フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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「南海トラフは30年以内に80%の確率で起こる」はいつから言われていたのか

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日向灘震度6弱地震があって、南海トラフが起こるのかもしれないとニュースで報道されている

ネットでは南海トラフは30年以内に80%の確率で起こると言及されているのが見られたのだが、いつを基準に30年以内なのだろうか、と疑問に思った

今年から30年以内なら来年には何%に変わるのか、と

 

そこでgoogleで検索して過去の確率言及を調べてみた

 

結論を言えば2019年頃には「30年以内に70-80%」と言及されている

2049年ごろまでには8割方起こるのだろうと言えるのではないか

 

ずっと遡ると

2011年には南海トラフ30年で60%、首都直下型が70%と言及されている

2005年には東南海、南海地震が30年で50-60%

2001年には南海トラフが30年で40-50%との発表履歴があった

いずれも政府や機関が発表しているPDFの記述だ

こう見ると年々確率を更新しているのでずっと30年以内80%ではないことがわかった

 

一番気になったのは2011年発表の首都直下地震30年以内に70%だろうか

南海トラフは何年か経つごとに10%ずつ上がっていっており20年間で30%ほど確率が上がった

首都直下地震については13年経った2024年でも30年以内70%から更新されておらず、かなり忖度を感じる

インタビュー記事を見ると今起こっても不思議ではないという表現をしていたりして可能性は相当あるようだ

 

2041年までに可能性が高いにもかかわらず南海トラフより言及が少ない気もする

僕が生きている内に東京圏内が阿鼻叫喚になる可能性があるということで、何か政治の文字通り地殻変動が見れるかもしれない

あの人口と混雑と渋滞で救急車や自衛隊が活動できるとは思わないから、予算規模が莫大な東京といえど相当数が悲惨なめに会うのだろう

 

南海トラフが来たら大阪にも津波が来るかもしれないと予想されているが、淡路島と和歌山バリアがあるので西淀川に到達するのが120分ほどかかり多少の猶予がある

いつどうなるかというのは予想ができないので案外まったく起こらないということもあるかもしれない

備えるに越したことはないのだけれど

 

■ソース

2019の記事(東南海地震が70%、南海地震が70~80%)

「3・11」を遥かに超える「衝撃的すぎる被害規模」…「南海トラフ巨大地震は2030年代に起きる」専門家が本気で警鐘(鎌田 浩毅) | ブルーバックス | 講談社(4/4)

 

2011年の内閣PDF(首都直下型地震 30年以内70%)

https://www.bousai.go.jp/kaigirep/chousakai/tohokukyokun/2/pdf/sub1.pdf

 

2011年高知県の都市計画PDF(南海トラフ30年以内60%)

https://www.bousai.go.jp/kaigirep/chousakai/tohokukyokun/2/pdf/sub1.pdf

 

2005年文科省の学校施設計画PDF(東南海地震は60%程度、南海地震は50%程度)

https://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shisetu/001/toushin/05032401/pdf/all.pdf

 

2005年 一般社団法人 日本建設業連合会(今後30年間で東南海地震は60-70%程度、南海地震は60%程度)

https://www.nikkenren.com/sougou/10thaniv/pdf/05-03-04.pdf

 

2003年 JSCE 公益社団法人 土木学会PDF
(2001(平成13)年9月「政府の地震調査研究推進本部地震調査委員会は南海,東南海地震の今後30年以内の発生確率それぞれ40-50%と発表)

https://www.jsce.or.jp/journal/thismonth/200309/special.pdf