フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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集英社作家の「オマージュ宣言」はアイデア収奪の正当化

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このエントリ上げたら、色々とコメントをもらえたけどズレてるし、都合のいいところは無視するしでひどい。例えば「アバラ」が元ネタだって言ってるからOKみたいなこと言うんだけど、コメントで誰も触れなかった「ヘルボーイ」は事前許可もらってないみたいだから駄目ってことになるよねえ。「自分のデザインに落とし込んでる!」みたいなのも理屈はわかるけど、これ自分のデザインに落とし込んだか?丸パクリじゃん。さすがに分が悪いと思ったのか誰も触れてないけど。

 

あとオリジナル至上主義とか書かれてるけど、本文に「パクってもいいが」と太字で書いているのが見えないのかな?見えないだろうな、長文すぎて。

 

トイ&コミックのガリンペイロinAKIHABARA on Twitter: "クロエネンはいいぞ! 映画版クロエネンの活躍を未見の人は是非ヘルボーイのBlu-rayで確認してくれ!  https://t.co/w2Gc5a6FzA クロエネン出てこないけどゴールデン・アーミーもいいぞ! https://t.co/kvhyfg9LBm  ...

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このデザインだって服の色を変える、ジャケットの丈を短くする、帽子のデザインを変えるとか少しでも違ったものにしようとする努力はできたはずだ(カッコいいかどうかは知らん)ここまでパクっておいてリスペクトですはないだろうよ。

 

■「オマージュ宣言」はアイデアの強制収奪

あのですね、例えばあなたが弱小漫画家だっとして、集英社の売れっ子作家に堂々と「尊敬しているのでオマージュです!」と言われて喧嘩できるかってこと。内心では自分だってもっと売れたいと思っていても、大雑誌に連載してなかったりあまり知られてなかったりして、全然売れない。そこで自分のデザインを真似してもっと売れている作家がでてきたらどう思うのか。「アバラ」の作者はOKだしたとしても、それはどこまで本音かわからない。集英社と喧嘩するメリットって作家からすればゼロだしね。

 

下手に反論すれば、ファンからあら捜しされて、お前もやってるだろがとか言われたりするし、調理が下手な作家が悪いとか、悔しけりゃジャンプで連載しろ、とか言いそうな反論はいくらでも思いつく。そりゃあ事前にしろ、事後にしろ立場を考えると作家側が反論するってのはほとんど不可能でしょうよ。

 

冨樫義博荒木飛呂彦のパクリ

冒頭エントリを書く前に多少は知っていた。だから知る範囲で書いたつもりであったが、知らない・気づかない元ネタもあることに気づいた。ふたりとも開き治って「オマージュです!テヘペロ!」みたいな態度はとってない(と思う)SNS時代とインターネット前夜の違いはあるだろう。昔はもっとおおらかだったと。で、ネットだと元ネタの比較も批判も段違いの数なので今どきの人間らしく予防線を貼らざるをえないかもしれない。

 

結局それって批判を回避したい、オマージュはやめない、元ネタになれるほどオリジナリティは持ってない、でも作品をだして出版社も本人も儲けたいという欲望の発露ではないか。

 

他人のものを組み込んで儲けにうまいこと成功したのを天才だなんだともてはやしているのが不気味だなあと思っただけ。まあそこを完全に禁止しちゃうと集英社自体の屋台骨ってかビジネスモデルが崩壊するって話かもしれないね。コメントは冷笑的でパクられる側については気にかけないようだ。よーするに天才作家!ともてはやしたい人たちなんて、昔から皆やってるからいい!みたいな考えで寄らば大樹の陰に居られるってことだろう。僕は生きている売れない先駆者を憐れむよ。

 

大昔の死んだ人たちのモノマネならともかく、信者ってやつは生きている作家たちの惨めな気持ちまでは想像せんだろう。そして天才を認められる自分の見る目を褒めそやすのだ。