フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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欲をかく

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6/21の夜、何をすることもなくドル円のチャートを見ていた。1ドル135円台の後半で上がり目だった。ネットではそろそろ136円行く形だ、と騒がれていた。なんせ136円に行けば今年最安置であり、ニュースに出る内容だからだ。

 

僕はノーポジションでぼんやり眺めるだけだったが、行ったり来たりした挙げ句136円台に入り、ネットの実況を見つつ、不意に思った。上がることがわかっていたのに買わなかったのか?と。

 

そしてベッドから起き上がりPCをつけて、大急ぎでドルを購入した。136.23L。これだけ円安が進んでいるのだ、次の日には137円になってもおかしくない、今より円安になるに決まっていると思った僕の狙いは半分は正しかった。おおよそ6時間後の深夜だったと思う。僕のLは含み益3000円ほどになっていた。実に30pips。その時の僕はこう思った。この調子なら寝て起きたら137円ぐらいになっているだろう。夜ふかししたのにたった3000円の利益で決済するのは馬鹿らしく思ったからだ。

 

起きた頃含み益はなくなっていた。最近の東京時間は円高に振れる。そんなチャートだったので、しばらく待てば、夜には137円になるだろう。そう思って待った。仕事の休憩を喫茶店で過ごしていた15時30分ごろ、またもや136.7という最円安地点になっており、3000円ほどの含み益が出ていた。これならヤンキータイム(アメリカ時間)で137円になるだろう。6000円ぐらいの利益で利確したい。それが最後だった。

 

それ以降、136円台もキープできず、一時は134円台にまでなり、含み損は最大1.5万ほどに広がった。初めてのFX参加日は珍しい値動きで3万円まで含み損があったことを考えれば、心に余裕があった。だが心中穏やかではない。毎日チャートを見るも含み損の幅が変わるだけ。ベテランに言わせると損切りしてさっさとポジションを変えるべきらしい。だが僕は損切りは絶対しないと決めていた。

 

僕はFXの宗教観のようなものを持つにいたり、もし極端な円高にふれロスカットにあってもそれは欲をかいた自分への懲罰だと納得すべきたと思った。ロスカットに比べれば損切りのほうが遥かに金銭ダメージは少ないが、信念を砕かれるよりは破滅のほうがマシとさえ思った。だから損切りは絶対にしないと固く決めた。

 

1週間経っても最安値は更新されなかった。日米の金利差によるスワップ利益が毎日30円ずつ加算されていることぐらいしかいいことはなかった。様々な情報が流れる。アメリカの景気減速により金利上昇はなくなるだとか、日銀と政府の隠れ介入により参院選が終わるまで最安値更新はないという陰謀論(野村證券が手先という与太)など。

 

今思えば136.23Lというのは今年の最安値付近であり、下手くそそのものだ。そして何より136.7付近で利確するタイミングを2回も逃したのだから向いていないのかもしれない。1週間の内に134-136のレンジを何度も往復しているので、1万2万の利益なら取れたかもしれない。全てはタラレバだ。

 

僕は次136.7が来たら利確するから、137円などと贅沢は言わないからと願った。早く利確させてくれと思った。6/28は朝から徐々に円安に振れていき、夕方には136円台が見えてきた。日本時間は下げ圧力が強いのに、135円台後半へと向かっていった。ネットでも今日中に最安値更新するのではないかという期待がでてきた。僕も期待した。

 

期待とは裏腹に136.1円ぐらいまでは行くものの僕の損益をプラスに変えてくれるまでは行かなかった。僕はずっとチャートを見ていた。何度も136円をまたいだ。22時、ついに136.2円をつけるが、やや含み損である。後もう少し願う。

 

23時からアメリカの指標発表があると聞く。指標の時間は大きく上下する。どちらに動くかは読めない。読めれば大儲けできる。22時40分ごろに含み益に変わる。どこまでプラスになるだろうか。この後に及んでなるべくたくさんの利益が欲しいと待った。500-600円プラスが最大値であったが僕はそれを見逃した。もっと上にいくはずだ、せめて3000円ぐらいとれないか。これは金額というより待たされたがゆえの苛立ちによるものだ。だがいよいよ下がり始めたのを見た僕は決済ボタンを押す。指標で大きく下げた場合売りどきを逃がすと思ったからだ。

 

結果230円+スワップ203円

 

2戦目も勝利した。いや、勝利とは言えないか。負けてはないだけ。振り返れば3000円の利確タイミングを逃した挙げ句、ギリギリまで欲をかいたためタイミングを逃すところだった。

 

さて指標はどうなったか?アメリカの景気は予想より悪かった。それをどう受けたのかはわからないが、ほんの少し円高に触れて136.1前後をウロウロすることになった。結局は最安値を更新することはなかったし、これを書いている朝までに新記録達成する勢いはなさそうだ。ポジション解消のタイミングは悪くなかったと言える。せいぜい200円のプラスにこだわっても仕方がない。

 

為替はかくも難しい。欲をかかず20-30pipsを取れればポジション解消する、という方針がいいと学んだ。ネットを見渡せば10pips取れれば決済するべきという意見も見える。素人の僕は70pipsを期待して待ち続け結果、決済タイミングを逃し続けた。ロングだからスワップ利益が得られたもののショートなら毎日マイナススワップが溜まっていくことになっていた。今回の経験で、ロングしりゃあいけるだろう、などという勝手な確信を持てなくなった。いよいよチャートを見ていてもどちらに行くかなんてわからなくなった。

 

真面目に働き、真面目に貯金しよう

 

 

2勝目