フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

PR

ハウスクリーニングで捨てる過去

PR

ハウスクリーニングに頼った。以前から掃除というか断捨離をせねばと思い続けてきたが、自分一人でできるわけがなかった。無駄に広い一軒家に住んでいるので部屋数だけはある。どんどん物が増え、箱が増えて処理はしないみたいな状態になってホコリもたまりやすいわで、身体にも良くない。

 

くらしのマーケットというサイトで評価の良い業者を選んで予約した。1時間あたり3000円でしてくれる。5時間予約して1.5万税込み。予約日が来たわけだ。

 

小柄な女性一人でやってきて、まずは断捨離から始める。ダンボールや不要な製品の箱なんかをガツガツと崩していって、僕はいるか、いらないかを判断する。書類関係も多いのでそれらは集めて、僕がチェックしながらハサミを入れていく。シュレッダーなど気の利いたものはない。書類には過去が宿っていた。例えば10年以上前に務めていた会社の給与明細など。そうか、僕はこんなに安い金で働いていたんだなあ、などと感慨深くなる。下積み時代って感じがして懐かしいが戻りたいとは思わない。そういった資料は見れば懐かしくなるが保存するほどの価値はないので、どんどんハサミを入れては捨てていく。本もそうだ。kindleに統一する前の書籍は読まないのに場所を取っている。不要なので全部まとめてくださいと言って捨てる準備をする。売ったらどうですか、と言われるが、二束三文だから古紙として出すことにした。古くなったPHPの本などは使えなくなってしまっているだろう。この業界の知識アップデートは早すぎる。たくさんのガジェットはドコモショップに行けば壊してくれると聞いたので、ひとまとめにする。なんでこんなの買ったんだろうと思ったり。よれたタオルや着なくなった洋服もドンドン袋詰する。半同棲していたころの彼女の生理用品。どこでもらったのかわからない試供品のシャンプー。自作パソコンに挑戦したときのパーツの箱やダンボールや箱は近所の共有ケースに何度も入れに行く。ありとあらゆる過去を捨て去る作業は何だかメランコリーではある。

 

約10年の家の記憶を処理する。断捨離できない人というのは面倒なのもあるだろうが、こういう思い出に引っ張られるのだろうと思う。

 

5時間予定が6時間になり、ようやく断捨離と2階部分の床掃除が終わった。ピッカピカになり、危うく滑って転びそうなほどだった。ホコリも余計なもののない素晴らしい部屋空間が出現した。1階部分は大量のゴミ袋があるが、それらは所定の日に出せば消えていく。1階の掃除は別途予約して掃除してもらわないといけなくなった。

 

寝る場所が無駄のない空間になったことで物凄く清々しい気分になった。最近使ったお金としては価値のある使い方だと思った。

 

ほぼ10年の区切り、ようやっと自由になれた気がする。