フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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敦賀港から北海道の苫小牧へ

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敦賀港に20時に入り手続きを済ませるともうやることがない。カウンターだけのカフェとその近くにテーブルと椅子がたくさんあるので、荷物をおろしてひたすら時間を潰す。ギガを消費しすぎてスピードが遅くなっているし、港内に時間を潰せる場所もない。とはいえ海水浴で疲れ切っていたので机の上に突っ伏して眠ることができた。人間その気になればどこでも寝れるのだ。11時ごろに外に出てバイクを待機レーンに持っていく。しばらくすると船内に入れた。

 

ツーリングルーム一番安いプランでバイクを運ぶ料金含め24500円。バイクなしなら1.2万円ぐらいで移動できると考えるとまあまあ安いだろう。船内は清潔だしキレイ。ベッドは流石にとても狭いが20時間いるだけと考えると別になんということはない。港での待ち時間中も自衛隊とたくさんすれ違った。部屋は全く別だったようだが。

 

自衛隊と同船

船内

悲しい朝食990円

食事は敦賀でとっていたから大浴場に入って眠るだけだった。客はたくさんいてバイカーや親子連れもいた。最近眠りが浅かったが8時間ノンストップで眠れた。やはり運動が足りていないということか。朝食は船内でとったが、値段の割に高い。船内に保存しているものを適当に乗せただけに見える。まあ仕方ないか。事前にipadにダウンロードしていた漫画で暇を潰す。船内にwifiはあるがほとんどつながらない。もちろんスマホもだめだ。昼は飯を食べずに夜は苫小牧に期待する。船内ではほとんど寝て過ごした。20時間はすぐに過ぎた。

 

車庫で準備しバイカー達と2列に並んで出発する。最初の内は皆同じ方向に走っていたが、僕のナビが右折をさせたタイミングでバラけた。僕は一人で暗くて広い道を走ることになった。率直に言うと夜の北海道の道は怖かった。平原でだだっ広く周囲に何もない。少し肌寒く、虫というか大きい蛾がたまに飛んでくる。寂しさがこみ上げる。市内に入るまでここでエンストしたらどうなるかと思っていた。

 

夜の苫小牧市

21時ごろには予約していたホテルに着く。苫小牧市内を走った印象は、住之江とかに似ている感じ。ようするによくある道の広いロードサイドの地方都市だ。広い道にチェーン店とガソリンスタンドがあるような。おいおい、がっかりだぜ。開拓者の国北海道といえども全国の均質化には逆らえなかったのか。ホテルの人に聞くと日曜は開いてる店が少ないということだった。困ったときのgoogle mapだが、比較的評価の高い店も営業終了が早く、30分前なのに終わっていたり、満席だったりして入れなかった。途方にくれながら歩いて周り、ようやく見つけた焼き鳥屋に入った。北海道に来て鳥かあ、と思わなくもないが仕方がない。

 

60代ぐらいのおばさんと50代ぐらいのおじさんでやってる。気さくな人たちだった。北海道訛りが心地よい感じ。特にその飾らない空気感が良い。

 

僕「北海道は豚や鳥も有名なんですか?」

おじさん「いやあ、牛と羊が強すぎて、全然だね。ぱっと思いつかない」

僕(ここの鳥と豚の仕入れ先聞きづらいなあ笑)

 

僕「日曜でどこも店が閉まってて困りましたよ」

おじさん「日曜は開けてる店少ないからね。開いてる店もすぐしまっちゃう」

おばさん「ここの人は不親切だからね。日曜だからこそ開けないと」

 

僕「セイコーマート多いですね。北海道の人に愛されているとか」

おばさん「セイコーマートは多いだけだよ。おいしくない。セブンイレブンの方がおいしい」

おじさん「夜はすぐ閉まるよ」

僕(はてブで見た情報と違う……)

 

僕「船でノーザンホースパークっていうのが観光地ってチラシで見たんですけど」

おばさん「あんなとこ行っても何もないよー」

おじさん「まあ、馬が好きならねえ。でも日高とかもっと有名なところがありますよ」

 

とまあこんな感じで自虐的すぎるな、と思った。

バイクで来たことを言うと、いろんな道を教えてくれた。積丹ブルーとか旭川の青い池は見といた方がいいとか。四季彩街道抜けて大滝村に行くといいとか、親切に教えてもらった。豚串はこめかみと周辺の珍しい肉がおいしかったです。そこで飲み食いしたらホテルに戻った。

 

まだ序盤の序盤だ。北海道が楽しめるといい

 

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敦賀港と敦賀の街並み - フロイドの狂気日記