フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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不況になると社内の空気が悪くなる

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anond.hatelabo.jp

 

フリーのエンジニアになって5年以上、最近は自分でスモールビジネスを始めたので、会社に所属した記憶は薄くなっている。僕は3回会社をやめている。どの会社も3年以内にやめている。

 

この増田の同僚に該当するかはわからないが、会社が不景気のときに辞めた経験がある僕のケースを語ろう。不景気になるとまずもって社内がピリピリし始める。営業達は明らかに不機嫌か自信がなくなった顔をしており、社長も資金繰りについて社員に話したりして、webエンジニアたる僕にもその手の話題が漏れ聞こえてくる。

 

はっきり言って居心地が悪い。そういうときは、社内権力構造と普段からの人付き合いの成果みたいなものがはっきり現れる。つまるところ一匹狼や嫌われ者は、さらに嫌われる、ということだ。大人だから露骨なことはしないまでも、嫌われている人に対するアタリみたいなものが強くなったりしていた。かく言う僕も、そのあたられる方だった。

 

そんな時、会社を辞めたわけだが、普段は話さない立場の人から「お前はなんで辞めるんだ」と聞かれた。本音では「会社の雰囲気も悪く、社長が給料遅延するかもしれないと言ったからだ(遅延はなかった)」というものだったが、「知人とアプリ開発の企業立ち上げるんです」みたいな堂々たるウソをついた。明らかに好かれていなかったんだろう、そこからはつまらない説教だ。「お前はツレと開発するいうてもな…」とそしてその人の苦労話などが始まった。はっきり言ってうんざりだった。そういうところやぞ、と。

 

たとえ僕が役に立たないボンクラだったとしても、しがない中小企業の役員にあーだこーだと言われる筋合いなどなかったはずだ、と心で反発した。今でも、そう思っている。そもそも他人を思っての説教なら社内にいるときから何とかすべきで、どうせもう会わないだろうと思っている人にすべきではない。それは心置きなく自己満足のおしゃべりをするという利己的な考えの発露にすぎない。

 

その点、社長は何も言わずに、ひとこと「ありがとうな」と言ったきりであった。それはその職場で唯一真似するべきだな、という学びでもあった。説教をしたら気づく人は最初から気づく、気づかない人は永遠に気づかない。

 

しばらくして次の会社に移り、景気上昇と共に規模は大きくなり、やがて社内の出世レースに勝利し改革に乗り出した人が出てきたあたりでそこも辞めた。常駐派遣メインの会社の社員にランク付けするかのような内容だったが、客先ガチャがあるのに平等な評価なんてできるものか、と思った。自分では到底切り抜けないだろうと理解もした。増える社員に対してルール作りをした出世頭の係長は外資系のコンサル会社出身のとても頭の回転が早い人だった。僕はやめて、二度と会社には所属しないと決めて今にいたる。社内の営業をうまくやった人に人生のコントロールを握られるのはうんざりだった。最後の会社も改革ののち、というよりその御蔭で規模は縮小していったようだ。中小企業が大企業じみたルール作りをすれば、適応できないとは思っていたが、その考えは間違っていなかった。僕が入った時と同じようなとても小さい企業になってシステム開発部の新規募集はホームページから消えた。8割ほどの社員が5年でいなくなるというのはとても大きな変化だ。

 

コロナ禍における各会社では、特に営業マン達は相当不機嫌になって、会社の雰囲気は悪くなっているんじゃないだろうか。貧すれば鈍するのは間違いなく、そこで社内の立場が悪い人はきっと普段より居心地が悪くなっていそうなことは容易に想像がつく。

 

何で今やめるんだ?なんて思ったときは、社内の空気感を確認していみるといいかもしれない。当たり散らされる該当者じゃないにせよ、その重苦しい空気が嫌で仕方がないというケースだってある。辞職というのは一事が万事「ここより良い世界がある」というメッセージであることは間違いないだろう。それが次の会社であれ、ニートであれ、起業であれ「ここに居続けるよりマシ」というわけだ。

 

それは辞めない人たちにはわかない感覚だろう。不景気だろうなんだろうと、ただそこにいたくないということが辞職理由には十分なりえる。