フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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姪っ子「風がすごいねえ~」

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地下鉄の改札前に出た姉と僕と姪っ子は細い階段の上から流れ込む寒い風に当てられていた。電車内でウトウトしていた姪っ子が急に元気になって、流れ込む強い風に興奮する。半年前まで単語しかしゃべれなかった姪っ子はついに文章を覚えて何でも話そうとする。

 

どうしようもない大人になると冬の地下鉄に流れ込んで勢いを増した風などは、ただ寒くて腹立たしいものでしかない。3歳児はそれに喜べるのだ。僕はここに人生の鬱屈と幸福を見出した。

 

誰しもそうだが子供時代があり、その時は何でも素晴らしいように解釈できていたのだ。もう覚えていないけれど、きっとそうだった。姪っ子は階段を登ること一つとっても楽しそうにしている。

 

それが今の自分はどうだ。ニュースを見てはイライラし、映画やドラマを見ては大した作品じゃなかったな、などと心の中で思ってしまうその感情を止めることができない。仕事に必要な勉強をしても、これが本当に役に立つのか、などと疑っては仕方ないんだから、と義務的に対応する。ソシャゲとブラウジングに無為に時間を費やし、寝る瞬間だけが心地よいものの、悪い夢を見て起きてため息をつく。

 

3歳の子供は僕に無邪気に抱っこを求める。もはや僕に抱きしめられたいと思う性別女性は姪っ子のみだ。情熱も好奇心も遠い昔に置いてきてしまった。今や金をいかに効率的に稼げるか、それだけをない脳を回転させて考える資本主義の奴隷でしかない。

 

2022年が明けました。この1月はとても大事な1ヶ月だ。この月末までにやらねばならないことがあり、そしてその結果いかんでしばらくの間の人生の方向性が変わると言ってもいい。だから無意味にダラダラしないためにブログを書いておこうと思った。

 

何もかもつまらないな、と思ったときはどうしようもなく寒いだけの外にでてつぶやいてみようと思う

 

風がすごいね~

 

あけましておめでとうございます