どこかの博物館で日本の映画の歴史が飾ってあって、その中で雨月物語が紹介されていた。アマプラにあって気まぐれでみたのだが、まあやっぱり歴史資料だなあと思った。演技といいセリフといい現代日本とこうも変わるのかと思えた。
昔の映画は時代劇の影響か、歌舞伎の影響か、大げさなセリフが多い。シナリオは田舎の茶器を作って売る陶工の兄と侍になりたい弟が戦乱に合わせて都会に出て行く。家族を置いて都会で一儲けを考える兄と、何とか足軽から身を立てたい弟の話。
その中で残した兄の残した妻はひどい目にあい、弟は美女に誘われてお屋敷で過ごすも、屋敷も美女も本当は存在しない幽霊で狂ってしまう。
娯楽の少ない当時であれば、そりゃあ巨匠と言われるだろう大作だと思う。だけど現代人が期待して見るものでもないだろう。歴史資料として期待しないで見るぐらいが丁度いいかも。