フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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サイバーパンク2077の元ネタの一つ、小説「ニューロマンサー」を読む

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サイバーパンク2077にめちゃくちゃハマったので、元ネタとして有名だった小説「ニューロマンサー」を読んだ。4-5日かかった。

 

 

まず描写が意味不明な点が多く、おそらく原語ではスラングなんだろうなという表現も多く、理解がし難い。しかし全体を読んだ結果理解できるタイプの小説だと思ってずんずん読みすすめる。重要なポイントは理解できていたが、後からwikiで確認してようやく全体像をはっきりさせられた。70%ぐらいはわかっていた、というところだった。しらべてみると原語も翻訳もひどいから読み終えるだけですごいという評価があった。

 

今なら当たり前の発想になっている、ネット世界にジャックインすることであったり、空中ドローンによる攻撃、2077で言うところのサイバーウェアであったりが出てきている。サイバーパンク2077よりも映画のマトリックスのほうがより近い世界観に見える。

 

サイバーウェア2077の元ネタとしては、ネットに潜り込んで情報を盗むスペース・カウボーイは、ネットランナー、主人公ケイスはストリートキッドのような生き方をしている。体を改造するクロームという部品のことや、ハッカーの攻撃から守るICE、千葉の一部のナイトシティなどなど、ここから拝借したんだろうな、という内容が盛り沢山であった。AIが進化をしたがり、人間に依頼してハックさせるなどのストーリーもこの当時としては独創的だったのだろうと思う。

 

先駆者の例にもれず、現在では使い古された設定になってはいるし、映像が発達していない当時の人たちがどのように想像していたかは疑問だ。僕は先にブレードランナーサイバーパンク2077である程度視覚的な理解があったので読み進められたが、今まで読んだ中でもひどい描写だと思う。Googleで「ニューロマンサー 読みにくい」がサジェストされるぐらいだから大抵の人にとって読みにくいのだろう。なんせネットの中に潜っている描写と現実の描写の境目が曖昧で、ネットの中も映画マトリックスのように、現実と同じような物体があったりするのでわかりにくいのだ。サイバーパンク2077のネット内部はデータだけが薄っすらと存在する現実とは似てない世界なのでわかりやすいのだが、ニューロマンサーは不思議な現象が見られる現実世界といったように解釈できた。

 

兎にも角にも読みにくい作品で有名なので、サイバーパンクの映像作品やゲームを先に見たほうが理解が早いかもしれない。