フロイドの狂気日記

時は流れ、曲も終わった。もっと何か言えたのに。

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子供が育つとヨッピーも目立つことを辞めるんだろうか

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2000年代のはじめ、藤井隆という吉本芸人が大ブレイクした。彼は「体の一部がホットホット!」叫びながら局部アピールするギャグで大人気になりオカマっぽい振る舞いとともにテレビで見ない日はなかったほどだった。そんな若い彼も結婚し、子供ができたのだが、それ以降彼の持ちギャグは一切披露しなくなり、司会業などあたりさわりのないタレント仕事をこなすようになっていった。やはり、親の下ネタで子供がいじめられたりすることを気にしたらしい。

 

子供ができたら変わるというのは炎上系ブロガーたちにも当てはまり、はてな炎上芸ライター五芒星(やまもといちろう、イケハヤ、XXちゅう、トイアンナ、ヨッピー)たちの内4人までは最近ではカタギのようにになってしまった。

 

やまもといちろうは四方に喧嘩腰だったが、最近ではめっきりそんなこともなくなり、やはり子沢山で子供がネットを使える年齢になってきたからか、レスバトル上等で知名度を得ようとする記事は見られなくなった。記事の質も良くも悪くもない政治記事のようなものを書いている。肩書も投資家、作家でウェブライターだのブロガーだのとは名乗らない。

 

イケハヤの東京地方煽りも鳴りを潜め、今や仮想通貨などを取り扱いつつ信者向けの閉じたコンテンツ、割の良いビジネスに勤しんでいるようだ。

 

XXちゅうは、裁判沙汰を除けば講演会など炎上とは無縁の活動にシフトしていったようで、時折見る彼女の炎上記事は、どちらかといえば本人の狙った通りに起こしたというよりも感情的行動が先立った結果の失敗のように見える。アンチたちが執拗に狙って炎上させているようにも見え、本人は目立とうとしていないと感じる。

 

トイアンナも妊娠出産の前あたりから、男女関係煽りが強い記事はほとんど見られず、平凡な恋愛相談ライターとしてターゲットの明白な女性向けweb記事を書いている。

 

というわけで最後に残ってはてなに話題を提供してくれているヨッピーもついに子供ができて先達たちの土俵にたったのだが、今のような目立とうとする炎上芸もできてあと2-3年なのだろうか。ネット汚れ芸はかなり前に辞めてしまっているが、炎上風味記事とレスバトルは続いている。

 

子どもを野生児にしたい|ヨッピー

ヨッピーの育児エントリーが苦手(追記しました)

 

彼の書く子育て論の中で、まったく意識していないのが親の職業や行動でいじめられるという視点だ。たしかに30年前の大阪なら空手黒帯で舐められることもなかったかもしれない。馬鹿にするやつはグーパンで黙らせられただろう。昔との決定的な違いはインターネットであり、デジタルタトゥーとして残り続ける履歴は無視できない。

 

ヨッピーは汚れ芸と炎上芸でのし上がったタイプで、独身無敵の人ならいいだろうが、家庭や子供からすれば顔をしかめる仕事だ。子供が30歳ぐらいになれば親父も大変だったと感じられるかもだが、ティーンエイジャーが三輪車で東京を爆走する親父の記事を見たらいたたまれないだろう。

 

それだけでなく、割とツイッターでのレスバトルも辞さないし、本名と顔は割れてるし今でも名前を売り続けているわけで、「あれって息子くんのパパでしょ?」と特定できるぐらいのデジタルタトゥーの情報量だ。キャバクラやら飲み会やらで潰れてる写真とかね。本人が良くても、友達から指摘されたり、親父の炎上記事をリツイートで友達に共有されてたりしたらつらい気持ちになりそうだ。世の中には殴るほどではないストレスというものがある。特に思春期には。

 

それだけだったらいいのだけど、フットワーク軽くPCデポを炎上させたり、最近でも高知のおっさんに突撃したりして、割とナチュラルに敵作る記事も書いてたりする。個人的には学校で舐め腐る顔見知りよりも、ネットで親父のことを嫌っている不特定多数の匿名のほうが、子供の人生にとっての危険のように思うが。子育て論の中にはそういう警戒心はあんまりないようだ。

 

令和世代に流行りの親ガチャSSR概念の中には、親の情報がネットでまったくでてこないってのがあるように思うが、僕が息子で親の手書きの交換日記が出てきて、きもちくしてくれてありがとうみたいなことが書かれてたら、病んでしまいそうだ。いくら金持ってても思春期のキッズから見たら割りとハズレ引いた感があるだろう。芸能人の子供、ヤクザの子供、宗教二世みたいなもんでは名前を売った親が子供に支払わせる有名税的なものではある。

 

とはいえあれほど炎上上等、インターネッツの害悪どんとこいだったブロガー、ライター勢も子供ができた途端、自分の名前を売ったやり方や家業から足を洗い始めるんだから、ヨッピーの子供がスマホを触る年齢になるころには、「ヨッピー」の名前で子供の同級生に検索されないで済むようにネットの目立つところから消えていくのかもしれない。

 

何年経っても元気に炎上させて売名していたら、それはイケハヤややまもといちろうでさえ辿り着けなかった炎上芸の極地ではある。ヨッピーがラストマン・スタンディングになるかどうかは興味深い。