フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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鹿児島から狂人帰る

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今さんふらわぁと言う船の中にいる。行きもさんふらわぁの別府行きに乗って、帰りは鹿児島の志布志から大阪に向かう。出向が遅れている。僕が船にバイクを入れるとき、船内の車の積み込みがうまくいかず揉めていると外の従業員にいわれた。だからだろう。

 

僕はようやく落ち着けて、船内のレストランで書いている。ちょうど1週間の九州旅行であった。大分、熊本、鹿児島とバイクで走り大阪に帰る。総じて良い旅行であったと思う。

 

最後の鹿児島はありとあらゆることが裏目に出た。まず初日の夜のお店ではキャッチの男たちに嘘ばかりつかれ、いも焼酎の酔いが回って、深夜に怒りのエントリをあげた。朝になってこれはいかんな、と思いエントリは消した。これがケチのつき始めだった。アクセス履歴を見ると22pvで済んだ。見た人は忘れてくれ。

 

鹿児島についたのは昼の三時ごろだった。バイクの運転で疲弊していた僕は日のある内に観光する予定だったが、眠ってしまった。起きたのは七時。居酒屋を調べて飲みに出掛けた。食事は大阪に比べて安くうまかった。ここは他の九州地方も同じだ。鹿児島の中心地だけあって少し高かったが、まあ大阪ほどではない。

 

そして次にカラオケが歌える店ニ軒行った。詳細は省くが怒髪天をついたわけで、まあとにかく怒っていた。帰りの船の予約をしていたのだけど、それが次の日だと思いこんでいた。夜の六時出発だし午前は鹿児島市内をちょろっと歩いて、午後は霧島神宮を観に行った。霧島神宮は綺麗だし、その日が天皇の公式代替わりの日ということもあり、神社が2000円寄付したら令和スペシャル絵馬やるよってことで奉納した。あとご朱印帳と袋買って、なんだかんだ5000円ぐらい神社で使った。

 

昨日はあれだったけど、鹿児島もいいもんじゃないか。道も広くて山があって天気も良くて。さて船乗って帰るかと港に行くと、今日じゃありませんよ、って言われて、メールよく見たら翌日じゃねえか、なんで出航が近づいてきましたメールを前日に送るんだクソ、失敗した。こんなことならもう一泊市内でとっていたらよかったと思いつつも夕方の五時だったから、さすがに志布志から市内に戻るとかなり夜になるし、仕方ないから近くで探すんだけでホテル全然ないの。民宿があって素泊まり4000円だって言うから5km先の民宿に行くと、ここはなかなか良かった。

 

マジで田舎なんもない。畑ばっかのところで、ため池とかあって風情がある。でっかい一軒家の一室みたいなところに布団引いて虫の大合唱聴くみたいな。近所にレストラン併設温泉施設があって地元民でそれなりに賑わってた。ここの名物が鯉料理らしく、それの定食が2000円だったわけだが、田舎にありがちな単価は高いけど、料理の量は半端ないみたいな内容だった。恋の唐揚げ、煮付け、刺身、あら汁なんかで大阪ではそれぞれ単品にして倍ぐらいの値段になるんじゃないかって感じ。風呂も広くて露天風呂はないけど、湯量ザブザブで300円。これ維持できるぐらいの客いるのかなぁって少し疑問に思った。市内はあれだったけど霧島神宮も民宿も良かったから結果オーライだと思っていた。

 

疲れてたからかかなりぐっすり眠れて、朝の七時には民宿のおっちゃんが起こしてくれて、コーヒーいらんかね、と言う。この民宿は大阪の有名建築会社がやってるとか言ってた。でっかいテレビでは天皇特集してて、それ見ながらもう一人の客と朝食食べて、サラダに柿の薄切りが入ってるという、あまり好きな果物じゃないけど残さずに食べた。そっから散歩にでかけたら、昨日の夜には気づかなかったんだが、もう蜘蛛だらけなの。パターゴルフできる芝生とか蓮の池とか小川とかあるんだが、そのあたりに生えている低い木々に片っ端から蜘蛛の巣が張ってておまけにでかい。勘弁してくれ。あんま人が通っていないであろう道とか、道を挟んだ木と木の間に張っててドンだけアクロバティックなんだ、と思った。

 

なんか歩く気失せて、宿に帰って荷造りしてたらおっちゃんが来て、船出るまでどこか行くんかと聞く。実は決めてなかったけどこの辺適当に走りますっていうと、紙の地図持ってきて、この辺の見どころは本土最南端の場所と、種子島ではない宇宙センターを紹介された。宇宙センターではイプシロンとか撃っててそん時はこの宿が満杯になるの、と言われた。他にも滝とか花畑があるそうな。そんじゃあ、そこ行きますと言いつつ、桜島に向かった。

 

出航日付間違ってなかったら、種子島とか桜島には前日行けたんだろうが、失敗したからね。本土最南端よりも桜島の方が優先だろと思って桜島に行ったんだけど、朝の十時ごろにはついて、いい感じに煙上がってる火山の写真とって、オーシャンビューと鹿児島市の遠景眺めれて、いい思い出だねぇ。時間あるから桜島一周した後南下して、民宿のおっちゃんオススメの本州最南端に向かった。最南端に着く頃コンビニ寄ったら、それは素晴らしい接客で、僕が旅人だとわかったからか、雨が降ってきたので気をつけてくださいねって笑顔で言うから気分が良かったね。

 

ここまでで鹿児島市内の怒りは挽回した、良かったと思ってたら最南端で雨が強くなってきた。最南端では一応小さくて小綺麗な売店と最近作られたような整備された道があった。歩くのはいいけど、やっぱり蜘蛛のオンパレードで、田舎の現実を叩き込まれたね。崖近くに展望施設があって、職員が中にいるの。マジかよ、誰もいない場所で座ってスマホいじってて、僕が入ってくるのを見たら申し訳なさそうに挨拶してきた。展望施設で一日管理したり、掃除したりするだけでいくら貰えるかわからないけど、僕もこういうのがいいなぁと心底思った。

 

最南端を出て港に向かう頃には土砂降りよ。天は我を見放したもうた。バイクと雨の相性は最悪で滑って死ぬこともある。鹿児島は僕が嫌いなのかね。80kmぐらいの距離を行くんだがその間にブーツの中はジャブジャブ、ズボンも蒸れて辛い。さすがにワークマンで買ったバイク用のズボンとイージスジャケットだからマシだが、事故の恐怖と雨の不快さで絶望。おまけに太ももの内側が痒くなってきてイライラ。コンビニで休憩した時、iPhoneだしたら画面にでっかいダニらしき虫がついていた。嘘だろデカすぎだろ、もしかして太もも痒いのはこいつのせいか?などと考えだしたら体が痒くなって、マダニだったらどうしようとか思ってまたイライラ。

 

無事港についんだが、船乗って別府行きの瀬戸内海通りに比べて太平洋の道のりはクッソ揺れる。揺れに揺れる船内でこれ書いてる。こういう旅行は結局のところ記憶に残るので、今年の四月みたいに食って寝てるだけの日々よりは意味があると思いたい。

 

鹿児島はまたいつか来て、今回の記憶を上回るぐらいいい思いさせてほしい。種子島とか屋久島とかまだだたし、宮崎に行くために志布志にはまたくるはずだ。

 

吾輩疲れもうした。