フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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ドラマ「ウィッチャー」のつまらなさを言語化できない

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ゲームのウィッチャー3が面白かったからドラマも見てるがいい加減シーズン2にもなってつまらないんは勘弁してほしい。

 

よく指摘されているがシリ王女とトリス・メリゴールドなどの配役は微妙だし、シーズン2のラストに出るフィリパもブサイクだしで、最近のルッキズム批判からか美人すぎない配役を選んでる感じがある。

 

ゲームのウィッチャー3の見どころに、魔女と聞いたら脳みそがなくなるゲラルトが美人魔女と浮気しまくり旅をするというのがある。それで本命の一人イェネファーが嫉妬したりブチ切れるのも魅力だ。テーマが明らかに今の欧米とは相容れないところはある。

 

現実に合わせた結果、ゲラルトはただの戦闘マシーンだし、イェネファー除く魔女たちはなんとも言い難い中年ばかりで、キャラクターの魅力はほぼゼロ、というかゲーム版は見た目以外無個性だったなあと思った。フィリパが辛うじて有能でおっかねえキャラだったぐらいで、他はゲラルトのセフレ的なポジでしかなかった。ヤスキエル(ゲーム版ではダンデリオン)が楽しい魅力を出しているが、キャラのほとんどが見た目の魅力を放棄した結果、内面的な部分も出せない気苦労の多い中年劇場になってる。

 

ゲームではゲラルトのシニカルな冗談がたくさん聞けるのが良いが、ドラマ版はただただぶっきら棒な戦士みたいになっている。あくまで人間からの依頼に無骨に対応しつつ、不機嫌になったり、途中で魔女のセックスの誘惑に勝てないでロマンチストになったりするゲラルトの魅力で持っているゲームから、ポリコレで魔女を性的な対象と見なくなった彼は、戦闘以外にすることがない。その戦闘もすごい映像かというと微妙だし。我々の知るゲラルトは3秒待つから失せろ、と言って2秒後に相手の両足をぶった切ってなければならない。

 

シリが不思議なパワーで絶対死なないから緊張感がない割に、時間を取りすぎている。イェネファーが魔力を失ってからも無駄に戦闘力があったりして、ゲームなら串刺しになってるところがドラマではお気楽に見える。

 

やはりゲーム版が無駄に魔女を拷問したり監禁したり、というかいろいろな種族をぶち殺しまくったり、殺伐としながらもヤスキエルとゲラルトのサイコパスジョークを楽しみながら旅することがよかったのだ。

 

それらの魅力を全部骨抜きにした結果、よくわからない国どうしや異種族達の殺伐とした殺し合いだけになってしまって大変おもしろくありません。

シーズン3で改善されないだろうなとは思う、間違いなく昨今の人権を物語に無理やり入れる風潮と本来のウィッチャーの魅力があってない。まあつまらんです。