フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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日本の漫画はポリコレを守るべきなのか

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このツイートにブクマがたくさんついていて賛否両論な感じだ。コンテンツにポリコレを含むとどうなるのか、というのは今の所結論がでていない。というのも失敗した例と成功した例が色々あって、どちらとも言えないからだ。

 

成功例を上げていこう。

トイストリー4

トイストリー3ファンからは不評を買っていて、ポリコレに汚染されたと言われたりもするが、売上は3を上回った。もちろん以前と違い3D上映などで映画単価が上がっていることもあるが、続編として十分な実績になっただろう。

 

アベンジャーズ エンドゲームとキャプテン・マーベル

これも一部の人は、女性ヒーローばかりが大量にやってくるところが白々しいと批判するし、キャプテン・マーベルの存在が強すぎ完全無欠として扱いすぎてつまらないと批判されたりもするが、興行収入的には大成功だ。

 

アナと雪の女王1、2

女性ダブルヒロイン、男性の王子様の役割を格下げし、続編では少数民族的な立場を擁護など、新世代ポリコレディズニーみたいな映画だが、両方大ヒット。

 

ブラックパンサー

黒人中心の物語。文句なしのヒット。白人ヒーローじゃないと売れないという下馬評を覆した。

 

■ラストオブアス2

ゴリラみたいな女性キャラに前作の人気キャラを撲殺させ、おまけに操作キャラにさせたことで一部ファンを発狂させた一作。エリーのレズ成分を大強化、虹色フラッグやゲイポスターをさり気なく織り込んでくるなど前作にはなかったポリコレ配慮がなされた。知り合いは面白いと絶賛していたのでアンチが騒ぎすぎとの噂もある。売上的には400万本をあっさり超えて成績は良い。

 

■Horizon Zero Dawn

ゲーム内では絶世の美女という設定の赤毛ゴリラ女主人公で1000万本を突破した作品。設定資料集では文句なし美人なのに、3Dになった途端???な造形と化した。アーロイはギリいける、アーロイは可愛いという人もいるが、だいたいルックスの評価はイマイチである。とくに子供時代のアーロイは子供を見たことがない人が作ったんじゃないかというレベルで不気味だ。それでも圧倒的売上であるわけだが。

 

失敗例

ゴーストバスターズ2

前回の中年主人公4人を全員女性に置き換えた。女性に変えただけでなく、ルッキズムについても配慮したように若い美人女優を入れなかった(まあ前作が冴えない中年男だったからだろうが)。凄まじい勢いで批判され、作品の外で戦場になった不幸な一作。興行的にもボロボロ。

 

メン・イン・ブラック:インターナショナル

これまた黒人女性を主人公格に入れて作成されたが、ボロカスに言われ酷評された。赤字にはならなかったが、制作費の2倍程度しか稼がず、前作から3分の1程度の売上になった。

 

■スターウオーズ エピソード8

アジア人から見ても喜べないアジア人女優を配して部分的にラブロマンスを演じさせ、やたら長いカットで活躍させられたが、案の定大炎上。100ジャージャーは1ローズという単位まで作られ、スターウオーズ史上最も嫌われるキャラを生み出した作品。誰がどう見たってポリコレ案件なのだが、地味に黒人役のフィンも好かれてない酷い結果となった。ローズの姉の方がアジア人としても美人で魅力的だったりするのがより悲しみを増す。もはやポリコレ嫌いの白人至上主義がわざと配役を選んだのではないかとさえ疑われる。スターウオーズシリーズの評価を地に落とした。

 

*****

 

ポリコレを配慮したくない人はスターウオーズを例に出すだろうし、配慮しても作品さえ良ければうまくいくという人はアナ雪あたりを出しそうだ。女性主人公だから売れないということはないだろうし、トイストリーみたいに前作ファンを敵に回してもシリーズ史上最大ヒットになるケースもある。

 

一方でユーザじゃなさそうな人が、ポリコレを武器に批判したり、エアプがアンチポリコレを振り回したりするケースが後をたたない。ポリコレ炎上した映画は、それが原因というより作品自体が面白くない事が多かったりする。スターウオーズ8なんてローズが美人でも中身は冗長で不要シーンも多く評価されなかっただろう。一方で見ているだけで目の保養になる美男美女だったらスターウオーズ8の批判は肝心の中身が中心になったであろうなあ、とも思う。美男美女は七難隠すのだ。

 

アメリカのゲーム業界では黒人白人という人種だけでなく、ルッキズム配慮が日に日に強まっており、なんでゲームの世界でまでこんなクソブサイク男女を操作せにゃならんのだ、という怨嗟の声がネットで増えている。見た目2Bならもっと売れた洋ゲーは数しれず、今後出されるビックタイトルの主人公が、ただの中年女性なんてゲームもある。PS5のローンチタイトルの主人公がこれだ。何が悪いんだ?と言われても、別に…と返さざるを得ないが、おもしろいよ、と言われても買わない気がする。ゲームの世界ぐらい純粋に可愛いキャラじゃダメなのか。Returnalはゲームとして売れそうな気配がある。そう考えると美人キャラなんておまけみたいなものかもしれない。

 

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日本の漫画界(というかコンテンツ産業)がどうあるべきか、について言えば「どっちでも何も変わらない」だろうと思う。もともと文化面の経済スケールはアメリカが圧倒していて、ネット時代になったおかげで日本の製品も売りやすくなった、と言えるのではないか。もとより苦手だった実写映画は今後も売れないし、ルッキズム至上主義でも日本のゲームは以前と変わらないかそれ以上に売れるだろうと思う。漫画は知名度の割に本来から売れているわけではないから、これもあまり変わりないだろう。

 

批評の変化は明らかにあった。作品の稚拙さを批判されづらくなり、これはポリコレが原因でつまらない、と言われるようになったことだ。無意味にゲイや女性を引き立てるためのシーンが故につまらないと評価される場合もある。いずれにせよ批判の論点がかなりとっちらかるという作用はあるようだ。

 

最近の映画やドラマを見ても、アン・ハサウェイのような明らかな美人というのは減ってきたように思う。ディカプリオのようなコテコテの俳優も見なくなった気がする。アメリカでは個性的でただの美麗ではない一曲ある配役ばかりになっていると思う。アメリカ製作のゲームは特に顕著で、不美人かハゲゴリラおっさんに飼いならされすぎた結果、Horizonのアーロイは可愛い方、Apexのワットソンはイケてる、などとハードルが下がってきているし、それでも売れているので案外人は慣れるものかもしれない。

 

反面ゲーム内容は平凡なのにケツだけで100万本積んだといわれる、ニーアオートマタの2Bなんかもいて、外国人だって美人でスタイルのいいキャラを潜在的に望んでいるのでは?な結果もある。

 

何にせよ日本のコンテンツがポリコレに配慮したところで同じ土俵だとアメリカには100%かなわないんだから、製作者の好きにすればいいんじゃないだろうか。