フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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映画「2001年宇宙の旅」

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キューブリックの伝説的作品。眠くなるとか、おもしろくないのに有名とか色々言われる作品だったのでとりあえず見た。

 

冒頭30分も猿が知性を獲得する姿を見せられて唖然とした。宇宙からの謎の物体モノリスの影響で知性を獲得し、宇宙船で旅行できるレベルまでたどり着いたということなんだけど、当時の人たちはこれに興奮したんだろうか。

 

たしかに65年前の映画とは思えないほどの宇宙船のシーンであったり、宇宙遊泳であったり、あとは宇宙の不思議な光の世界の表現であったりはすごいけれど、それは時代を考えたらすごいって話で、2020年代にもなって感動するような代物でもない。

 

AIが意識をもって人間に反抗した挙げ句、データリセットされたりとかも、使い古されている。シナリオはあってないようなもので、小説版は考察の余地もないほど書き込まれているらしいがまだ読んでいない。

 

1920年代に建てられたエンパイアーステートビルに驚くように、1968年にこのレベルの表現を作り上げた偉大さというのはある。日本の映画会とは格差があったんだろうなとも思うし、それが現在にいたるまでの邦画とハリウッドの違いのように思う。

 

もはや大金をかけて限りなく表現を極めることが使命であるかのように思えた。作品としては今更見ても仕方がないとは思ったけれど。