未来はない。巨大地震もウイルスも宇宙人の襲来も、己ではどうにもならない。だから考えても仕方ない。何が今できるのか、にフォーカスせよ。

 

スマホと不確かな危機が僕を釘付けにしてしまう。後は寝るだけの毎日になった。ダメだダメだと頭をふって、久々にネットフリックスを契約して「ベター・コール・ソウル」の最新シーズンを見ている。それに「十三機兵防衛圏」をクリアして、「FF7 REMAKE」の体験版も終わらせた。今は「ペルソナ5 ロイヤル」のプレイ中だ。ブラウジングよりも今までしてこなかったゲームをする方がまだマシだ。PS4は僕の両手を塞いでくれる。4月はFFと聖剣伝説3がやってくる。「メイドインアビス」も視聴した。「チェンソーマン」「呪術廻戦」の最新刊も買った。

 

iPhoneは僕を破壊している。中学生の頃は携帯さえ持っていなかったから図書館で古い小説を読みふけったものだ。今はどうだ。大量の字を読んではいても何の意味もない羅列でインプットにもならない。デマカセとご都合主義の塊を網膜に映しているだけだ。

 

まだ漫画でも映画でも作品を消化する方が良いに決まっている。特大の不景気がやってくるとしても、ウイルスが世界を破壊するにしたって、僕ができることなんてありゃあしない。

 

InteliJのライセンス更新のメールが来た。

アップデートしたら立ち上げよう。

自分がコントロールできることをしよう。