食べ放題で上タンを50人前頼んだら訴訟沙汰になって「いや、悪くねえだろ」と「空気読めよ」の意見の応酬になっている
両者はわかりあえないから不毛だ
個人的な意見を言おう
いいぞ!無料サービスを無限に使って破綻させろ!もっと暴れろ!主張しろ!その先に未来がある!
日本はみんなが空気を読むことで全員が得をするサービスがとても多い
しかし上タン50人前のごとくハズレ値の客によって消えたサービスもある
僕が最初に思いついたのは「サイゼリヤの無料粉チーズ」だ
- 廃止された無料サービス「サイゼリヤの粉チーズ」
- 廃止された無料サービス「放課後の校庭開放」
- 「俺は生活保護だから毎日病院に行ってもいい!だってルールで禁止されてないから!」
- 空気を読むサービスの最大の例が「社会福祉」
- アメリカの社会福祉「民営刑務所」
廃止された無料サービス「サイゼリヤの粉チーズ」
格安レストランの代表「サイゼリヤ」
かつて無料の粉チーズが提供されていた
いちばん有名な緑の入れ物をしたあの粉チーズを追加料金なしでいくらでも使ってよかったのだ!
上タン50人前のように、パスタに粉チーズを丸1本使い切ってしまう「ハズレ値の客」が時々おり、しかもネットでことさら自慢するような輩もいたのだ!
合理主義によって格安メニューを提供しているサイゼリヤがとった行動はサービスの廃止だった!
ほんの少し、粉チーズをかければよかった「空気の読める客」は全員損をして、1本まるまる使い切ってしまう客も、まあ損をしたのだろう
サイゼリヤはコストカットの理由になって良かったのかもしれないが、サービスを提供した当初は善意のものだったのだろう
その善意は消えた
ちなみにタバスコもあったが、今はなくなり自社製品らしいホットソースになっている
廃止された無料サービス「放課後の校庭開放」
僕が子供の頃だった90年代、学校の校舎は長い間開放されていた
放課後だって居残って遊べた
しかし最近は校舎の開放を完全に廃止したと知ってショックだった
理由は校舎内にあまり大人がおらず、子どもたちがケガをしたりすると責任が取れないからだ
いわずもがなモンスターペアレントによる訴訟やクレームが原因である
昔は子ども同士のことだから、と空気を読んでいたが、もはや一部の親は学校に責任を問うことを厭わない
結果、「だったらてめえ等で子供の場所を作れや」ということになったとさ
大半の親にとっては夕方までほったらかしにできる校庭は良かっただろうが、授業後は自宅に帰り、有料の塾なりなんなりに行かせるのが基本となりました!
「俺は生活保護だから毎日病院に行ってもいい!だってルールで禁止されてないから!」
近しい知人に医療従事者がいる
その人が勤務している病院には毎日やってくる男がいるそうだ
ブクマカ大好き「生活保護受給者」だ
患者の中でもハズレ値中のハズレ値、毎日やってきては若い女性の医療従事者と長話をしたがる理想的な患者だ
おまけにカスタマーハラスメント気質で、威圧的。
知人はそのフロアの取りまとめ役の上司みたいなもんだが、代わりに彼が対応すると不機嫌になり、別の奴を担当させろと詰め寄る厄介客
その人の担当になる若手はうつ病になった例もあるという負の存在だ!
生活保護受給者も含めて、みんな空気を読んでほどほどに利用しましょうという前提で成り立っているのが社会福祉だ
他のサービスと違って出禁ができないんだよな
だから無限に消耗させられる
おー怖い
だからなんだってんだ?生活保護は無料で医者にかかれる、そういうルールなんだから別に毎日来たっていいよな!ハラスメント?威圧的なのは病気のせいです、差別しないでください訴えますよ!
もっともっと開き直って表面化してくれよ、その先に待っているのが「サイゼリヤの粉チーズ」だ
まあこの場合、無償医療が廃止されれば納税者も医療従事者もWIN-WINだろうけど
空気を読むサービスの最大の例が「社会福祉」
救急車を頻繁に呼んじゃいけないってどこかに明文化されていますか?体調不良の判断って人それぞれですよね?ちょっと足が痛いから呼んじゃいけませんか?どれくらいの頻度で呼ぶなとか何か定義あるんですか?毎日体調不良なら毎日救急車呼んだっていいですよね!
救急車は都市部なら5分でどこでも駆けつけられるように設定してあるそうな
しかしその5分の範囲内の住人が一斉にコールしたらどうなるだろうか?
救急車はほとんどの人がギリギリまで呼ばないだろう、という空気を読むことによって成り立っているサービスだ
そのおかげでヤバくなったらすぐ呼ぶんですよ!と病院が主張できる
そうですか、僕は毎日ヤバいので毎日救急車を呼びますね、という人間がたくさんいるなんて想定していない
高齢化によって救急車を呼ぶ頻度が上がっているようなので、今後は繋がらないケースも増えるのかもしれないが
日本の福祉はみんなが金を払って、少数の社会的弱者の救済をすることで安い料金負担を保っている
社会福祉は明示化されていないから、いくらでも利用していい、という人が増えれば破綻するサービスの最たる例だ
日本というのは食べ放題のように、みんなが空気を読む前提で社会サービスを維持していると言っていい
明示化していないなら何してもいい、の先にあるのは、金を払った人間だけがサービスを受けられる社会だ
僕はそれを望んでいるので、冒頭で紹介した記事の人々にはもっと暴れてほしいと思っている
こんな奴らのために無理してサービス提供する必要はなくない?と思う人が増えてほしい
食べ放題と社会福祉は別だ!などという人もいるだろうが、そうじゃねえ
食べ放題が成り立つ社会気質があるから医療の3割負担が成り立っているんだ
コスト意識が全体に広がれば無料サービスなんてありえないって社会に変貌していくんだよ
そう、すべてのことに値札がつけられていく
その先にある未来はアメリカが体現している
最後に紹介したいのはアメリカの「民営刑務所」だ
アメリカの社会福祉「民営刑務所」
Netflixで面白いドキュメンタリーがある
黒人たちがやたらめったらに刑務所にぶち込まれるという現実と差別についてのドキュメンタリー
そこで民営刑務所についても触れられている
刑務所の外では様々な権利によって自由なアメリカも、刑務所内は別だ
軽犯罪者なんかでも貧困層は刑務所にぶちこまれ、民営刑務所内で民用製品を作る労働に従事することになる
「民営」なのだから営利目的だ
最低賃金を補償しなくていいので実質タダ働きをしており、そこで作られた価格競争力の高い商品で利益を上げている
労働賃金が無償ならそりゃあ安く作れる
そんなわけでアメリカではどんどこ刑務所にぶち込む
黒人がメインだが、要するにちゃんと労働できない人に社会福祉なんてものはないから、犯罪に走り、何度も再犯を繰り返すたび民営刑務所で延々とタダ働きをする仕組みだ
「空気を読まずに負担を増やす人々の社会」が行き着く先だ
カネを払わなければサービスを受けられず、金のない人が犯罪に走れば「刑務所で強制労働」させればいいという
アメリカではすべてが明示化されているのは有名だ
明示化しなければ訴訟対象になる
ありとあらゆるサービスに弁護士監修の注意書きとサービスの限界が示される契約社会
冒頭のブログ主が明示化して避けりゃいいだろ、基準を曖昧にするな、というのは正しいと思うし賛成だ
食べ放題に限らず、想定外の利用者を考えてません、なんてやめてアメリカのようにありとあらゆるものに明確な値段をつけて対価を払わない奴はサービスを利用させない社会になるといいですね
その方が空気読め社会よりも納得感があって平和かもしれない
対価を払えない人が犯罪したら民営刑務所でタダ働きさせればいいですし
いやあー、ネットのバズも馬鹿にならないですし理想的な社会に向けて議論が深まって一歩踏み出した気がしますね!
追記:返事の返事