フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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おっさんになると痛々しさを意識してしまって嫌になる

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そりゃあ誰だって歳を取るが、なんていうのかな、いい大人にならんといかんと思うわけ。何をもっていい大人かというと微妙だが、痛々しいことをしないみたいなことを思う。分別があるというのかな。

 

無駄にキレないとか、迷惑をかけないとかいうのは当然として、若者に教えるとか育てるとか、そういうのが必要なのかもしれない。ところが僕個人の人生は組織から離れるというのを目標にして実現してしまったがゆえに、会社で人を育てるというのができない。したくもなかったが。マネジメントだとか、人材育成だのというものが、もともと白々しいと思っていた。今となってはその機会もない。

 

メンターとか師匠とか、なくても成長できるでしょ、みたいな。無駄にIT業界のネット講義が整った環境に置かれるとどうしても、物理的接触なんていらねえと思ってしまうようになった。僕が学ぶべきアルゴリズムがどうとかはみんなネットで優秀な動画が転がっているからね。

 

そんなわけで教えることもしないし、教えられるということにも距離がある。そして今の生活は他者から見れば透明そのものだ。家の中で仕事して、飯食うときに外に出て、散歩して、ノンストレスではあるが虚無だ。何も挑戦していないし、誰もいないし、虚無そのもだ。結婚をする人たちってだいたいこの虚無に耐え難いからなのかな、なんて思った。子供がいれば退屈になるのことなんてないからね。いや子育てより夫婦生活の維持のほうが難易度が高いか。

 

 

インターンシップ (吹替版)

インターンシップ (吹替版)

  • 発売日: 2015/03/18
  • メディア: Prime Video
 

 

 以前どこかではてなブロガーが紹介していた映画を見た。リストラされた中年営業マン2人がGoogleインターンシップになって正社員になるまでの話。中身はとても面白いです。おすすめ。

 

ただ10分に一回は休憩をはさんだ。理由はGoogleインターンを受けるために集まった若者よりおっさんに感情移入しちゃって、共感羞恥みたいなのにいたたまれなくなるからだった。

 

とにかく会話が面白い。漫才っぽい。キャラが最高にいいんだけれど、ストーリーはIT否定というか、データじゃなくて人間だ、みたいなノリに終始している。エンジニアってPCでカタカタやるオタクみたいな絵しか撮れないから、主役には向いていないよな。結局はGoogleの外でのやり取りが半分以上だし。

 

そんで、やっぱり子供のいないおっさんになるってのが辛い事に思えた。若者の中に混じっていると異物感が半端ないし、仕事がうまくいかなくなったらそれだけで人格否定されている気分になるしね。この映画でもそういう中年の悲哀的な部分を描いているけれど、その中年2人がやたらコミュニケーション強者だから悲哀を感じさせない。主演は本業コメディアンだし。wikiみてびっくりしたけれど、この映画に制作予算が58億円以上かかってて売上は100億以上ってのが一番驚いた。見る価値のある映画だしハッピーエンドで顔もニコニコになるから息抜きに最適。

 

 

コロナになってからの移動しちゃいけません世論が、より一層自宅を刑務所にしちゃってるみたいで辛い。冬が終わればバイクでどこかに行こう。なにはともあれ時間は止まってくれないんだよな。