フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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コロナ陽性から入院・退院の記録

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8/14の深夜

時々喉がチクッとしている気がした。気のせいと言えばそうかもしれないレベル。風邪の兆候かな、この時期だからやはり、と思いつつも考えすぎかもしれない

 

8/15朝

咳払いが増える。喉が痛んでる気がするが大したものではない。クーラーや扇風機の乾燥の可能性のが考えられる。鼻水が出てきているがひどくない。熱なし。コンビニで水を買い溜めする。考え出すと頭痛さえするような錯覚を覚える。体は全然動ける。念のため保健所に電話すると濃厚接触者じゃないと無料で受けられないと言われた。PCRセンターで有料で受けろと。難波のセンターに行ってみる。S字に長蛇の列ができていた。リモートワークの僕には急いで検査する理由がないから帰宅した。平日に来ようと思った。症状のメモを取り始める。

 

帰宅してしばらくすると熱が出てきた気がする。いよいよ風邪らしき症状になってきた。だが味も匂いもするし動ける。少し眠る

 

夕方

下痢と寒気、喉の痛みが少し。咳はほぼなし。熱も微熱程度。感染原因はどこか、この半月は仕事を休んでおり来週から新しいクライアントの仕事が始まる。行った場所は近所のカフェ、CoCo壱、寿司屋、定食屋、どれも一人でカウンター。だいたい隣の席は一つ空けてくれるようになっている。毎日コンビニに行っていた。一人暮らしで我ながら恐ろしいほど人と接触していない。プログラマでここ1年間はフルリモートになっている。真面目ぶっていないし嘘もなくこんな生活だった。ひとつだけ考えられる場所があった。歯医者だ。日時もちょうど1週間前。人と至近距離になったのはここ数ヶ月でもこれぐらいだ。歯石とりと年に一度の虫歯チェック。確定ではない。クーラーや寒暖差原因の風邪かもしれない。ここ数日豪雨でかなり寒くなっていたから。体調は芳しくないが、動けるし風邪だとしても大したことがなさすぎる。

 

頭が重い。咳き込むほどではないけど喉がイガイガする。熱も少々あると思う。動けないほどではない。明日はPCR検査を朝にしに行かなくては。何度も細かく覚醒しては眠る。喉より頭の重さ。気だるさ。

 

8/16朝

ロキソニンを飲むかどうかで迷い、あまり飲まない方がいいかもしれないという研究があるそうで自力で頑張ることにする。筋肉痛と怠さ微熱はあるが動けるし味もある。PCR検査へと向かう。PCRはすぐにできた。やはり平日の朝は気楽だ。明日か明後日に結果がでるそうな。倍払えば当日結果がわかるが急ぐ必要はない。37.5℃以上の人は受けられないとあって焦ったが、35.1℃という平熱よりはるかに低い結果が出た。微熱でてると思っていたのに。

 

率直に言えば陽性であってほしい。そうすれば僕にとってのコロナがどんなものかが確定するからだ。デルタ株は僕に軽症しかもたらさないと確信できる。

 

8/16昼

頭痛と関節痛がなくなる。多少の喉のいがらっぽさがある。もうほとんど治ったみたいだ。本当にただの風邪じゃなかったんだろうか。PCR結果まで24時間以上残して症状が消えた。

 

8/16夜

頭痛が戻る。関節痛は少し。気だるい。

 

8/17

乾燥でかきむしるという気分悪い目覚め。少しの頭痛。夜になると頭痛は変わらず腹痛が追加される

 

8/18朝

考えてみれば歯医者には3ヶ月に一度通っているわけで前回受診時はトラブルもなかった。行く飲食店も変わり映えのしない場所ばかりだ。それでも3ヶ月前と違うのは世間の状況なのだろう。もはや並大抵の自粛では避けられないほど近づいているということか。頭痛と気だるさはまだ治らない。腹痛はマシに。

 

8/18昼

頭痛の頻度がかなり減っている。嗅覚が消えたことに気づく。ハンドソープや歯磨き粉の匂いがしない。味覚はある。ピリ辛高菜おにぎりはピリ辛だった。

 

8/18夕方

大分気楽になっている。PCRの検査結果は今日の夜だそうだ。ネットで出るが、これだけコロナっぽい症状で陰性だったらどうしようかと思う。

 

8/18夜

少し寒気がある。いい加減治ってほしいのだが。PCR検査結果が23時ということで待機していたのに発表されず。ステータスは公開中になっている。8/16分の朝一番に検査したものだ。間違いない。3000円払ってこれは腹が立つ。保健所に勧められるまま有料検査に従った結果、5日は無駄にしてしまった。忌々しい。探すと無料検査があるんじゃないか。頭にくる。とはいえ陽性が確定したからなんだという話ではある。年寄りでもない僕は自宅でバチーンと寝てるしかないわけで。軽症だから入院もないだろう。保健所の連絡は死んだ後しか意味をなさないだろう。

 

8/19

昼になってようやくPCR結果が更新される。やはり陽性。しかし確定検査がいるそうで、別の病院に行けと書かれている。相変わらず気だるさが続く。治らないんじゃないかと言うぐらい長い。ひたすら寝ているだけなのだが。頭痛はなく、体の怠さが症状。嗅覚もないまま。

 

8/20

寒気がなくなりTシャツで過ごせるようになる。まだ気怠い。腹が全然減らない。寒気がないのはありがたい。この調子なら来週の仕事は間に合いそうだ。

 

8/21

鼻詰まり。気怠さ。少し歩くだけで疲れる。食欲はない。食べなくても一日過ごせる。3-4日前と大して変わらず。全然治ってないんじゃないか。調べるとコロナ軽症は2週間かかるとも。寝るしかないのか。体力がゼロに等しい。コンビニに行って帰るだけで疲れを感じる。ほとんど腹が減らない。この日はハリボーとうどんだけ。うどん食べてる間に息切れする。ついに仕事をキャンセルした。

 

8/22

行政検査を受ける。有料PCRは金払うのに確定結果ではなく別途病院で有料の検査が必要だという。マジでクソ。行政検査は無料で一回で確定だし、もらったチラシに緊急連絡先もある。最初からこちらを受ければ良かった。

四ツ橋のガレージに設置された特設会場で行うがそこに行くまで死にそうになる。階段登るだけで辛い。汗が無限に出てきては息切れを起こした。検査は綿棒で唾液を採取するだけ。帰宅さえ辛い。

 

8/23

保健所から連絡を寝て待つ。動くと咳き込むようになってきた

 

8/24

保健所から電話が来る。症状の質問など受ける。医者の判断で入院が必要と言われる。予約取れるまで自宅で待機。大阪知事吉村はんいわく40歳以下は自宅療養らしいが?

 

8/25

入院が決まる。昼に車で迎えに来る。下着やら何やらの準備をする。救急車で専用病院に。デカイ1人部屋で過ごす。スマホがないと暇で仕方がないだろう。CTの結果は右側に軽い肺炎。軽症のため薬の投与はなし。夕食はまずい。風呂は家のより広い。常に胸に装置をつけるが、外れると深夜だろうが看護師がやってきて付け直してくれる。率直に言って肺炎に効く薬がないなら自宅療養でも変わらん気がする。

 

8/26

入院2日目。食事がまずい。だが他のものも味が変わってるので味覚の変化が不味く感じさせるのかもしれない。広い部屋で寝るだけ。定期検診に看護師がやってくる。今は東京が大変で、大阪の四波も酷かったみたいな話をしていた。運良く大阪の現状で入院できたんだからついてる。体調は回復してると思う。トイレ行くだけで息切れすることはなくなった。

 

8/27

体力が戻りつつある実感がする。退院してもいんじゃないかと思い始める。快便。看護師に聞くと退院は医師が判断するらしいこと。深呼吸したときの肺の痛みが和らいでいる。精神的に気楽になる。食欲もそれなりにでてきた。これなら自宅で過ごしたい。健康大事。焼肉と寿司食いたい。

 

8/28

月曜に退院が決まる。土日退院がないそうなので、あと2日も病院で寝てないといけない。体調はもう万全に近い。9月からは仕事に復帰する。発熱からちょうど2週間。ずいぶん長い風邪だった。結局特別な治療はせず、寝て治したという結果になった。それでも空調とか食事とかを考えると入院して良かった。大阪は案外軽症病棟が空いてるようで、僕のフロアも何部屋か空いている。軽症なら手もかからないから何とかなるのかもな。

 

8/29

いよいよ症状もなく寝るだけ。スマホが命綱。これなかった時代何してたか想像もつかない。いや、本読んでたな。電子書籍で読んでる「国家はなぜ衰退するのか」がおもしろくなくて別の本に切り替えるか迷うぐらい。スマホなら簡単に他の本読めるけど、昔はつまらない本でも読み切ったんだろうね。早く家に帰りたい。健康体がこれほど自由を欲するとは。

 

発症から10日以上経っているので感染力はなくなってると言われた。ありがたいので、たっぷりと寿司を食うぞ。帰宅してからだが。これほど次の日の朝が待ち遠しい日もない。

 

8/30

9:30に病院を出る。30分待てば駅までの無料バスが出ると言われたが、歩いて駅まで行くことにした。が、すぐ後悔した。日差しが強い中でたった2km程度の距離で息が上がり汗だくになった。トイレに行くだけでしんどかった時と比べれば歩けるだけマシだが、通常よりも体力が落ちている。何とか自宅に帰宅して寿司を食い心を落ち着けば、健康が一番、我が家が一番と思った。

 

これでコロナ体験はしばらくないだろう。軽症で良かったし、後遺症もなく過ごせそうだ。

 

ありがたいありがたい。