フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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クライシス中毒

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ごきげんよう。皆様どのようにお過ごしでしょうか。1月の能天気さが嘘のように世界中が大パニックを起こしている。僕が想像した通りではある。僕はというと建設的なことは何一つせず、自宅で眠ってばかりの日々を過ごしている。ここ1ヶ月の毎日のタイムテーブルはひどい。

 

9:00~ 日経平均の崩壊を楽しむ

12:00~ ペルソナ5ロイヤルをプレイする

17:00~ 日本の感染者報告をチェック

23:30~ アメリカ株の崩壊を楽しむ

2:00~ イタリアの感染者をチェック

 

合間合間に眠る。初めてのペルソナシリーズをプレイしていることを除けば、人生に意義のあることは何一つしていない。今や24時間、世界のどこかの国でバッドニュースが延々と報告され続けている。思えば僕は危機的な状況が大好きだったのだ。去年はどうだろう。Brexitで混乱しつづけるイギリス情勢をずっとチェックしていて、テリーザ・メイ政権の間はイギリスの国会さえも見ていた。ボリス政権以降は混乱が終わり、穴を埋めるように日本の台風での混乱ぶりをウォッチしていた。特にタワマンの脆弱性祭りは傑作だった。その後はイランとアメリカの外交危機、オーストラリアの大規模火災、と危機にことかかなかった。1月は武漢封鎖までの中国でのウイルス爆発を面白く観察していた。

 

はっきりと覚えている。その当時の世間はほぼ無関心だったし、ネットでも中国を茶化す言説ばかりだった。そうして1ヶ月後の今、いかなる国にも他人事ではなく、ありとあらゆる国で経済と社会に大打撃を与えている。

 

ほとんど外出しなくなったため、お金をほとんど使っていない。僕はここまで倹約家になれるとは思ってもみなかった。明らかに貧乏生活だが、おかげで4月いっぱいも追加で休めそうだ。家賃も食費も5月分までは支払ったので水道光熱費と保険料金を払えば死ぬことはない。冷凍食品も缶詰もたくさん買いだめた。何もしなければ寝て過ごせる。

 

僕はクライシス中毒だったのだ。危機的状況の報告レポートを見ているだけで満足できる。酒ものまない。もともとギャンブルもしない。外食もしなくなった。おかげで痩せた。100年ぶりの文句なく教科書に乗るレベルのクライシスは僕にいい影響を与えた。今までペットボトルの水を買っていたが、物流崩壊の予感をした僕はヤカンを買った。そのおかげで水さえもほぼ買わなくなった。一人暮らしは長いがヤカンを買うことさえしていなかったのだ。仕事をしている間は暇さえあれば糖分たっぷりのミルクティーを買って飲んでいたが、家にいるので全く買わなくなった。太る理由の一つがなくなった。家でうまく過ごすために、新しいゲームを買って楽しむようになった。ゲームは無意味だと言う人もいるけれど、ブラウジングに比べれば話のネタになる。ペルソナ5はそれなりに楽しい。友人によるとクリアするだけで100時間ぐらいかかるそうな。僕はまだ30時間程度だがそれでも半分も終わっていない。

 

外に出るときはマクドナルドがミスドに行くぐらいで、そこで感染するなら諦める覚悟をしている。振り返るとまったく無意味な日々ではあるが、これほど省エネの生活ができるとは思っていなかった。これだけ身軽で小さな生活を続けられるなら、大貧困時代が来てもそれなりに生きていけるだろう。

 

ストレスフリーすぎて休みグセがついてしまった。欧州の崩壊具合と、それに伴うアジアヘイトを見ると、騒ぎが収まってもヨーロッパで過ごすなんて難しいだろうな、というある種の諦めが小さな人生への覚悟を持たせつつある。

 

もし去年イギリスに行っていたならかなりシビアな状況に置かれただろう。僕はある意味「もっている」のかもしれないし、時代に恵まれなかったと言えるのかもしれない。

 

ひとまずはこのクライシスの終着点がどのようになるのか観察したいと思う。